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夏のお迎え

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 「透クンこれってどうやって使うの?」

 不思議そうな顔で電気圧力鍋を見つめる浅川さん。

 「ああ、スイッチ入れて密封の方に蓋を回すんだよ。せっかくだから今日はこれ使って料理してみようか」

 

 身重な体を心配する真実に根負けしたようで、休職期間に入った浅川さん。

 しかし今までバリバリ働いていたのに急に休みになってしまうと暇で仕方なくなってしまったようだ。

 浅川さんが料理を教えて欲しいと家に時々遊びに来るようになった。

 初めは簡単な物からだったが最近では自分で煮込み料理などもしているらしい。

 時折真実が休みの日などに一緒に買い物に出ていく姿を見たし、真実の家にお邪魔するとエプロン姿の浅川さんに迎えられることが多くなった。

 


 ビーフシチューの材料を切って圧力鍋に入れる。

 軽く炒めたら蓋を閉めてスイッチを押すだけっ★

 時間が来たら圧力弁が降り切っているのを確認してから蓋を開けて……

 「こんなに簡単なのに、美味しいっ★」

 一口味見をした浅川さんは目を丸くした。

 「うん、でも体調悪かったりすると材料切るだけでもしんどかったりするから、作って冷凍しておいたりすると少しは楽できるよ。夏場は特にお湯沸かすのさえもだるい時あるしさ」

 梅雨も明け、最近は本当に暑さが増してきた。

 灼熱の街では息をするのさえもしんどい。

 浅川さんは休職するのを嫌がったが、正直真実が浅川さんを外に出したがらない気持ちもわかった。

 この暑さで熱中症などになってしまうとお腹の赤ちゃんにも危険が及んでしまう。

 それならばいっそのこと涼しい場所で気兼ねなく過ごしていて欲しい……そう思うのは当然だと思う。

 


 ★



 「ただいまっ★すずしろっ、今日は何してたのっ?」

 玄関から泉の声が聞こえる。

 「水野さんっ★おかえりなさいっ」

 浅川さんが上機嫌で泉を迎えに行った。

 オレも急いで手を洗い、玄関に向かう。

 「泉おかえりなさい」

 手を拭きながら玄関に行くと浅川さんが泉に抱きついているところだった。

 その背後には真実の姿もあって、元気そうな浅川さんを見てホッとしているようだった。

 「真実もお疲れさまっ」

 さりげなく浅川さんを泉から引き剥がして真実に渡す。

 「おかえりなさいっ★」

 真実に微笑みかける浅川さんを視界に収めながら泉を見る。

 今日も暑かったのだろう。

 首筋を汗が伝って流れ落ちる。

 「外暑かったでしょう、お疲れさま」

 そう声を掛けると泉は嬉しそうに笑う。

 「ただいまっ、今日もいい匂いがするねっご飯何かなっ?」

 泉の鞄を預かり、玄関で真実と浅川さんを見送る。

 「透クン料理教えてくれてありがとねっ★」

 「透、ありがとなっ」

 2人は仲良くお隣に帰って行った。

 ようやく2人に……すずしろもいるが。

 すずしろを抱き上げた泉をそのままそっと抱きしめる。

 「今日はビーフシチューにしたんだ。一緒にお風呂入ってご飯にしようか」

 「うんっ……」

 離したくは無かったがこのままでは埒があかない。

 そっと泉を離して泉の部屋に向かった。

 

 泉の脱いだスーツにスプレーをかけて風通しのいい場所に干す。

 ワイシャツ一枚になった泉は纏めていた髪を解く。

 ……綺麗だなあ……

 そのまま泉に見惚れていると気付いたのか照れたように泉が笑う。

 「なんか……恥ずかしいっ。あんまり見ないでっ」

 顔を赤らめる泉に猛烈に欲情してしまった。

 「ああ、いずみ……綺麗だよ……」

 できる限り優しく泉を抱きしめて、キスをする。

 「んっ……とおっ……あっ……」

 少し汗ばんでいるがそのせいでしっとりとまとわりついてくる肌の感触……

 下着越しに泉の胸に触る。

 「んっ……」

 ツンとした乳首を摘むと泉がピクンとした。

 ……微かに混じる汗の匂いと泉の優しい匂い……

 我慢できずにブラジャーのホックを外し、その先端に口づけする。

 「とおるっ……汗かいて……きたないからっ……」

 泉がオレの肩を掴み離れようとするが、オレは逆に泉の胸に顔を埋める。

 「汚くなんてないよ、いずみっ……今日もたくさん頑張ったんだね……」

 ……ああ、泉のおっぱいはいつだって……堪らない……

 止められずに泉の乳首を吸い続ける。

 「あんっ……透ってば……」

 泉は抵抗するのを諦めたのかそっとオレの耳に触れ、撫で始める。

 








 
 「ねえ……透っ……」

 ベッドの中で泉が微かな声で話しかけてくる。

 「んっ?……どうしたの?」

 泉の身体の奥深くに挿入しながら顔を見下ろす。

 「んっ……透の事信じてないわけじゃないんだけど……」

 泉が切なそうな顔をしながら目を開ける。

 「うん……?」

 きつい締め付けになんとか耐えながら泉が何を云おうとしているのか理解しようとした。

 「浅川さんとも、渚さんとも……ウワキしちゃヤダよ?」

 そう言いながら泉が泣きそうな顔をする。

 渚さんはもちろんのことだが……泉がいない時は浅川さんを家にあげるのはよそう……

 そう思うのと同時に泉が妬いてくれているのに気づき、堪らなく愛おしくなる。

 「んっ……透おっきくなったっ?」

 思い切り泉の奥に自身を押しつけてぐりぐりと擦り上げる。

 「んっ!あっ!!すごいっ……」

 泉のよがる声を聞きながら思い切り泉を抱きしめる。

 「泉……絶対大丈夫だから……オレ泉以外興味ないし……泉以外ともこんな風にっ……エッチする気もないからっ、泉の方こそ……オレ以外の……挿れちゃダメだよ?オレ専用っ★」

 ズブズブ深く挿入し激しく腰を動かす。
 
 泉の中を抉る快感とキツイ締め付けにもうそんなに長くは持ちそうになかった。

 「うん、透専用がイイのっ!!はあんっ!!奥に当たって……変になっちゃうっ!!」

 泉の子宮が大きく痙攣を始め、中が収縮を始めた。

 オレの精子を奥へと迎え入れようと激しく締め付け始める。

 「んっ!出るっ!!!」

 我慢できずに泉の中に精を吐き出す。

 それだけでは耐えられずに思い切り腰を打上げ、そのまま達していた。

 

 そのまま2人でしばらく抱き合い続けてしばらく余韻を楽しむ。

 何度もしてしまっていたため今日はこれが限界だった。

 イって呼吸を整えている泉の中から自身を引き抜く。

 泡立って泉の愛液と混ざり合った精子が泉の中からポタポタと流れ落ち、オレの太ももを濡らしていった。

 「んっ……やだ出ちゃう……」

 泉が慌てたように横になる。

 「……?」

 ぴたりと脚を閉じてお腹を押さえる泉を見つめる。

 「透の……少しでも多くお腹の中に残したいから……」

 顔を赤らめながら泉はそう呟いた。

 ……赤ちゃんか……

 できることならそりゃあ欲しい。

 ……でも自分にその能力は……あるんだろうか?

 優しく泉を抱きしめる。

 嬉しそうに泉が抱きしめ返してくれたのでそのまま2人でしばらく抱き合っていた。


 
 
 
 

 
 


 
 

 
 
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