愛を知らない私と僕

こむぎ

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「ふぁーねむいなぁ」
あくびを噛み殺しながらの車内。
ふふふーあの後結局やることあって寝たのは空が明るくなってから。
「日本の夜明けぜよ」なんてよぎっちゃうぐらいには頭がおかしくなってた。
「鳴瀬様、少しでもお眠り頂いてよろしいのですよ?」
「いいえ、気持ちは嬉しいですが遠慮しておきますね?、、、寝顔はあまり晒せるものではありませんから。」
と、運転手さんのご好意を丁寧にお断りした。
私の残念な寝顔なんて誰も得しないからねっ!!

何だかんだで会社について、仕事をこなして。
夕方辺りに私があまり寝てないのを知った秘書が怒って残りの仕事を没収されて、家に帰らされました。優しい。

家に帰ってくると2匹の大型犬がお出迎え。
バーニーズ夫婦のルナとトワ。
可愛くってわしゃわしゃしながら自分の部屋に。
と言っても、ベットと長い机と椅子しかないけど。
あ、あとクローゼットもあった。

友人には殺風景だと笑われた。
むぅ、家具増やそうかな。
でも、必要ないし、欲しいと思わないからなぁ。なんて物思いにふけってたら部屋の扉をノックされた。
「はい。だれ?」
「私、優希」
「?どうぞ、はいって?」
そういって入ってきた優希は部屋着で世の中の男はこの姿を見て惚れない奴はいるのかっ!?って思った。
「、、、何かあったの?」
「、、、お泊まり会をしたくて」
「お泊まり会?、、、うちで?」
「うん」
「なんだ、確認取らなくてもいいじゃない。好きにしていいのに、、、ここは優希の家でもあるんだから。」
「っ!、、、うん、ありがと」
そう言って立ち去った。
え?それだけ?久々に話せたのになぁ、、、
なんてしょげてると電話がなった。
、、、夢乃からだ。
『もしもしー?なっちゃん?』
「ゆめ?どうしたの?」
『うん、お泊まり会のこと、ゆっちゃんから聞いたー?』
「あぁ、相手はゆめだったのね」
『ん?来る子達のこと聞いてないのー?』
「ん?うん、聞いてないけれど、、、」
『えっとねーゆめとまこちゃんと鷹村君と稲城くんと笠原くんと遠野くん!』
「ちょっと待って」
『んー?』
「ゆめとまこしか知らない」
『うんー高校の友達だからねー』
「あ、、、それもそっか、、、」
『ん、他になにか質問あるー?』
「あ、じゃあいつやるとかは、、、?」
『えっとねー、、、』

電話でお泊まり会なるものの確認をして夕飯とか寝る場所の準備とか色々考えて気づいたら1時間経ってた。
歳とったのかな?時間の流れがはやすぎる。
なんて現実逃避しながらゆめとの電話をばいばいと言って切った。

さて、準備しますか、、、
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