改竄された現世にて

"異世界"が混入し、現実は改竄される。

「あなたはどうして生きてるの?」

 一つの世界が、災厄の侵略により滅亡しようとしていた。
 残された人々は聖者に縋り、世界は転生を果たす。

 異能もモンスターも存在しない、ある意味"何の変哲もない"世界。
 そんな世界の日本は山梨県、七美丘という町で、深代十は抑揚のない日々を過ごしていた。
 ある日、堕落した生活を過ごしていた十が徹夜後に自室の窓から外を覗くと、奇妙な違和感を覚える。
 23年間暮らした町に、ゲームに出てくるような生き物が、中世風の荘厳な教会が、魔術が紛れ込んでいた。
 そして、これほど不気味な異変が起きているにもかかわらず、なぜかそれを当たり前として過ごしている人々。

 夢かと戸惑うも一向に目が覚めることはない。家の前で呆けていると、見知らぬ美少女が涙を浮かべ抱き着いてきた。

「十くん…っ! やっと、会えた…!!」

 世界は大きく変容した。
 異世界転生の発動者であり"改竄"を認識するフィールと、その姉でちょっと気が強い少女アネシィという、突然沸いてきた幼馴染との生活。
 改竄をなぜか受け付けない記憶に、自分の未来の危難が聞こえる剣呑のささやき。
 そして現れる、世界を終焉に導く災厄…。

 十は戦いの中で、自らの過去と世界の真実を知る。
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