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EMANON side
EMANON side:よもぎ
しおりを挟む今日はあの人間がシェルアさん達の職場へ行く日だ。
あの人間は緊張しているみたいだったけど、私には関係ないから知らないふりをした。
家でシェルアさん達を見送った後、ゲートを開いて大福と一緒に職場に移動した。
先に着いたためロジェさんに挨拶だけして奥の部屋に引っ込むと、大福が応接室へと走る。
シェルアさんとロジェさんは外に行ってしまったみたいで、見送りは間に合わなかった。
大福は改めてあの人間に挨拶すると、ルイスさんは二回目のおはようを口にして、マリアさんは私達が先に事務所に着いていた事を口にした。
あの人間は家にいたはずの私達が、先回りで此処にいるのが予想外だったようで驚いている。
大福は呑気にあの人間の側に行くと、顎下を撫でられていた。
マリアさんは飲み物を淹れてくると言ってキッチンに行ってしまったため、私はルイスさんの側に行った。
するとルイスさんは優しく私の頭と背中を撫でてくれた。
大福は警戒心の欠片もなく、あの人間に擦り寄って撫でてとおねだりしている。
横目で引いていると、しばらくしてエッシの足音が近付いてきた。
私は大福と一緒にドア前へ走った。
おかえりと出迎えると、エッシは嬉しそうに私達の名前を呼んで笑った。
エッシの撫でる手を享受していると、エッシはあの人間と挨拶をし始めた。
……もう少しエッシに撫でられていたかったけど、人間には人間の都合があるから仕方ない。
私はエッシとあの人間の様子を見守った。
あの人間はエッシと握手すると、畏まった自己紹介をした。
握手していた手が離れると、ブラッドの騒がしい足音が聞こえて、ドアが乱暴に開かれる。
ブラッドは帰ってくるなりエッシに喧嘩を吹っ掛けると、銀色のアタッシュケースをロジェさんのデスク上に置いた。
そしてあの人間の存在に気付くと、胡乱げな目で誰だと言った。
エッシが訳ありの新人だと教えると納得していたけど、ブラッドの目は鋭いままだ。
挨拶をしろと二人から言われて、ようやくブラッドは自分の名前を名乗った。
シェルアさん命のブラッドは案の定、握手をしながらあの人間を脅していた。
しかし精神はあの人間の方が大人だったらしく、あの人間はおろおろしながらもブラッドの脅しを気にしていないと言った。
エッシに叩かれてブラッドは握手していた手を離すと、不機嫌そうにソファへと座る。
エッシが心配して大丈夫かあの人間に聞くと、ブラッドは痛くしていないから当たり前だと威張った。
ルイスさんはブラッドの言動にドン引きだと言う。
ブラッドと睨み合いが始まっていたけど、マリアさんが戻ってくると二人は睨み合いをやめた。
マリアさんはおかえりなさいと言って二人分の飲み物を置くと、またキッチンに行ってしまった。
エッシは話をすると、あの人間のマリアさんが淹れてくれたコーヒーが好きという言葉を聞いて、いい子だと評した。
でもあの人間は自分をいい子じゃないと否定すると、過度にへりくだった。
協力すると言うエッシに、あの人間は大袈裟な感謝を見せた。
話の中で、あの人間の年齢が十九歳である事が判明した。
人間は群れの中に若い人間がいると、その人間をもてはやす習性があるから不思議だ。
若いという事はこの世界に生まれてそんなに年数が経っていない未熟者の証のはずなのに、それではしゃげる人間がやっぱりよくわからなかった。
それはそれとして十代と二十代なら十代の人間の方が若いため、エッシの言葉に同意した。
大福はブラッドの気に障ったのか、頬を引っ張られている。
何度見ても餅みたいに伸びる頬だ。
よく伸びる大福の頬に感心していると、ルイスさんがブラッドにいじめるなと注意した。
言われてすぐやめる辺り、ブラッドは割と優しい人間である。
でも大福の真似をしたブラッドは気持ち悪かったから、エッシのキモイ発言に素直に頷いた。
ブラッドは怒っていたけど、エッシは無視して大福を撫でている。
少し経つと、マリアンネさんが飲み物を持って戻ってきた。
ブラッドとエッシの分も飲み物とお手拭きを配ると、大福はマリアさんにあとでおやつをちょうだいとねだった。
……馬鹿なの?
私の呟きは大福には届かなかった。
マリアさんはルイスさん達が座るよう促して、やっとソファへ座った。
ずっと立ちっぱなしじゃ疲れし、雇い主のシェルアさんもそこまで気にしないのに、いつもマリアさんは働いている。
メイドだからという理由で譲らないのは変だけど、ルイスさん曰くマリアさんは結構頑固らしい。
マリアさんはあの人間の隣に座った。
大福はすっかりあの人間に懐いて背中を撫でられていて、私は少し苛ついた。
エッシがマリアさんの分の飲み物を淹れてくると言うと、ソファに座っていたマリアさんは立ち上がろうと動く。
私は自分の前足で、マリアさんの足を軽く叩いてもう一度ソファへと座るよう促した。
——あなたはいいから座ってなさい。
目で訴えると、マリアさんはゆっくりソファに座り直した。
私はブラッドの下にやらせとけばいいという言葉に同意する。
するとマリアさんは私の首の後ろを撫でてきた。
振り返って手のひらに顎を乗せると、マリアさんはもっと私を撫でてくれた。
五分ほどすると、エッシがマリアさんの紅茶を淹れて戻ってきた。いい匂いだ。
私はふと昔、紅茶を飲もうとしたらカフェインがあるから飲んじゃ駄目だとシェルアさんに叱られた事を思い出した。
本当は私も大福も特殊な身体だから人間の食べ物や飲み物を摂取しても害はないけど、わざわざシェルアさんをびっくりさせるのもどうかと思って、今の今まで飲まないでいる。
美味しそうな茶葉の匂いを嗅いで楽しんでいると、マリアさんとエッシはお互いに淹れた物を美味しいと言った。
ブラッドはシェルアさんがこの場にいない事を残念がって、ルイスさんとエッシに呆れられていた。
どこまでもブレない男である。
マリアさんはニコニコしてブラッドの好きな人を言っていたけど、ルイスとエッシはブラッドの最初の態度を注意していた。
私は他者に対して警戒心があるのは良い事だと思っている。だからルイスとエッシがブラッドを責めるの理由がわからなかった。
三人の言い合いが始まると、マリアさんが仲裁に入った。
マリアさんはブラッドの心情を理解した上で、自分が見てきたあの人間の事を話した。
私はあの人間の本性を知らないから、普通の優しい子だと言われてもピンと来なかった。
あの人間はマリアさんに本音を聞かれて、誰かを傷付ける意思はないと頷いた。
私が思うより自分の立場をわかっている人間らしかった。
その上で泣きも喚きもせず、あの人間はただ生きている。
強いのか弱いのかよくわからなくて、私はやっぱり変だと思った。
ブラッドは納得出来なかったようで、煙草を吸うと言って部屋から出ていった。
大福がブラッドを追いかけていく。
私は欠伸をすると、マリアさんの足元で身体を丸めた。
エッシがブラッドの代わりに謝ると、あの人間はシェルアさんを大切にしているのだと本質を口にした。
ルイスさんとエッシはいい子だなんだと盛り上がっている。
特にエッシは自分より若い人間がいるからか、いつもよりはしゃいでいた。
マリアさんは二人の話をやんわり止めると、あの人間に飲み物を勧めた。
ぼんやり話を聞いていると、エッシがコーヒーの美味しい淹れ方を教わりたいとマリアさんにお願いした。
あの人間もマリアさんに教わりたいと言ったけど、皆のために美味しいのを淹れたいという理由だったからか、ルイスさんに頭を撫でられていた。
あんな猫可愛がりするルイスさんは初めて見た。
じっと見ているとあの人間と目が合って、私はすぐにそっぽを向いた。
大福とブラッドが屋上に行って三十分が経った頃、マリアさん達にシェルアさんから連絡が入った。
マリアさんはすぐ買い出しに行こうとしたけど、エッシに引き止められるとスマホを確認して無事に買い出しが出来るか心配している。
そこに大福とブラッドが戻ってきた。
ブラッドは言いたい事だけ言うと、返事を待たずにスタスタと外に歩いていった。
大福はあの人間に早く行こうと急かす。
マリアさんとエッシに見送られると、あの人間は大福と一緒に外に出ていった。
一気に静かになった室内に安心感を覚えて、私は欠伸をすると伏せの態勢になった。
マリアさんとエッシはこの場に女子二人という事で、やけに楽しそうに話をしている。
エッシはロジェさんについてを言われると動揺していたけど、すぐに話題を変えてマリアさんを食事に誘っていた。
そしてエッシは苦手分野の料理を最近始めたらしく、ビーフシチューを作って失敗したようだった。
私達のご飯は基本誰かが用意してくれるから作る必要はないけど、人間は作らなきゃいけないから大変である。
マリアさんが料理練習に誘うと、エッシは食い気味に返事をしていた。
しばらくして、シェルアさんとロジェさんの二人が帰ってきた。
予定よりも早く仕事が終わったらしく、エッシが少し嬉しそうな顔をしていた。
私はエッシのそういうわかりやすい所は、ブラッドに似ていると思っている。
ロジェさんはすぐに椅子に座ってパソコンの仕事を始めた。
シェルアさんは辺りを見回して大福達がまだ帰っていない事を確認すると、連絡を入れようとスマホに触れた。
でもロジェさんにいちいち連絡しなくても帰ってくるだろと言われると、シェルアさんは苦笑していた。
シェルアさんは過保護なのだ。
少しすると、今度は大福達が帰ってきた。
大福は真っ先にシェルアさんの方へ走ると、撫でられて昼食を待機している。
マリアさんとエッシがパンや飲み物を分けて配ると、買い出しで犬用のパンを買って貰ったみたいで、大福はかなりはしゃいでいた。
昼食と一緒に出すか聞くマリアさんに、シェルアさんがおやつに回すと答える。
大福はショックを受けていたけど、ダイエット中なんだから当たり前だ。
おやつで食べればいいと言うと、大福は今食べたかったと不満を口にした。
マリアさんが用意してくれたご飯を大福と並んで食べる。
大福はいつもより早く昼食を食べ終えると、皆の所に行ってしまった。
私は溜息をつくと、食事を再開した。
エッシ達は賑やかに話をしている。
エッシとブラッドはいつもと同じ口喧嘩をしていたけど、一回目はマリアさん、二回目はシェルアさんに仲裁されていた。
私は昼食を食べ終えると、大福の所に行ってじゃれついた。
大福はそれだけで楽しそうにしている。
大福と遊んでいると、皆は食事をしながらこの前の依頼の事や虫の好き嫌いを話した。
あの人間は虫が得意でも苦手でもないみたいだけど、蝶々という生き物は知っているらしい。
エッシは地上に興味があるみたいで、あの人間にどんな所だったかと聞いていた。
記憶喪失だから答えは聞けなかったけど、ロジェさんは此処よりも地上の方が平和だと言った。
私にすれば地上と地下のどっちにも人間は存在するから、今の現状とあまり変わりはない。
私は平和はいいよねと言う大福に適当に返事をした。
『でも僕はよもぎがいて、美味しいご飯が食べられたら平和でも平和じゃなくても充分だな~』
『!』
大福の言葉は素直に嬉しかった。
だけど自分の気持ちを素直に伝えたら調子に乗られそうだから、私は鼻先を押し付けて誤魔化した。
照れているか聞かれたけど無視だ。
シェルアさんとロジェさんは昔を懐かしむように話している。
地上は変なルールだらけで、生きていくには大変そうだった。
ロジェさんはシェルアさんにからかわれて話題を変えると、あの人間に目を向けた。
すると人間は喉にパンを詰まらせてむせ込んだ。
ロジェさんが話の腰を折られて微妙な顔をしている。
気を取り直して話をすると、ロジェさんはあの人間に拳銃を渡した。
あの人間は拳銃を間近で見た事がないようで慌てていた。
地上生まれは皆、世間知らずなのだろうか。
あんなに慌てる人間は初めて見たと言うと、大福はそんなに怖い物なのかなと言った。
暴発の事故があれば指が飛ぶ事を話すと、大福はぽかんとした。
ロジェさんは丁寧に拳銃ついて説明したけど、あの人間は理解出来なかったみたいで、ルイスさんの簡潔な説明を聞いて理解していた。
スマホがあるからとあの人間が言うと、ロジェさんはそれを奪われたらどうする、壊されたらどうすると矢継ぎ早に問いかけた。
そしてロジェさんははっきり考えが甘いとあの人間に指摘した。
あの人間は落ち込んでいたけど、マリアさん達に励まされて調子を取り戻していた。
……あの人間は大福と一緒で思考が単純なのかもしれない。
ルイスさんが拳銃の扱い方をあの人間に教えていると、ブラッドがエッシみたいな発砲はするなよと忠告した。
エッシちゃんは拳銃を使うのが上手くない。
命中率は高くて半分くらいである。
ブラッドは弾《たま》を自分に当てるなとエッシに言ったけど、大福が腹部に突っ込んでいったから痛みに苦しんでいた。
駄目だよという大福の声が届く訳もなく、エッシが次は頸動脈だと大福に指示する。
殺す気かと叫ぶブラッドが流石に不憫に思えて、私はブラッドの膝に乗った。
上手い慰めは出来ないけど、汲み取ってはくれるだろう。
しかしブラッドは仕返しとばかりに大福にちょっかいをかけた。
私は一言も大福に嫌いと言っていないのに、大福はブラッドの言葉を鵜呑みにして慌てている。
欠伸をすると地震で視界が揺れた。
大福はこっちに来ると、私にくっついて怖くなかったかと聞いた。
何回も経験している事なのに、今更怖いもないだろうと呆れていると、あの人間は地震が初めてだと言っていた。
地上では地震がなかったらしい。
あの人間が地下は地震が多いのか聞くと、ロジェさんは地震の数は住んでいる場所で変わるし、地上より地下の方が安全だと答えた。
そもそも最下層にいる時点で安全ではない。
私はエッシと同じ事を考えていた。
マリアさんが此処は自然災害より事件、事故の方が多いと口にすると、ルイスさんは新人を脅すなと言った。
私はルイスさんもあの人間に対して過保護なような気がした。
でもブラッドはマリアさんの言う通りだと同意すると、平然とした顔でパンを頬張った。
そしてブラッドは平和なら警察はいらないのだと当然の事を言った。
ロジェさんは友人に警察関係者がいると話すと、シェルアさんに棘のある言い方で交友関係の口出しをしていた。
この二人は幼馴染という関係もあって、お互いに遠慮がない。
周りはどう反応していいか微妙な態度を取っていたけど、大福は気を利かせてロジェさんの所へ向かった。
ロジェさんは大福の無言の訴えが効いたようで、シェルアさんをいじめた訳じゃないと困った顔をして言った。
シェルアさんはそのやり取りを見て笑っている。
大福が間に入った事によって二人の間の険悪な空気はなくなっていた。
私はブラッドの膝から下りて、シェルアさんの所に行った。
大福の隣に並ぶと、シェルアさんは一緒に私も撫でてくれた。
シェルアさんは私と大福を持ち上げて膝に乗せると、カタカタと文字を打った。
見ているだけで頭が痛くなりそうな画面である。
私はパソコンから目を逸らすと、体勢を変えて瞬きした。
明後日の依頼は区域清掃があるそうで、ブラッドが不満を溢した。
ブラッドは身体を動かしたいから清掃のような地味な仕事は嫌らしい。
エッシちゃんとルイスさんに筋トレやゲームを勧められていたけど、実戦がしたいと断っていた。
でもシェルアさんに組手に誘われると、ブラッドは何故かそれも断っていた。
運動不足も解消出来るし、好きな相手に触れられるならこの上ない機会なのに、よくわからない。
やっぱり人間は変な生き物だ。
私はシェルアさんの膝で大福と一緒に少し昼寝をした。
おやつにパンを貰って食べると、なかなか噛みごたえがあって新鮮だった。
普段食べる事があまりないからか、美味しく感じる。
隣の大福は頬いっぱいに詰め込みすぎて、ハムスターのようになっていた。
『……詰まらせないようにね』
『ふぁう!』
『食べながら話さない!』
そう言うと大福は無言でパンを咀嚼した。
どれだけ頬に詰め込んだのだろう。
私は間抜けな姿にちょっと笑ってしまった。
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