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第5話:一歩進んで残り千里の道のり
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空が赤色から黒へと染まる中、二人はあるアパートの一室の扉を開けた。
中は乱雑に紙の束やダンボールがあったものの、埃っぽさはなく、綺麗にされていたことが分かった。
「おぉぅ……これまた沢山……スーパーでダンボール貰ってきてよかった」
遺品がどれだけあるか分からないので少し多めに持ってきたものの、積まれている荷物の全ては入れられそうになかった。
「ん……流石に全部は無理。選別するから、待ってて」
「待ってて、と言われてもなぁ……」
何もしないと、それはそれで手持無沙汰である。
かと言って適当に何か触ったら怒られるかもしれないと考え、待てをされたペットのように彼女を見ていた。
そんな視線に気づいたのか、野亥がポツポツと独り言を呟く。
「卒業アルバムとか昔の講演の映像……とにかく昔の自分について集めてたみたい」
記憶喪失のせいで突如、知らない家庭に放り込まれた彼は、離婚届を持ってきた。
それは逃げる為ではなく、記憶にない家族の為に。
いつか思い出し、家族のもとへと帰ろうとした努力の集積が、この全ての荷物であった。
「こっちはピアノの教科書……また弾くつもりだったのかな。こっちは私への誕生日曲……恥ずかしくて、しまい込んでたみたい」
何年分も溜まった楽譜とお祝いのメッセージ。
一度も送られることのなかったそれは、ようやく送りたかった相手に届いたのだった。
「…………ほとんど記憶もない娘なのに……………救えない人」
自分たちなど忘れたまま、新しい人生を歩めば楽だったのに。
しかし、父親は必死に元の家庭に戻ろうとしていた。
一緒に暮らした記憶も、愛した記憶もない家族のもとへ。
記憶が消えてから、生涯をかけて積み重ねた努力と思いが、彼女の心に沈み込んだ。
ツラそうな顔をする彼女を見て、神小は何もせず佇んでいた。
気持ちが分かるとは死んでも言えないから。
しばらくは野亥の手も止まっていたが、再びゆっくりと遺品を選別し始めた。
いなくなってしまった父親の過去を、一つ一つ噛み締めるように。
そうして全ての仕分けが終わった頃には、もう空の赤色がなくなった時間になっていた。
「さーて、あとはこれを運ぶだけなんだけど…………」
選別したとはいえ、最終的にダンボールが十箱ほどになってしまった。
しかも紙が多いせいで、一つ一つの重量も中々のものである。
「まぁ愚痴ってもダンボールに足生えて歩いてくれるわけじゃないし……いや、≪催眠アプリ≫で歩けって命令すればワンチャン……?」
そんな彼を戒めるかのように、野亥が視線で突き刺す。
「あ、何でもないッス。そんじゃさっさと運びましょう!」
そして勢いよく荷物を持とうとした矢先、野亥のスマホから着信音が鳴った。
「ごめん、ちょっと待って」
流石に夜に差し掛かるころに娘が帰ってきてないので親が電話をしたのだろうと思い、神小は準備だけしていたのだが、電話口から不穏な声が漏れ聞こえることに気づいた。
心配した母が今どこにいるのかという質問だったが、次第に父親の所にいるのではないか、今すぐ迎えに行くなど、必死になっている様子が伺えた。
野亥も必死に誤魔化そうとするが、母親の勢いは徐々に増していく。
このまま彼女の母親がここに来てしまえば、母親の心身に大きな負担になることは明らかだった。
だから神小は、小声で提案する。
「ねぇねぇ……野亥さんはもう帰った方がいいよ。野亥さん綺麗なんだし、変なことに巻き込まれるかもってお母さん心配なんでしょ?」
「…………うん、仕方ないけど――――」
遺品を運ぶのは諦めようと、そう言おうとしたのだが……。
「そんじゃ、あとは俺が運んでおくから。また明日ね!」
「えっ……なんで………?」
「だって、野亥さんが帰るなら俺がやんないと」
「そうじゃなくて……私が帰るんだから、あなたも帰ればいいじゃない」
彼女にとってはもう十分にやってくれたという気持ちであった。
少なくとも、父親の遺品を最後に一目見れただけでも救われた気持ちになれたのだから。
「いやいや、これ大事なもんなんでしょ? なら運ぶよ。まぁ結構あるけど、日付が変わる前には終わるっしょ」
神小は軽く言うが、その作業は金銭を受け取る仕事であっても躊躇するほどのものであった。
だからこそ、野亥は聞かずにはいられなかった。
「なんで、そこまでして…………」
「え? そんなに変なこと? 好きな人の為に頑張ろうって、みんなやってることじゃないの?」
さも当然ことを、当たり前のように言い放った。
その言葉に下心などなく、ただ誰かの為に動くという意志が備わっていた。
「……あれ? もしかして、俺また何か間違った!? 何かやらかした!?」
押し黙る野亥を見て、神小は慌てふためいてしまう。
そんな姿を見た野亥は、クスリと笑いながら言う。
「ううん、間違ってない。あなたは、それでいい。………嬉しい、ありがとう」
数年ぶりの、家族でさえほとんど見たことのない彼女の表情。
それはまるで、夜空にまたたく星光のような優しい笑みであった。
さて、二人がこうしてる間、≪催眠アプリ≫の開発者は何をしていたのだろうか?
「ウォー! 本物の≪催眠アプリ≫だ!」
ある路地裏で、男が女性の半裸を見て歓喜をあらわにしていた。
男は他責が癖であり、嫉妬と執着心が強く、周囲から卑下される人物……まさに≪催眠アプリ≫を使うのに適した人物であった。
『うむ、分かりやすい。これが普通だ。自分の欲望に忠実でこうして叶えようとする』
今まで神小と野亥のせいでこういった事態まで進まなかった。
そのことから自身のアプリに問題があるのではないかとテストをし、結果は正常なものであることを確認できた。
『やはり、あの小僧と女が異常なだけか。まぁ不具合が見つかったわけでもなし、良しとしておこう』
開発者は取りあえずの結果に満足し、再び男に目を向ける。
「こうなったら一人だけじゃ足りねぇ! もっとだ、もっと女を集めてやる! 今まで散々な目にあったんだ、釣り合いをとらねぇとなぁ!」
開発者が想定した男が、想定した使い方をして、想定通りの結果を出した。
満足する内容のはずであった。
だが、こうも思った…………醜い、と。
だからといって、開発者はどうこうするつもりもない。
何故なら自身には関係のないことだからだ。
「おぉっ!? こんな時間に女子高生!? ずびっ、こりゃあオジサンが保護してあげないとなぁ!!」
男の視線の先には、家へと急いで帰る野亥の姿があった。
≪催眠アプリ≫の仕様上、催眠は後掛けが優先される。
つまり神小の催眠で無効化されることはなく、この男の催眠によって上書きされてしまうのだ。
周囲の人影はなく、止める者もいない。
男は走りだし、野亥の肩を掴む。
驚き、振り向く彼女に≪催眠アプリ≫の画面を見せつけた。
「だめだよぉ、お嬢ちゃん。こんな時間に歩いてちゃ……オジサンの家まで来て――――」
男の言葉はそこで止まってしまった。
正確には、野亥の拳が男の顔面に突き刺さるように放たれたからだった。
「ぐ……べ、ぇ………なん……で…………」
『おぉっと、先ほど入れたパッチのせいかなァ? "既に催眠された対象に催眠をかけた場合、防衛反応"を行うものだったのだが、正常に動作したようだ』
男はそのまま顔から地面へと突っ伏し倒れ、野亥はその様子を感情もなく見下ろしていた。
『よくやったテスター二号、もう用済みだ。アプリは削除しておく。あぁ、それと救急車と警察も呼んでおこう、ゆっくり休むがいい。女、お前はさっさと帰れ』
開発者の音声に従い、野亥はそのまま走り去ってしまった。
『さてとォ……あの馬鹿は何をしているかなァ?』
男のスマホから、神小へのスマホへと移る。
ヒーヒーと情けない声をあげながら、ダンボールを運んでいる途中であった。
『なーにをしてるんだお前は。というか、上手くいったのか?』
「あっ、聞いて! 聞いて! 野亥さんを手伝ったら"ありがとう"って言われた! めっちゃ嬉しそうだった! 嫌われてるって思ってたのに、感謝されちゃったよ!」
もしも尻尾があれば高速で振られているのが分かるくらいに、嬉しそうな口調で伝えられる。
『ほォ、それば素晴らしい。誉めてやろう。だがそれは正直に感謝を述べただけであって、お前が憎まれている理由は消えていない。好かれていると勘違いするなよ、恥ずかしい思いをするぞ』
「そうだろうと思ったよ、くそったれええええぇぇ!!」
疲れてクタクタなはずだが、彼の声は今日一番の元気あるものであった。
中は乱雑に紙の束やダンボールがあったものの、埃っぽさはなく、綺麗にされていたことが分かった。
「おぉぅ……これまた沢山……スーパーでダンボール貰ってきてよかった」
遺品がどれだけあるか分からないので少し多めに持ってきたものの、積まれている荷物の全ては入れられそうになかった。
「ん……流石に全部は無理。選別するから、待ってて」
「待ってて、と言われてもなぁ……」
何もしないと、それはそれで手持無沙汰である。
かと言って適当に何か触ったら怒られるかもしれないと考え、待てをされたペットのように彼女を見ていた。
そんな視線に気づいたのか、野亥がポツポツと独り言を呟く。
「卒業アルバムとか昔の講演の映像……とにかく昔の自分について集めてたみたい」
記憶喪失のせいで突如、知らない家庭に放り込まれた彼は、離婚届を持ってきた。
それは逃げる為ではなく、記憶にない家族の為に。
いつか思い出し、家族のもとへと帰ろうとした努力の集積が、この全ての荷物であった。
「こっちはピアノの教科書……また弾くつもりだったのかな。こっちは私への誕生日曲……恥ずかしくて、しまい込んでたみたい」
何年分も溜まった楽譜とお祝いのメッセージ。
一度も送られることのなかったそれは、ようやく送りたかった相手に届いたのだった。
「…………ほとんど記憶もない娘なのに……………救えない人」
自分たちなど忘れたまま、新しい人生を歩めば楽だったのに。
しかし、父親は必死に元の家庭に戻ろうとしていた。
一緒に暮らした記憶も、愛した記憶もない家族のもとへ。
記憶が消えてから、生涯をかけて積み重ねた努力と思いが、彼女の心に沈み込んだ。
ツラそうな顔をする彼女を見て、神小は何もせず佇んでいた。
気持ちが分かるとは死んでも言えないから。
しばらくは野亥の手も止まっていたが、再びゆっくりと遺品を選別し始めた。
いなくなってしまった父親の過去を、一つ一つ噛み締めるように。
そうして全ての仕分けが終わった頃には、もう空の赤色がなくなった時間になっていた。
「さーて、あとはこれを運ぶだけなんだけど…………」
選別したとはいえ、最終的にダンボールが十箱ほどになってしまった。
しかも紙が多いせいで、一つ一つの重量も中々のものである。
「まぁ愚痴ってもダンボールに足生えて歩いてくれるわけじゃないし……いや、≪催眠アプリ≫で歩けって命令すればワンチャン……?」
そんな彼を戒めるかのように、野亥が視線で突き刺す。
「あ、何でもないッス。そんじゃさっさと運びましょう!」
そして勢いよく荷物を持とうとした矢先、野亥のスマホから着信音が鳴った。
「ごめん、ちょっと待って」
流石に夜に差し掛かるころに娘が帰ってきてないので親が電話をしたのだろうと思い、神小は準備だけしていたのだが、電話口から不穏な声が漏れ聞こえることに気づいた。
心配した母が今どこにいるのかという質問だったが、次第に父親の所にいるのではないか、今すぐ迎えに行くなど、必死になっている様子が伺えた。
野亥も必死に誤魔化そうとするが、母親の勢いは徐々に増していく。
このまま彼女の母親がここに来てしまえば、母親の心身に大きな負担になることは明らかだった。
だから神小は、小声で提案する。
「ねぇねぇ……野亥さんはもう帰った方がいいよ。野亥さん綺麗なんだし、変なことに巻き込まれるかもってお母さん心配なんでしょ?」
「…………うん、仕方ないけど――――」
遺品を運ぶのは諦めようと、そう言おうとしたのだが……。
「そんじゃ、あとは俺が運んでおくから。また明日ね!」
「えっ……なんで………?」
「だって、野亥さんが帰るなら俺がやんないと」
「そうじゃなくて……私が帰るんだから、あなたも帰ればいいじゃない」
彼女にとってはもう十分にやってくれたという気持ちであった。
少なくとも、父親の遺品を最後に一目見れただけでも救われた気持ちになれたのだから。
「いやいや、これ大事なもんなんでしょ? なら運ぶよ。まぁ結構あるけど、日付が変わる前には終わるっしょ」
神小は軽く言うが、その作業は金銭を受け取る仕事であっても躊躇するほどのものであった。
だからこそ、野亥は聞かずにはいられなかった。
「なんで、そこまでして…………」
「え? そんなに変なこと? 好きな人の為に頑張ろうって、みんなやってることじゃないの?」
さも当然ことを、当たり前のように言い放った。
その言葉に下心などなく、ただ誰かの為に動くという意志が備わっていた。
「……あれ? もしかして、俺また何か間違った!? 何かやらかした!?」
押し黙る野亥を見て、神小は慌てふためいてしまう。
そんな姿を見た野亥は、クスリと笑いながら言う。
「ううん、間違ってない。あなたは、それでいい。………嬉しい、ありがとう」
数年ぶりの、家族でさえほとんど見たことのない彼女の表情。
それはまるで、夜空にまたたく星光のような優しい笑みであった。
さて、二人がこうしてる間、≪催眠アプリ≫の開発者は何をしていたのだろうか?
「ウォー! 本物の≪催眠アプリ≫だ!」
ある路地裏で、男が女性の半裸を見て歓喜をあらわにしていた。
男は他責が癖であり、嫉妬と執着心が強く、周囲から卑下される人物……まさに≪催眠アプリ≫を使うのに適した人物であった。
『うむ、分かりやすい。これが普通だ。自分の欲望に忠実でこうして叶えようとする』
今まで神小と野亥のせいでこういった事態まで進まなかった。
そのことから自身のアプリに問題があるのではないかとテストをし、結果は正常なものであることを確認できた。
『やはり、あの小僧と女が異常なだけか。まぁ不具合が見つかったわけでもなし、良しとしておこう』
開発者は取りあえずの結果に満足し、再び男に目を向ける。
「こうなったら一人だけじゃ足りねぇ! もっとだ、もっと女を集めてやる! 今まで散々な目にあったんだ、釣り合いをとらねぇとなぁ!」
開発者が想定した男が、想定した使い方をして、想定通りの結果を出した。
満足する内容のはずであった。
だが、こうも思った…………醜い、と。
だからといって、開発者はどうこうするつもりもない。
何故なら自身には関係のないことだからだ。
「おぉっ!? こんな時間に女子高生!? ずびっ、こりゃあオジサンが保護してあげないとなぁ!!」
男の視線の先には、家へと急いで帰る野亥の姿があった。
≪催眠アプリ≫の仕様上、催眠は後掛けが優先される。
つまり神小の催眠で無効化されることはなく、この男の催眠によって上書きされてしまうのだ。
周囲の人影はなく、止める者もいない。
男は走りだし、野亥の肩を掴む。
驚き、振り向く彼女に≪催眠アプリ≫の画面を見せつけた。
「だめだよぉ、お嬢ちゃん。こんな時間に歩いてちゃ……オジサンの家まで来て――――」
男の言葉はそこで止まってしまった。
正確には、野亥の拳が男の顔面に突き刺さるように放たれたからだった。
「ぐ……べ、ぇ………なん……で…………」
『おぉっと、先ほど入れたパッチのせいかなァ? "既に催眠された対象に催眠をかけた場合、防衛反応"を行うものだったのだが、正常に動作したようだ』
男はそのまま顔から地面へと突っ伏し倒れ、野亥はその様子を感情もなく見下ろしていた。
『よくやったテスター二号、もう用済みだ。アプリは削除しておく。あぁ、それと救急車と警察も呼んでおこう、ゆっくり休むがいい。女、お前はさっさと帰れ』
開発者の音声に従い、野亥はそのまま走り去ってしまった。
『さてとォ……あの馬鹿は何をしているかなァ?』
男のスマホから、神小へのスマホへと移る。
ヒーヒーと情けない声をあげながら、ダンボールを運んでいる途中であった。
『なーにをしてるんだお前は。というか、上手くいったのか?』
「あっ、聞いて! 聞いて! 野亥さんを手伝ったら"ありがとう"って言われた! めっちゃ嬉しそうだった! 嫌われてるって思ってたのに、感謝されちゃったよ!」
もしも尻尾があれば高速で振られているのが分かるくらいに、嬉しそうな口調で伝えられる。
『ほォ、それば素晴らしい。誉めてやろう。だがそれは正直に感謝を述べただけであって、お前が憎まれている理由は消えていない。好かれていると勘違いするなよ、恥ずかしい思いをするぞ』
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