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13話

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魔王の四天王とやらになったらしいアルベルト様。最近忙しくてなかなか遊んでくれない。
「ん?なに?うー、いや僕も遊んであげたいんだよ?」
俺が近くに寄ると、申し訳ない顔になる。こういうところ全然変わらんな。
「侵略侵略、今日も侵略明日も侵略。あーあ、確かに嫌になるよね。魔族って人間より大変じゃない?王子の時でももうちょい暇だったよ」
急いで両手の拘束を引き千切り、アルベルト様の肩をお揉みする。
「あ、あぁ、そこそこ」
「凝ってますね」
ボールギャグを噛み砕いてから言うと、アルベルト様は溜息を吐いて言う。
「人間の時は肩凝りなんて無かったよ?はぁ」
「どうです?息抜きに」
俺が後ろから抱き付くと、アルベルト様は魔族になってひっそりと尖った耳を赤くさせた。
「なっ!ちょっ!いきなりは狡いぞ!お前は俺のペットだからな!お前はただ俺から与えられる快楽を享受しろ!」
「はい、喜んで」
俺が全てを曝け出すと、アルベルト様はようやくエンジンがかかった様子で、意地悪そうに俺を見ながら言う。
「物欲しそうな顔だな?ふふ、良いぞ、遊んでやるよ」
「くふっ」
すでに少し硬くなっていた俺のモノが、アルベルト様に掴まれて引っ張られる。よしよし、やっと遊ぶ気になってくれた。
「ほら、舌を出せ」
「あ、あぁ」
「ん、チュ、ジュルル」
俺が出した舌を、アルベルト様がまるでフェラをするような仕草で舐めていく。魔族になってから、少し大人っぽくなった顔付きのアルベルト様。俺はその顔に見惚れながら、乱暴に引っ張られる刺激に溺れる。
「久々に舐めてやろうか?クフフ!ほーら、下等生物の人間は四つん這いがお似合いだ!」
魔族になって俺より力が強くなったアルベルト様が、無理矢理俺を四つん這いにさせる。そして魔力で両手足を拘束した。
「これで動けない。なにがあっても、だ」
「はくっ!」
長く伸びた爪が、俺の内腿や穴の周辺をなぞる。そして、強く俺のモノを扱きながら、アルベルト様の長い舌が伸びる。
「ここかぁ?ん?」
「うっぐぅ!そ、そこぉ!」
「なんだ?ご主人様に意見か?ふふ」
「そこ!そこが良いです!」
恥も外聞も無く、その卑猥にヒクヒクと物乞う穴を舐めて欲しいと叫ぶ。泣きながら、お願いする。
「舐めて、あぁ、舐めて下さい!」
「はぁはぁ、ここか?ん?」
「ああぅ!」
常人ならざる舌の長さは、魔族特有の変化らしい。まったく素晴らしい。長い舌は俺の穴を、中を、貪るように舐めていく。
「ぐぐう!おっ!おぅ!ううう!」
「こっちももう限界か?それじゃあ、これでどうだ?」
「ああぅ!」
もうすぐで出せそうだと思った瞬間。硬く剃り勃ったモノの根元に、拘束魔法を掛けられる。強く締め付けられたそれは、俺が果てるのを良しとしない。
「じゃああとは、僕が満足するまでオナホの刑な?ギャハハハハハハ!」
「あああぅ!ううう!ぐうう!ひっ!ひいいい!いかせでええ!射精させてくだざいいい!」
「おらおら!まだまだだ!あひゃひゃ!」
苦しむ俺を見て楽しそうに腰を振るアルベルト様。
「はあはあ!そろそろ!いくぞ!俺が出す瞬間に外してやる!」
「はい!はいいい!出して!俺の中で出して下さいいいい!」
「いくぞおおお!」
「ああぅ!はぁ、あああん!」
お互い全てを吐き出して、2人してベッドに倒れ込む。
「くふふ、今日はこのまま寝るか?気分が良い」
「ん、はい」
いやあ、アルベルト様が楽しんでくれて良かった良かった。俺はアルベルト様にキスをして、抱き締めながら眠りに付いた。
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