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第1章 はじめまして幻想郷
装備の新調
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死に戻りした後に言われた装備。
自身を見てから周りを見ると、同じ初期装備の人も居るがその大半は新しい装備に身を包んでいる人ばかりである。
真っ白のワンピースも嫌いではないが味気ない、地味なのだ。
「服かぁ、オシャレしたいよねー」
まっすぐ露店へと進み、周囲にいる人達の服装を見ながらこんなのいいな、あんなのいいなと楽しそうに進んでいった。
露店には食事エリアの隣に服や防具などが並んでいる。
まずは服がいいなぁ、と露店を見ながら歩くが、意外と金額が高い。
食事にしかお金は使っておらず、戦闘でお金も増えた為買うのに問題はないが、服、防具、アクセサリーと全部見たいスイは考えながら買わないとなー、と呟く。
「いらっしゃい、どれを買う?」
恰幅のいいおばちゃんが話しかけてきた。
女性物の服を取り扱っている様だが、そのほとんどがリボンやフリルが付いている。
うーん、と悩みまた来ますと声を掛けて場所を離れた。
そんな会話を数回繰り返しながら歩くと、今までで1番場所を広く取っているお店があった。
商品全体が落ち着いた色で作り上げられ大人っぽいデザインで統一されている。
「あら、いらっしゃい。良かったら見ていってね」
優しく笑う店員はおばあちゃんだった。
深緑のワンピースに、白い腰からのエプロンをして髪を結っている。
全体的に落ち着いたセンスのいい格好をしている。
「いいですね、好みなデザインです」
「あらあら、嬉しいわぁ」
服の隣には防具やアクセサリーも並んでいる。
孫娘が作っているらしく、いつもは一緒に来るのだが今日は用事があるとかでおばあちゃんだけらしい。
「良かったら手に取って見て頂戴ね」
その言葉に頷き綺麗に畳まれた服を広げる。
薄い緑で出来た胸元に細いリボンがあるブラウスだった。
「かわいい」
次々と広げて見るスイを、おばあちゃんは服を畳みながらニコニコと見つめる。
そして、スイが選んだのをお婆ちゃんに差し出した。
薄い紫のキャミワンピ、スカートに花の刺繍が描かれていて、お揃いのロング手袋も付いている。
胸元には白と赤で出来たお花の刺繍が綺麗に咲いている。
腰からのふんわりと広がる白のチュールが邪魔にならない程度にボリュームを出していた。
「あらあら、似合いそうねぇ。ねぇ、これはどうかしら?」
出されたのは隣においてあった花がモチーフのグレーのショートブーツに足首にレースがくる白い靴下。
似合いそうよ、と笑うおばあちゃんにつられてスイも笑った。
おばあちゃんセレクトで出されるのはそれだけでは無い。
今度は無地のベルトを出されてお花だらけの服を引き締めてくれた。
「どうかしら?」
笑うおばあちゃんにセットは気に入ったのだが、値段が一切書いておらずスイはおいくらですか?と確認する
「そうねぇ、全部で1万8000リルってとこかしら」
お婆ちゃんは今決めたようだ。
その金額は破格と言っていいだろう、周りの店よりも格段に安い
「いいんですか?安すぎませんか?」
「おばあちゃん、あなたを気に入っちゃったから
良かったら着て欲しいわぁ」
好意で下げられたと気づき、スイは嬉しそうに笑った。
何度も頭を下げて受け取ったスイはそれを大切にイベントリにしまい、着替える為に宿をとることに決めた。
「どこに泊まろうかなー」
安くしてくれたとは言っても、スイの所持金的にはそんなに安くない金額である。
出来るだけ宿は安く取りたいところだ。
現在残り所持金、6000リル
自身を見てから周りを見ると、同じ初期装備の人も居るがその大半は新しい装備に身を包んでいる人ばかりである。
真っ白のワンピースも嫌いではないが味気ない、地味なのだ。
「服かぁ、オシャレしたいよねー」
まっすぐ露店へと進み、周囲にいる人達の服装を見ながらこんなのいいな、あんなのいいなと楽しそうに進んでいった。
露店には食事エリアの隣に服や防具などが並んでいる。
まずは服がいいなぁ、と露店を見ながら歩くが、意外と金額が高い。
食事にしかお金は使っておらず、戦闘でお金も増えた為買うのに問題はないが、服、防具、アクセサリーと全部見たいスイは考えながら買わないとなー、と呟く。
「いらっしゃい、どれを買う?」
恰幅のいいおばちゃんが話しかけてきた。
女性物の服を取り扱っている様だが、そのほとんどがリボンやフリルが付いている。
うーん、と悩みまた来ますと声を掛けて場所を離れた。
そんな会話を数回繰り返しながら歩くと、今までで1番場所を広く取っているお店があった。
商品全体が落ち着いた色で作り上げられ大人っぽいデザインで統一されている。
「あら、いらっしゃい。良かったら見ていってね」
優しく笑う店員はおばあちゃんだった。
深緑のワンピースに、白い腰からのエプロンをして髪を結っている。
全体的に落ち着いたセンスのいい格好をしている。
「いいですね、好みなデザインです」
「あらあら、嬉しいわぁ」
服の隣には防具やアクセサリーも並んでいる。
孫娘が作っているらしく、いつもは一緒に来るのだが今日は用事があるとかでおばあちゃんだけらしい。
「良かったら手に取って見て頂戴ね」
その言葉に頷き綺麗に畳まれた服を広げる。
薄い緑で出来た胸元に細いリボンがあるブラウスだった。
「かわいい」
次々と広げて見るスイを、おばあちゃんは服を畳みながらニコニコと見つめる。
そして、スイが選んだのをお婆ちゃんに差し出した。
薄い紫のキャミワンピ、スカートに花の刺繍が描かれていて、お揃いのロング手袋も付いている。
胸元には白と赤で出来たお花の刺繍が綺麗に咲いている。
腰からのふんわりと広がる白のチュールが邪魔にならない程度にボリュームを出していた。
「あらあら、似合いそうねぇ。ねぇ、これはどうかしら?」
出されたのは隣においてあった花がモチーフのグレーのショートブーツに足首にレースがくる白い靴下。
似合いそうよ、と笑うおばあちゃんにつられてスイも笑った。
おばあちゃんセレクトで出されるのはそれだけでは無い。
今度は無地のベルトを出されてお花だらけの服を引き締めてくれた。
「どうかしら?」
笑うおばあちゃんにセットは気に入ったのだが、値段が一切書いておらずスイはおいくらですか?と確認する
「そうねぇ、全部で1万8000リルってとこかしら」
お婆ちゃんは今決めたようだ。
その金額は破格と言っていいだろう、周りの店よりも格段に安い
「いいんですか?安すぎませんか?」
「おばあちゃん、あなたを気に入っちゃったから
良かったら着て欲しいわぁ」
好意で下げられたと気づき、スイは嬉しそうに笑った。
何度も頭を下げて受け取ったスイはそれを大切にイベントリにしまい、着替える為に宿をとることに決めた。
「どこに泊まろうかなー」
安くしてくれたとは言っても、スイの所持金的にはそんなに安くない金額である。
出来るだけ宿は安く取りたいところだ。
現在残り所持金、6000リル
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