ある独りの侯爵令嬢は精霊に愛される。

玲藍

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第一章 幼少期編

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ティーパーティー当日、穏やかで良い天気です。
アンナはとびきり可愛くして差し上げます!と張り切っていて口も出せない状況になり私は黙ってお人形のようにして、髪は綺麗だからと流したままにして編み込みでオシャレに仕上がり、アクアも何故か張り切ってて髪には潤いが大切なのよっ!と魔法を容赦なく使用しています。
ドレスは7歳にしては大人びているエンパイアドレスで薄いピンクで子供らしさもあるものでした。

「お嬢様、出来ました。バッチリです!」

「ええ、なかなかいいわ。今までの可愛さが何十倍にもなってて可愛くて仕方ないわっ!」

「アンナは兎も角、アクアは言い過ぎよ。」

「そうかしら?私達の愛する子はいつでも可愛いのだし、当然の事よ?」

「ありがとう。嬉しいわ。そろそろお母さまのところに行かなくちゃ、それじゃあ行ってくるわね!」

「行ってらっしゃい。」
「行ってらっしゃいませ!お嬢様。」

さあ、ティーパーティーの始まりです!



「ミリィ、…あら、とっても綺麗ね。自慢の娘だわ。」

「ありがとうございます、母様。」

「さあ、これから皆様が到着するわ。案内は皆がしてくれるから私達はお出迎えよ。」

「わかりました。頑張りますわ。」

緊張してきました。失敗したらどうしましょう。母様に迷惑がかかってしまいます。

「そんなに緊張しなくていいわ。ちゃんと落ち着いてやればいいのよ。私もできる限りフォローするわ。」

「はい。」

母様はにっこりと微笑んで背中を押してくれました。1度深呼吸してだいぶ楽になりました。…でも少し緊張します。



「皆様、本日はキャンベント家のティーパーティーにお越しいただきありがとうございます。お初にお目にかかります、私レミリア・キャンベントと申します。まだまだ未熟者ですがよろしくお願い致します。」

周囲の視線が集まり心臓の音がバクバク聞こえている。母様、助けてぇぇぇ!ちゃんとレディのお辞儀になっているかしら?変じゃない???

「おお、あれがキャンベント家の長女、レミリア様か、立派なレディになりそうだな。」

「ええ、そうですわね。成長が楽しみです。」

「あんなにお若いのにしっかりしていらっしゃるわ。」

「ですけど学園には在籍していらっしゃらないとか…」

「ですがあのトランジアの魔女がレミリア様の家庭教師だとか…。」

「あのトランジアの魔女がですのっ?!」

色々な会話が飛び交っている中、レミリアの頭の中はパニックでほとんど何も聞こえていなかった。

「さあ、皆様折角のティーパーティーです。お話だけでなく、私達の自慢の紅茶を召し上がって下さいな。本日の為にご用意した茶葉もございますから
どうぞごゆるりとお過ごしくださいませ。。」

母様の声に皆つられてティーカップに注がれていく紅茶を飲んでいく人達。舞踏会の練習場と言っても過言ではないこのパーティーは皆座らずに語り合う場になっていて隣には温室がある為、
そこに椅子やリラックス出来る休憩用のソファが用意されている。

「レミリア、よく頑張ったわね。可愛かったわよ。」

「ありがとうございます、母様。ほっとしました。」

「しばらくは連れ回すことになるからもっと頑張って頂戴!」

「…は、はい。」

これはなかなか…辛そうです。
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