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第9章 運命の選択編
第62話 神様お願い!!
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
ど、どうしよう!?
こ、告白を……私の想いを伝えるだけのつもりだったのに……
ま、まさか……キスまでしてしまうなんて……
それも私の方から……
キャー!! めちゃくちゃ恥ずかしい!!
今は夏休みだからまだ良いけど、二学期から私は彼にどんな顔をして接したらいいのよ!?
ってか彼の体調が戻って本当に大会の応援に来ちゃったら、私……試合に集中できないかもしれないわ。
はぁ……何で私、後先考えずに自分からキスなんてしてしまったんだろう……?
でも……彼の唇、とても柔らかかったなぁ……
キャー!!
思い出しただけで身体が熱くなってきて解けそうだわ!!
「浩美―っ、部屋で何を暴れているの!? 下まで響いているわよ!!」
えっ?
ああ、私……さっきからベッドの上で知らず知らずに動きまくっていたのね?
と、とりあえず落ち着かなければ……じゃないとお母さんに色々と質問されるかもしれないし……さすがに私からキスをしてしまったなんてことは言えないわ。
しかし身体が熱いよぉ……彼はどうだったのかなぁ……
そう思うだけで私の身体は更に熱くなっていた。
――――――――――――――――――――――――
それから時は経ち、私は小学生最後の大会を迎えたけど、結局彼は体調が戻らないという事で応援には来なかった。
彼が来なかった事は残念だけど、私の心の中は少しホッとしているところもあったのは言うまでもない。
私達六年生は大会終了と同時に引退する事になり夏休み後半は順子や久子とよく会ってお買い物やプールなどに出かける事が増えていた。
その後、高山君情報で彼は体調が戻ったらしいけど何故か久子も彼を遊びに誘うという事が無くなり、私も今は彼の顔を見るのは恥ずかしいという事もあって夏休みの間に彼に会うことは無かった。
そして二学期が始まる。
「おはよう、石田!!」
「えっ? お、おはよう……」
彼がいつもの、私が告白する前の時と変わらない感じで挨拶をしてきた。
あれ? 彼はあの時の事を何とも思っていないの?
ドキドキしているのは私だけ?
そんな複雑な気持ちのまま二学期がスタートした。
「そういえば石田、大会惜しかったんだろ? あと一回勝っていたらベスト4ってケンチから聞いたぞ」
「えっ? う、うん……そうなの。とても悔しかったわ……」
「ハハハ、何かあまり悔しそうに聞こえないんだけどなぁ……」
「そ、そんな事無いわよ!! とても悔しいわよ。あれだけ練習したんだから……それよりも五十鈴君? 体調はもう良いの?」
「えっ? ああ、もう全然、大丈夫だよ。ただ家で寝込んでいた間の記憶が少し曖昧でさぁ……石田やケンチがお見舞いに来てくれたのは覚えているんだけどさ……」
えっ、それってどういう事?
もしかしてワザとそう言っているのかな?
私が告白した事やキ、キスをした事は覚えていない事にしたいってことなの?
で、でも今の私はそんな事を彼には聞けない……
だから私はとりあえず今はソッとしておこうと思うのだった。
そして季節は巡り、『運動会』『文化祭』も無事に終わり今日はクリスマス……
我が家のクリスマスは世間一般と変わらないクリスマスだとは思うけど、今年は小学生最後のクリスマスという事もあり日曜日のお昼から久子の家で『クリスマスパーティー』が開催された。
参加者は私、彼、高山君、順子、森重君、大石君、浜口君、村瀬君、田尾君そして久子の十名……
みんな楽しそうにしている。
彼も普通にクリスマスパーティーを楽しんでいる。
特に森重君達は憧れの久子の家という事でいつも以上にテンションが高い。
私も楽しいという気持ちはあるけど、やはりどこか彼の事が気になって心の底からは楽しめていない様な気もする。
そんな私の耳元で久子が囁く。
「浩美? 最近、あまり元気が無い様な感じがするんだけど大丈夫? 特に二学期に入ってから様子がおかしい気がするのだけど……夏休みに何かあったの?」
ドキッ……
「えっ!? べ、別に何も無いわよ。わ、私はいたって元気だし……あ、アレかな? 久子もあるでしょ? ほら、女の子特有のアレ……」
「あぁ、アレねぇ……なるほどね。それって個人差があるもんねぇ……そっか、もし途中で疲れちゃったら私の部屋で休んでくれてもいいからね?」
「う、うん……有難う、久子……」
本当に久子は良い子だなぁ……
それなのに私は久子の気持ちを裏切り彼に告白どころかキスまで……
ダメダメダメ!!
今日は楽しいクリスマスパーティーなんだし、そんな事を考えている場合じゃ無いよね。せっかくこの様な企画してくれた久子に申し訳も無いし……
すると突然彼が私に話しかけてきた。
「石田~盛り上がっているかい?」
「えっ? ええ、盛り上がっているというか楽しんでいるよ……五十鈴君はどう?」
「ハハハ、勿論、楽しんでいるよ。このメンバーがこうやって集まれるのなんて最近は珍しい事だしな……」
「そ、そうよね。でも中学も同じなんだからまた何度でも集まれるじゃない?」
「ハハ、そうだよな。でも中学は小学生と違って勉強が難しくなるからなぁ……俺、みんなと遊べる余裕あるのかなぁ……」
「フフフ……大丈夫よ。五十鈴君、今でも成績良いんだから……」
そう、私の記憶では今の彼は『前の世界』の頃よりも頭が良いと思う。
それにスポーツも『この世界』の方がレベルが上だ。
だってバスケだって万年補欠だったのに最後の大会は残念だったけど、五年生からレギュラーだったし……
やはり私が『この世界』に来たことで未来が少しずつ変化してしまったのかなぁ……
でも、それが原因かは分からないけど、『前の世界』の彼以上に『今の世界』の彼がめちゃくちゃカッコイイのは確かだ。
はぁ……ずっと彼の傍にいたいなぁ……
ずっとこのままでいたいなぁ……
神様、お願いです!!
私の病気が発症したとしても恨みません……
予定より早く、彼に想いは伝える事はできたから……
でも、事故で死ぬ事だけは……
それだけは避けさせてください……
彼に……皆に『今まで有難う』って感謝の言葉を言ってから死なせてください……
そして彼にもう一度……
『あなたが初恋の人で良かった』って言わせてください……
―――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
これで小学六年編は終了です。
そして次回からは中学生編が始まります。
浩美の運命の日まで二年半となります。
果たして浩美の願いは叶うのか?
どうぞ新章もお楽しみに……
ど、どうしよう!?
こ、告白を……私の想いを伝えるだけのつもりだったのに……
ま、まさか……キスまでしてしまうなんて……
それも私の方から……
キャー!! めちゃくちゃ恥ずかしい!!
今は夏休みだからまだ良いけど、二学期から私は彼にどんな顔をして接したらいいのよ!?
ってか彼の体調が戻って本当に大会の応援に来ちゃったら、私……試合に集中できないかもしれないわ。
はぁ……何で私、後先考えずに自分からキスなんてしてしまったんだろう……?
でも……彼の唇、とても柔らかかったなぁ……
キャー!!
思い出しただけで身体が熱くなってきて解けそうだわ!!
「浩美―っ、部屋で何を暴れているの!? 下まで響いているわよ!!」
えっ?
ああ、私……さっきからベッドの上で知らず知らずに動きまくっていたのね?
と、とりあえず落ち着かなければ……じゃないとお母さんに色々と質問されるかもしれないし……さすがに私からキスをしてしまったなんてことは言えないわ。
しかし身体が熱いよぉ……彼はどうだったのかなぁ……
そう思うだけで私の身体は更に熱くなっていた。
――――――――――――――――――――――――
それから時は経ち、私は小学生最後の大会を迎えたけど、結局彼は体調が戻らないという事で応援には来なかった。
彼が来なかった事は残念だけど、私の心の中は少しホッとしているところもあったのは言うまでもない。
私達六年生は大会終了と同時に引退する事になり夏休み後半は順子や久子とよく会ってお買い物やプールなどに出かける事が増えていた。
その後、高山君情報で彼は体調が戻ったらしいけど何故か久子も彼を遊びに誘うという事が無くなり、私も今は彼の顔を見るのは恥ずかしいという事もあって夏休みの間に彼に会うことは無かった。
そして二学期が始まる。
「おはよう、石田!!」
「えっ? お、おはよう……」
彼がいつもの、私が告白する前の時と変わらない感じで挨拶をしてきた。
あれ? 彼はあの時の事を何とも思っていないの?
ドキドキしているのは私だけ?
そんな複雑な気持ちのまま二学期がスタートした。
「そういえば石田、大会惜しかったんだろ? あと一回勝っていたらベスト4ってケンチから聞いたぞ」
「えっ? う、うん……そうなの。とても悔しかったわ……」
「ハハハ、何かあまり悔しそうに聞こえないんだけどなぁ……」
「そ、そんな事無いわよ!! とても悔しいわよ。あれだけ練習したんだから……それよりも五十鈴君? 体調はもう良いの?」
「えっ? ああ、もう全然、大丈夫だよ。ただ家で寝込んでいた間の記憶が少し曖昧でさぁ……石田やケンチがお見舞いに来てくれたのは覚えているんだけどさ……」
えっ、それってどういう事?
もしかしてワザとそう言っているのかな?
私が告白した事やキ、キスをした事は覚えていない事にしたいってことなの?
で、でも今の私はそんな事を彼には聞けない……
だから私はとりあえず今はソッとしておこうと思うのだった。
そして季節は巡り、『運動会』『文化祭』も無事に終わり今日はクリスマス……
我が家のクリスマスは世間一般と変わらないクリスマスだとは思うけど、今年は小学生最後のクリスマスという事もあり日曜日のお昼から久子の家で『クリスマスパーティー』が開催された。
参加者は私、彼、高山君、順子、森重君、大石君、浜口君、村瀬君、田尾君そして久子の十名……
みんな楽しそうにしている。
彼も普通にクリスマスパーティーを楽しんでいる。
特に森重君達は憧れの久子の家という事でいつも以上にテンションが高い。
私も楽しいという気持ちはあるけど、やはりどこか彼の事が気になって心の底からは楽しめていない様な気もする。
そんな私の耳元で久子が囁く。
「浩美? 最近、あまり元気が無い様な感じがするんだけど大丈夫? 特に二学期に入ってから様子がおかしい気がするのだけど……夏休みに何かあったの?」
ドキッ……
「えっ!? べ、別に何も無いわよ。わ、私はいたって元気だし……あ、アレかな? 久子もあるでしょ? ほら、女の子特有のアレ……」
「あぁ、アレねぇ……なるほどね。それって個人差があるもんねぇ……そっか、もし途中で疲れちゃったら私の部屋で休んでくれてもいいからね?」
「う、うん……有難う、久子……」
本当に久子は良い子だなぁ……
それなのに私は久子の気持ちを裏切り彼に告白どころかキスまで……
ダメダメダメ!!
今日は楽しいクリスマスパーティーなんだし、そんな事を考えている場合じゃ無いよね。せっかくこの様な企画してくれた久子に申し訳も無いし……
すると突然彼が私に話しかけてきた。
「石田~盛り上がっているかい?」
「えっ? ええ、盛り上がっているというか楽しんでいるよ……五十鈴君はどう?」
「ハハハ、勿論、楽しんでいるよ。このメンバーがこうやって集まれるのなんて最近は珍しい事だしな……」
「そ、そうよね。でも中学も同じなんだからまた何度でも集まれるじゃない?」
「ハハ、そうだよな。でも中学は小学生と違って勉強が難しくなるからなぁ……俺、みんなと遊べる余裕あるのかなぁ……」
「フフフ……大丈夫よ。五十鈴君、今でも成績良いんだから……」
そう、私の記憶では今の彼は『前の世界』の頃よりも頭が良いと思う。
それにスポーツも『この世界』の方がレベルが上だ。
だってバスケだって万年補欠だったのに最後の大会は残念だったけど、五年生からレギュラーだったし……
やはり私が『この世界』に来たことで未来が少しずつ変化してしまったのかなぁ……
でも、それが原因かは分からないけど、『前の世界』の彼以上に『今の世界』の彼がめちゃくちゃカッコイイのは確かだ。
はぁ……ずっと彼の傍にいたいなぁ……
ずっとこのままでいたいなぁ……
神様、お願いです!!
私の病気が発症したとしても恨みません……
予定より早く、彼に想いは伝える事はできたから……
でも、事故で死ぬ事だけは……
それだけは避けさせてください……
彼に……皆に『今まで有難う』って感謝の言葉を言ってから死なせてください……
そして彼にもう一度……
『あなたが初恋の人で良かった』って言わせてください……
―――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
これで小学六年編は終了です。
そして次回からは中学生編が始まります。
浩美の運命の日まで二年半となります。
果たして浩美の願いは叶うのか?
どうぞ新章もお楽しみに……
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