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美味いものはこっそりと
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どこの国に行く事になるんだろ?俺様に作られたグランディルの家、そしてこの大型キッチンもしばらくは使うことないのか?と無駄に豪華な部屋を見渡す。
でも帰ってくる場所があるってことはいい事だなと思いながら、ぐぎゅるるるるるという音が響いた。
一緒にいるニアを見ると、両手で目を隠して首を振るニアがかわいい、お腹がすいちゃったんだね。
俺も腹が減ったし飯を作ろう、この間エルフ国からもらったユグルド米をつかって、俺の好物の天丼を作ろうと思う。
エメラルドシュリンプを二本に脂ののった隠れアナゴ、姫マイタケにイカにそっくりなスケルトンデビル、大葉に鳳の卵、ゴールデントラウトの身に肉ナスと具材はいっぱいだ。
この世界の食材には最高級の七色シリーズや宝石、鉱石シリーズ、姫や将軍など階級がついている野菜など様々なシリーズ系の食材があったりする。
エメラルドシュリンプなどがいい例でエメラルドの名がつけられているエビである。
その身はぶりんぶりんで身の内部に緑の卵を内包するので、ぷりんと食べるとその後ぶちぶちと卵のうま味があふれ出す、まさに宝石級のおいしさなのだ。
そんなんで天丼なんて作ったら、お代のほうはさぞかし高くなるのでは?なんて思うかもしれないが、ちょっとお高いが銀貨二枚程度でこの天丼は作れるのだ。
もちろん原価で計算すればもっと安い、しかもここはグランディル、俺がダンジョンを50階まで楽な設定に変えてしまったので、今のグランディルは高級素材が安く、価格崩壊を起こさないギリギリの値段で他国に送り出している。
海外で食べるとクッソ高いのに、グランディルでは驚きの安価で食べれてしまう。
この豪華な天丼に妥協せず作った甘だれをかければ、もうそれこそ全国優勝してしまう美味さなのだ。
「さぁニア食べようか」
「くくるるるっるるるう!」
「足りなかったら、かき揚げも揚げよう。もぐもぐ!!んほぅ、相変わらず足にくるぜ!うめぇ!」
自画自賛かもしれないが、金がとれる!とれてしまう味なのだ!自分でくってって異次元的な衝撃を受ける美味さに、腰が抜けそうになる。
「湯気が上がっているのをみてきてみれば、お楽しみ中でしたかな?」
「いつき様!ずるいです!私も食べたいです」
セバスさんにリリアさん!?この二人は基本俺の側にいる事が多いんだけど、気を利かせて一人にしてくれたりもする。
現れるとき一瞬で現れるので、神出鬼没である。
「でも、くるとおもってたから実は二人の分もあるんだなぁこれが、ロックとアレックスとシルフィの分もあるけど、気づかずにこれなかったらマジックバックいきにして後で俺かニアが食う」
「くるるるるあぐあうぐあうがうがうふぁうふぁうあふぁう、んっきゆゆゆっゆゆゆゆううううう!!!」
見ろニアの食いっぷりを!完全に野生むき出しだぞ!
「いやはや、私たちもでしたらご相伴にあずかりますか」
「これはなんて料理なんですか?」
「天丼、異世界天丼だね」
「揚げるという調理法、無意識にやっている者もいますが、こうも確立しているのはいつき様だけですからな、どぉれ、んんんんこれは!??さっくりと軽い!油の味も美味なることから、タレ!このタレと油と具の相性が最高ですな!!そこにユグルド米がうまい!ゴールデントラウト!こっちはスケルトンデビル!!どちらも安価ながら普通の食材のはずが、こうもうまくなるもんなんですか!?こいつは御馳走だ!」
「隠れアナゴがでっかくてぷりぷりふんわりで最高!!!タレのないところとあるところで、味が変わるめちゃくちゃ美味しいです!!!おおとりの卵!!!黄身どばんとでて米にタレと絡むともう最高!これだけでもがつがついけちゃう!また肉ナスが油を吸ってめちゃくちゃ美味しくなってる!姫マイタケ!ああ!貴方はプリンセス!こりこりさくさく舞踏会を縦横無尽に駆け巡るのよ!んんんん~~~」
それぞれの食レポが飛び出し、ヒーリングの効果で体前進がお風呂にでもはいってほぐれていくかのように疲れが溶けていく。
食べて健康になっていくのが、体が感じてわかる。
「おいおい!美味そうなもん食ってんな!ちょっと目を離すとこれだぜ!新しいレシピか!?俺にも食わせてくれよ!」
「そうだよ!兄ちゃん俺たちだって弟子なんだから!兄ちゃんの料理の味どんどん覚えて、再現できるようになんないと!使徒の兄ちゃんが公認でうまいと認めた料理屋はまだ孤児院でやってるうなぎ屋くらいしかないんだぜ、これからどんどん店増やして、任せる奴育成していかないと!こんな所で隠れて自分たちだけ食うなんてずるいよ!」
「美味いもんはなぁ、こっそり食うから美味いんだ!!!開き直って分かち合うのもいい!でも自分だけの今これ食って最高に幸せなのは俺だけだ!!!って特別感が味わえたりするんだ!自己陶酔するんだ!おれはこれからもこっそり食う!食いたければ俺を見つけろ!用意しといてあげるからさ」
「むちゃくちゃいってるけど、こっそりうまいもんくうのが特別感あるってのは、結構わかっちゃうなあ、孤児院は取り合いがきほんだったからさ」
気が付けば六人で天丼をこころのまま食べる!美味いと叫ぶ!気取った料理もいいもんだが、これが日本の料理ってもんよ!と言わんばかりにがっつがっつとたべていると、俺たちの輪に黒い影が・・・・。
「ふ~ん、隠れてたべるね~、そういうことしちゃうんだぁあああああああああ」
一番最後に来たシルフィさんは青筋を額に浮かべながら、どっかの格闘家のように蒸気の息を吐いて怒っていた、コーハー。
「私が一番のいつきの後継人なのに?忙しく会議している間にみんなで優雅に異世界の御馳走食べて、談笑してるなんて、あっはっははっはわらえてくるわ!ちなみに会議の席からここ丸見えなの!窓開けるとにおいまで入ってきてね、各国の王もいつきがなにかやってるんだな、ってさっしてる感じだったわ」
ものすっごい綺麗な顔に、腕に血管がバキバキはいってるかのような、そんなはっきり見える血管が綺麗に顔に浮かび上がってて、目はうつろでわらっているけど目の奥が怖い・・・・。
「いやだなぁシルフィさん!もちろんシルフィさんのもありまころさないで」
「ふぅ、私の分もあるから今日は収めるけど、他の王から苦情くるかもしれないわよ。ほらあの窓、みんなこっちみてる」
天丼、それは異世界の王達も魅了してしまう日本を誇る丼もの文化の一つである!!!
でも帰ってくる場所があるってことはいい事だなと思いながら、ぐぎゅるるるるるという音が響いた。
一緒にいるニアを見ると、両手で目を隠して首を振るニアがかわいい、お腹がすいちゃったんだね。
俺も腹が減ったし飯を作ろう、この間エルフ国からもらったユグルド米をつかって、俺の好物の天丼を作ろうと思う。
エメラルドシュリンプを二本に脂ののった隠れアナゴ、姫マイタケにイカにそっくりなスケルトンデビル、大葉に鳳の卵、ゴールデントラウトの身に肉ナスと具材はいっぱいだ。
この世界の食材には最高級の七色シリーズや宝石、鉱石シリーズ、姫や将軍など階級がついている野菜など様々なシリーズ系の食材があったりする。
エメラルドシュリンプなどがいい例でエメラルドの名がつけられているエビである。
その身はぶりんぶりんで身の内部に緑の卵を内包するので、ぷりんと食べるとその後ぶちぶちと卵のうま味があふれ出す、まさに宝石級のおいしさなのだ。
そんなんで天丼なんて作ったら、お代のほうはさぞかし高くなるのでは?なんて思うかもしれないが、ちょっとお高いが銀貨二枚程度でこの天丼は作れるのだ。
もちろん原価で計算すればもっと安い、しかもここはグランディル、俺がダンジョンを50階まで楽な設定に変えてしまったので、今のグランディルは高級素材が安く、価格崩壊を起こさないギリギリの値段で他国に送り出している。
海外で食べるとクッソ高いのに、グランディルでは驚きの安価で食べれてしまう。
この豪華な天丼に妥協せず作った甘だれをかければ、もうそれこそ全国優勝してしまう美味さなのだ。
「さぁニア食べようか」
「くくるるるっるるるう!」
「足りなかったら、かき揚げも揚げよう。もぐもぐ!!んほぅ、相変わらず足にくるぜ!うめぇ!」
自画自賛かもしれないが、金がとれる!とれてしまう味なのだ!自分でくってって異次元的な衝撃を受ける美味さに、腰が抜けそうになる。
「湯気が上がっているのをみてきてみれば、お楽しみ中でしたかな?」
「いつき様!ずるいです!私も食べたいです」
セバスさんにリリアさん!?この二人は基本俺の側にいる事が多いんだけど、気を利かせて一人にしてくれたりもする。
現れるとき一瞬で現れるので、神出鬼没である。
「でも、くるとおもってたから実は二人の分もあるんだなぁこれが、ロックとアレックスとシルフィの分もあるけど、気づかずにこれなかったらマジックバックいきにして後で俺かニアが食う」
「くるるるるあぐあうぐあうがうがうふぁうふぁうあふぁう、んっきゆゆゆっゆゆゆゆううううう!!!」
見ろニアの食いっぷりを!完全に野生むき出しだぞ!
「いやはや、私たちもでしたらご相伴にあずかりますか」
「これはなんて料理なんですか?」
「天丼、異世界天丼だね」
「揚げるという調理法、無意識にやっている者もいますが、こうも確立しているのはいつき様だけですからな、どぉれ、んんんんこれは!??さっくりと軽い!油の味も美味なることから、タレ!このタレと油と具の相性が最高ですな!!そこにユグルド米がうまい!ゴールデントラウト!こっちはスケルトンデビル!!どちらも安価ながら普通の食材のはずが、こうもうまくなるもんなんですか!?こいつは御馳走だ!」
「隠れアナゴがでっかくてぷりぷりふんわりで最高!!!タレのないところとあるところで、味が変わるめちゃくちゃ美味しいです!!!おおとりの卵!!!黄身どばんとでて米にタレと絡むともう最高!これだけでもがつがついけちゃう!また肉ナスが油を吸ってめちゃくちゃ美味しくなってる!姫マイタケ!ああ!貴方はプリンセス!こりこりさくさく舞踏会を縦横無尽に駆け巡るのよ!んんんん~~~」
それぞれの食レポが飛び出し、ヒーリングの効果で体前進がお風呂にでもはいってほぐれていくかのように疲れが溶けていく。
食べて健康になっていくのが、体が感じてわかる。
「おいおい!美味そうなもん食ってんな!ちょっと目を離すとこれだぜ!新しいレシピか!?俺にも食わせてくれよ!」
「そうだよ!兄ちゃん俺たちだって弟子なんだから!兄ちゃんの料理の味どんどん覚えて、再現できるようになんないと!使徒の兄ちゃんが公認でうまいと認めた料理屋はまだ孤児院でやってるうなぎ屋くらいしかないんだぜ、これからどんどん店増やして、任せる奴育成していかないと!こんな所で隠れて自分たちだけ食うなんてずるいよ!」
「美味いもんはなぁ、こっそり食うから美味いんだ!!!開き直って分かち合うのもいい!でも自分だけの今これ食って最高に幸せなのは俺だけだ!!!って特別感が味わえたりするんだ!自己陶酔するんだ!おれはこれからもこっそり食う!食いたければ俺を見つけろ!用意しといてあげるからさ」
「むちゃくちゃいってるけど、こっそりうまいもんくうのが特別感あるってのは、結構わかっちゃうなあ、孤児院は取り合いがきほんだったからさ」
気が付けば六人で天丼をこころのまま食べる!美味いと叫ぶ!気取った料理もいいもんだが、これが日本の料理ってもんよ!と言わんばかりにがっつがっつとたべていると、俺たちの輪に黒い影が・・・・。
「ふ~ん、隠れてたべるね~、そういうことしちゃうんだぁあああああああああ」
一番最後に来たシルフィさんは青筋を額に浮かべながら、どっかの格闘家のように蒸気の息を吐いて怒っていた、コーハー。
「私が一番のいつきの後継人なのに?忙しく会議している間にみんなで優雅に異世界の御馳走食べて、談笑してるなんて、あっはっははっはわらえてくるわ!ちなみに会議の席からここ丸見えなの!窓開けるとにおいまで入ってきてね、各国の王もいつきがなにかやってるんだな、ってさっしてる感じだったわ」
ものすっごい綺麗な顔に、腕に血管がバキバキはいってるかのような、そんなはっきり見える血管が綺麗に顔に浮かび上がってて、目はうつろでわらっているけど目の奥が怖い・・・・。
「いやだなぁシルフィさん!もちろんシルフィさんのもありまころさないで」
「ふぅ、私の分もあるから今日は収めるけど、他の王から苦情くるかもしれないわよ。ほらあの窓、みんなこっちみてる」
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