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2 欲望
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*閲覧注意です*
ーーー
オレの欲望の話をしよう。
オレはどちらかといえば、性欲に関しては淡白だと思っていた。
中学まで女に興味は無かったし。
女と付き合う様になっても、自分からグイグイ迫る事なんて無かった。
全く性欲が無い訳では無かったから、そういう機会があれば発散してたけど、相手の身体にのめり込む事も無かった。
なのに。
オレの心はずっとコウちゃんを求めてたんだって気づいたら。
何もかもがガラッて変わったんだ。
ずっと求めていた相手。そう思ったら、もう淡白なんて言ってられなかった。
ちょっとした仕草にドキドキするし、触れたくて仕方ないし。これでキスなんてしようものなら、オレはきっとコウちゃんを押し倒して無茶苦茶にしちゃう。
そう思ったら、怖くて手が出せなかった。
そんなオレの我慢が、コウちゃんに辛い思いをさせてたなんて。
「…たっくん?」
泣き止んだコウちゃんの頬に手を添え、オレはそのままコウちゃんにキスした。
もう我慢しなくていいなら遠慮なんかしない。
「たっ、くん、ん」
コウちゃんの頭を後ろから支えてキスする。逃がさない様に身体も抱きしめながら。
「ん、たっ、くん、息が…」
「口開けて…」
「あ、んん」
オレはこれまで我慢していた分まで、貪るようにコウちゃんの口を味わった。
コウちゃんの唇が、舌が。オレに蹂躙されていく。合間に、はぁ、と漏れるコウちゃんの吐息が、さらにオレを興奮させた。
たまらない。
本気で惚れた相手に、もうオレの理性は崩壊しかけてた。
そのままコウちゃんをベッドに押し倒す。オレに貪られる様にキスされたコウちゃんは、ボーっとしてされるがままだ。
オレはコウちゃんの頭に腕を回して、もう片方の手をコウちゃんの服に入れた。そのまま胸に手を伸ばす。
「たっ…くん、ん、くすぐった…」
潤んだ目で言われても逆効果だよ、コウちゃん。
覆い被さり、コウちゃんの胸をイジりながら、オレは再びコウちゃんにキスした。
コウちゃんの口内をオレの舌で犯す。早く、コウちゃんの穴にもぶち込みたい…!
「コウちゃん…舌出して」
「…………」
「コウちゃん?」
返事がない。
どうしたのかと恋人を見れば。
コウちゃんはオレの腕の中で気絶していた。
◆◆◆
僕の欲望の話をしよう。
僕は食が細いから、あまりご飯も食べない。
体力があまり無いから睡眠はしっかり取るようにしてる。
性欲は…よく分からない。
女の子を見て可愛いな、とか。
柔らかそうだな、とかは思うけど。
みんな僕より大きい。
というより、僕が一般的な女子より小さい。
だからか、クラスの女子にもあまり男扱いされなくて。余計に女の子相手にそういう気持ちになる事は無かった。
でも、たっくんには違った。
離れていた分くっつきたい。
2回も失恋したんだから、構って欲しい。
たっくんに求められたい。
そういう気持ちが膨れ上がり過ぎて。
自分の体力の無さを甘く見てたみたいだ。
「口開けて…」
「あ、んん」
たっくんに言われて、開けた口に、たっくんが舌を入れて来た。
え!?舌!?
今人生初のファーストキスを経験したばかりの僕に、たっくんばグイグイ攻めてきた。
たっくんの舌らしき物が僕の口の中を舐めてる。あ、今、僕の舌を吸ってる…。
待って、待って!
息ってどうやって吸うんだっけ?たっくんが口を塞いでるから息が出来なくて苦しい!
酸欠でクラクラしてる僕を、たっくんが押し倒してきた。
服の中にたっくんの手が入ってきて…僕の乳首を触って来た。
「たっ…くん、ん、くすぐった…」
恥ずかしさと、乳首から伝わる刺激と、酸欠とで、僕はもう頭も目もグルグルだった。
たっくんが覆い被さって再びキスしてきた。舌が入ってくる。乳首もキュッてつねられてー。
僕の意識はそこで途切れた…。
次に目が覚めると。すっかり朝だった。
ベッドの上に1人。たっくんはいなかった。
ーーー
野獣と化したオオカミたっくん。
経験も体力もないウサギのコウちゃん。
なかなかうまくいきません。
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オレの欲望の話をしよう。
オレはどちらかといえば、性欲に関しては淡白だと思っていた。
中学まで女に興味は無かったし。
女と付き合う様になっても、自分からグイグイ迫る事なんて無かった。
全く性欲が無い訳では無かったから、そういう機会があれば発散してたけど、相手の身体にのめり込む事も無かった。
なのに。
オレの心はずっとコウちゃんを求めてたんだって気づいたら。
何もかもがガラッて変わったんだ。
ずっと求めていた相手。そう思ったら、もう淡白なんて言ってられなかった。
ちょっとした仕草にドキドキするし、触れたくて仕方ないし。これでキスなんてしようものなら、オレはきっとコウちゃんを押し倒して無茶苦茶にしちゃう。
そう思ったら、怖くて手が出せなかった。
そんなオレの我慢が、コウちゃんに辛い思いをさせてたなんて。
「…たっくん?」
泣き止んだコウちゃんの頬に手を添え、オレはそのままコウちゃんにキスした。
もう我慢しなくていいなら遠慮なんかしない。
「たっ、くん、ん」
コウちゃんの頭を後ろから支えてキスする。逃がさない様に身体も抱きしめながら。
「ん、たっ、くん、息が…」
「口開けて…」
「あ、んん」
オレはこれまで我慢していた分まで、貪るようにコウちゃんの口を味わった。
コウちゃんの唇が、舌が。オレに蹂躙されていく。合間に、はぁ、と漏れるコウちゃんの吐息が、さらにオレを興奮させた。
たまらない。
本気で惚れた相手に、もうオレの理性は崩壊しかけてた。
そのままコウちゃんをベッドに押し倒す。オレに貪られる様にキスされたコウちゃんは、ボーっとしてされるがままだ。
オレはコウちゃんの頭に腕を回して、もう片方の手をコウちゃんの服に入れた。そのまま胸に手を伸ばす。
「たっ…くん、ん、くすぐった…」
潤んだ目で言われても逆効果だよ、コウちゃん。
覆い被さり、コウちゃんの胸をイジりながら、オレは再びコウちゃんにキスした。
コウちゃんの口内をオレの舌で犯す。早く、コウちゃんの穴にもぶち込みたい…!
「コウちゃん…舌出して」
「…………」
「コウちゃん?」
返事がない。
どうしたのかと恋人を見れば。
コウちゃんはオレの腕の中で気絶していた。
◆◆◆
僕の欲望の話をしよう。
僕は食が細いから、あまりご飯も食べない。
体力があまり無いから睡眠はしっかり取るようにしてる。
性欲は…よく分からない。
女の子を見て可愛いな、とか。
柔らかそうだな、とかは思うけど。
みんな僕より大きい。
というより、僕が一般的な女子より小さい。
だからか、クラスの女子にもあまり男扱いされなくて。余計に女の子相手にそういう気持ちになる事は無かった。
でも、たっくんには違った。
離れていた分くっつきたい。
2回も失恋したんだから、構って欲しい。
たっくんに求められたい。
そういう気持ちが膨れ上がり過ぎて。
自分の体力の無さを甘く見てたみたいだ。
「口開けて…」
「あ、んん」
たっくんに言われて、開けた口に、たっくんが舌を入れて来た。
え!?舌!?
今人生初のファーストキスを経験したばかりの僕に、たっくんばグイグイ攻めてきた。
たっくんの舌らしき物が僕の口の中を舐めてる。あ、今、僕の舌を吸ってる…。
待って、待って!
息ってどうやって吸うんだっけ?たっくんが口を塞いでるから息が出来なくて苦しい!
酸欠でクラクラしてる僕を、たっくんが押し倒してきた。
服の中にたっくんの手が入ってきて…僕の乳首を触って来た。
「たっ…くん、ん、くすぐった…」
恥ずかしさと、乳首から伝わる刺激と、酸欠とで、僕はもう頭も目もグルグルだった。
たっくんが覆い被さって再びキスしてきた。舌が入ってくる。乳首もキュッてつねられてー。
僕の意識はそこで途切れた…。
次に目が覚めると。すっかり朝だった。
ベッドの上に1人。たっくんはいなかった。
ーーー
野獣と化したオオカミたっくん。
経験も体力もないウサギのコウちゃん。
なかなかうまくいきません。
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