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番外編 学祭編

8 最終話

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ーーー


 パンパン パンパン

 いやらしい腰を打ちつける音がする。

 いつもより、オレは激しく腰を振っていた。自覚もあった。

 だけど、止められなかったんだ。

 後ろから四つん這いのコウちゃんを攻めて、片手でコウちゃんの前を扱く。

「はぁ、はぁ、どうだ?ご主人様のをこんな奥までぶち込まれて!」
「あぁ、いい、ご主人様の、大きいっ、ニャ」
「くっ、本当に、何でこんなにやらしいんだっ」

 コウちゃんはオレが初めての相手の筈なのに。どんどんいやらしく魅力的になる。

 オレは堪らず一旦抜くと、今度は正常位でコウちゃんに挿入した。

 そして、再び抽送を開始する。コウちゃんの感じる場所を突く。

「あ、あ、あ、イイ~」
「ここがいいんだろ?オレを見ろ!誰が自分にぶち込んでるのか、ちゃんと!」
「ご主人様ぁ…」

 コウちゃんはオレに激しく揺さぶられながら、泣きながらヨガって、オレを見た。

 オレに手を伸ばす。オレはその手を握った。

「僕が、好きなのは、はぁ、たっくんだけ、だよ」
「くっ、コウ、コウ!」

 オレは我慢できず、ラストスパートで動きを早めた。コウはオレに揺さぶられながら、自らのを扱き出した。
 
 それが、あまりにいやらしくて。もう興奮で頭が焼き切れそうだ。

 奥に奥に出したくて。体を前に倒して。両腕の中に閉じ込める様にして腰を動かす。 

「コウ、好きだ、愛してる、」
「僕も、愛してる。中にたっくんのいっぱいちょーだい」
「くっ…」

 愛してる。

 その気持ちがオレを満たして、そのままコウへ流れて行く。

 ゴム越しに、オレはコウの中に熱い欲望と情熱と、ありったけの愛を注ぎ込んだ。

 

◆◆◆



 たっくんの部屋に来る前に、僕は下準備をして来た。

 だから、ソコはうまい具合に解れてて。

 たっくんは、すぐ後ろから僕を貫いた。

「あん、あん、ご主人様、激しい、ニャ」

 僕の言葉のせいか、たっくんの腰が更に激しくなった。

 いつもなら、優しく僕を感じさせるのに。今日は自分の欲望を優先させてるみたいに、好き勝手に腰を振ってくる。そして、僕の前をいやらしく触ってくる。

 それが、何だか、犯されてるみたいでー。

 すごく興奮した。

 後ろからされてて、姿も見えないし。
 抱き方もいつもより激しくて。
 言葉遣いもいつより荒いから。

 別の人にされてるみたいなのに、それが興奮して、僕の中の興奮を高めていく。

 僕…変態かも。

「はぁ、はぁ、どうだ?ご主人様のをこんな奥までぶち込まれて!」

 たっくんの声がした。

 間違いなく、たっくんの声なのに。まるで別人みたいで、それがまた僕の興奮を誘う。

 僕の中がキュウとしまった。

「あぁ、いい、ご主人様の、大きいっ、ニャ」

 もっとして欲しくて。強請る様に腰を揺らす。

「くっ、本当に、何でこんなにやらしいんだっ」

 ぐるりと身体を回転させられて、目の前にたっくんが見えた。

 逞しい身体が汗をかいて、とてもセクシーだった。興奮した表情で再び僕の中に入ってくる。

 今度は僕の感じる場所を突いてきた。これまでの快感が積み重なって、僕は瞬く間に、絶頂への階段を駆け上がる。

「あ、あ、あ、イイ~」

 もう涙も出て、よだれも出て、僕はドロドロのグチョグチョだった。

「ここがいいんだろ?オレを見ろ!誰が自分にぶち込んでるのか、ちゃんと!」
「ご主人様ぁ…」

 たっくんが、こんなに独占欲を剥き出しにしてくれるなんて。

 嬉しい。
 僕、とっても幸せだよ。

 目の前の恋人に手を伸ばす。たっくんが握ってくれた。

「僕が、好きなのは、はぁ、たっくんだけ、だよ」
「くっ、コウ、コウ!」

 たっくんが、腰の動きを早めた。
 僕も一緒にイクため、自分のモノを握って手を動かす。

 コウちゃんじゃなくて、コウと呼ばれる事に、たっくんの独占欲を感じて。

 僕の中は、再びキュウとなった。

 たっくんが身体を前に倒して。僕を両腕の中に閉じ込める様に密着して腰を動かしてくる。中の感じる所も一緒に刺激されて。

 僕はもう、頭がフワフワして、身体がビクビクして。

「コウ、好きだ、愛してる、」
「僕も、愛してる。中にたっくんのいっぱいちょーだい」
「くっ…」

 たっくんの呻きと共に、僕も絶頂を迎えた。

 アソコから熱いモノが飛び出て。中からの深い快感に身体がピクピクして。声も出ない。

 お腹の奥に温かいモノを感じる。たっくんが僕の中に、沢山注いでるんだ。

 愛されてる。

 たっくんの腕の中で。
 僕はたっくんからの大きな愛を感じて。
 多幸感でいっぱいになった。



「今日のたっくん、すごかった」
「…っ、あれは、コウちゃんが」

 エロすぎるから。そう言って、僕の恋人はぷいと顔を背けた。

 幸せで興奮したHが終わって、今は2人でベッドに横になってる。

 たっくんが腕枕をしてくれてるから、照れてるのは丸わかりだ。

「ご主人様はネコが気に入ったニャン?」
「……」
「もし気に入ったなら、他の動物の耳と尻尾も準備する?」

 たっくんからの返事は無い。
 顔もそっぽを向いたままだ。

 まずい。意地悪しすぎたかも。

「たっくん、ごめんね?怒った?」
「し…ウ…ギ」

 たっくんが小さな声で何か囁いた。
 
「なぁに?もう一回お願い」

 今度は小さいけど、ハッキリ聞こえた。

「白ウサギ…とか」

 まさかのリクエストに、僕は目をまん丸くする。

 たっくんに、そんな趣味があったなんて!

 僕はまた、たっくんの新しい一面を見つけた。

「……わかった」

 僕はギュッと、たっくんに抱きついた。

 裁縫は得意じゃないけど、たっくんの為にがんばるぞ!

 僕の裁縫熱に火がついた。




 番外編 学祭編 完


ーーー


 以上でこの2人の物語は完結です。
 きっとこの後も仲良く過ごしていくでしょう。

 ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


★お知らせ★

 別作品の『壊された女神の箱庭ー姫と呼ばれていきなり異世界に連れ去られましたー』の第六章を本日から始めています。

 よろしければ、そちらもお読み頂けたら嬉しいです。
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