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第一章 コウセツって何だろう
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と、返事はしたものの、真純は内心首をひねった。男同士の行為なんて、今いちイメージが湧かないのだ。
(使う部分は、大体想像できるけど。けど、あんな所に本当に入るのか……?)
真純が思い悩む間にも、ルチアーノはさっさと寝間着を脱ぎ捨てていく。彼の裸体の美しさに、真純は思わず見惚れた。着衣姿でも想像はついていたが、その上半身は、驚くほど引き締まっていたのだ。肩幅は広く、胸には程良く筋肉が付いている。
(この国の人って、みんな、こうなのかな……)
そうこうしているうちに、ルチアーノは脱いだものをどけると、真純の寝間着に手をかけた。ためらいもなく、脱がせていく。真純は、思わず目をぎゅっとつぶった。同い年だというのに、ルチアーノに比べて、自分の躰は貧弱すぎる。恥ずかしかったのだ。
「細いな。異世界の者は、皆こうなのか?」
ルチアーノの言葉に、真純はハッと目を開けた。彼も、真純と同じことを考えていたらしい。
「えっと、その……」
「扱い方によっては、壊れてしまいそうだ。大切にせねばな」
そう言うとルチアーノは、真純の鎖骨付近にそっと口づけた。その声音と仕草は、限りなく優しくて、真純は意外に思った。てっきりジュダのように馬鹿にするか、あるいはがっかりするかだろうと予想していたからだ。
「マスミ……」
囁きながら、ルチアーノは唇を下降させていく。次の瞬間、真純はひゃっと声を上げていた。彼の唇が、やおら真純の乳首を捕らえたからだ。
「な、何でっ……。そんなとこ……」
「リラックスした方がよいと、言ったであろう。それに、そなたは回復魔術師として、私の呪いを解いてくれるのだ。その礼として、最大限に気持ち良くしてやろう」
ルチアーノは、舌で乳頭を執拗に舐めると、全体を甘噛みした。いつの間にか、もう片方の乳首も指で摘まみ、揉み転がしている。甘い吐息が漏れそうになるのを、真純は必死でこらえた。
「――! 止めて、ください……。気、を遣われなくても……」
胸を愛撫されて気持ちいいだなんて、恥ずかしくて認めたくなかったのだ。それを察知したのか、ルチアーノはクスリと笑った。吐息が乳首の先をかすめ、それだけでまた感じてしまう。
「恥じることはない。ここは、男でも感じる部分だ」
どうしてそんなに詳しいのだろう、と真純はチラと思った。それにルチアーノは、妙に手慣れてはいないか。同性を抱いた経験があるのだろうか。だとすれば、相手は一体誰だろう……。
「それに」
ルチアーノの手が、不意に真純の下半身に触れた。
「嫌ではないだろう? その証拠に、ほら」
下衣の上から、その部分をさわさわと撫でられて、真純は赤面した。そこはすでに、誤魔化しようもないくらい昂っている。
「どうなのだ? 正直に答えよ」
胸の突起を弄んでいたルチアーノの指が、その先端を軽く弾く。そこから甘い痺れが広がり、真純は思わず声を漏らした。
「――あっ……」
体中が熱くなる気がした。魔力を取り込んだ時のそれとは違う。明らかに、羞恥と快楽によるものだ。股間はますます硬度を持って反り返り、痛いくらいである。
「マスミ?」
二度、三度と弾きながら、ルチアーノが返答を促す。途切れ途切れながら、真純はどうにか言葉をつむいだ。
「あっ……、んっ、き、気持ちいい、です……」
「ようやく認めたな」
褒美のつもりか、ルチアーノが真純の額に、一つキスを落とす。そしてやおら、下衣を脱がせた。一気に全裸にされ、真純はうろたえた。
「ル、ルチアーノ殿下……」
「寝床の中だ。ルチアーノでよい」
ルチアーノは涼しげな微笑を浮かべると、勃ち上がった真純のそれを握った。
「ずいぶんと、苦しそうだ。一度、楽にしてやろう」
え、と思う間も無く、ルチアーノはリズミカルに手を上下し始めた。とたんに、脳天を直撃するほどの快楽が襲う。
「あっ……、ああっ……!」
すでに限界が近付いていた状況で、この刺激だ。もはや恥も外聞も無く、真純はシーツの上でのけぞった。初めて他人にそこを弄られるという興奮も相まって、一気に高みへと駆け上がって行く。やがて、目の前が真っ白になった。
「――あああっ――……!」
盛大に、熱が爆ぜた。
(使う部分は、大体想像できるけど。けど、あんな所に本当に入るのか……?)
真純が思い悩む間にも、ルチアーノはさっさと寝間着を脱ぎ捨てていく。彼の裸体の美しさに、真純は思わず見惚れた。着衣姿でも想像はついていたが、その上半身は、驚くほど引き締まっていたのだ。肩幅は広く、胸には程良く筋肉が付いている。
(この国の人って、みんな、こうなのかな……)
そうこうしているうちに、ルチアーノは脱いだものをどけると、真純の寝間着に手をかけた。ためらいもなく、脱がせていく。真純は、思わず目をぎゅっとつぶった。同い年だというのに、ルチアーノに比べて、自分の躰は貧弱すぎる。恥ずかしかったのだ。
「細いな。異世界の者は、皆こうなのか?」
ルチアーノの言葉に、真純はハッと目を開けた。彼も、真純と同じことを考えていたらしい。
「えっと、その……」
「扱い方によっては、壊れてしまいそうだ。大切にせねばな」
そう言うとルチアーノは、真純の鎖骨付近にそっと口づけた。その声音と仕草は、限りなく優しくて、真純は意外に思った。てっきりジュダのように馬鹿にするか、あるいはがっかりするかだろうと予想していたからだ。
「マスミ……」
囁きながら、ルチアーノは唇を下降させていく。次の瞬間、真純はひゃっと声を上げていた。彼の唇が、やおら真純の乳首を捕らえたからだ。
「な、何でっ……。そんなとこ……」
「リラックスした方がよいと、言ったであろう。それに、そなたは回復魔術師として、私の呪いを解いてくれるのだ。その礼として、最大限に気持ち良くしてやろう」
ルチアーノは、舌で乳頭を執拗に舐めると、全体を甘噛みした。いつの間にか、もう片方の乳首も指で摘まみ、揉み転がしている。甘い吐息が漏れそうになるのを、真純は必死でこらえた。
「――! 止めて、ください……。気、を遣われなくても……」
胸を愛撫されて気持ちいいだなんて、恥ずかしくて認めたくなかったのだ。それを察知したのか、ルチアーノはクスリと笑った。吐息が乳首の先をかすめ、それだけでまた感じてしまう。
「恥じることはない。ここは、男でも感じる部分だ」
どうしてそんなに詳しいのだろう、と真純はチラと思った。それにルチアーノは、妙に手慣れてはいないか。同性を抱いた経験があるのだろうか。だとすれば、相手は一体誰だろう……。
「それに」
ルチアーノの手が、不意に真純の下半身に触れた。
「嫌ではないだろう? その証拠に、ほら」
下衣の上から、その部分をさわさわと撫でられて、真純は赤面した。そこはすでに、誤魔化しようもないくらい昂っている。
「どうなのだ? 正直に答えよ」
胸の突起を弄んでいたルチアーノの指が、その先端を軽く弾く。そこから甘い痺れが広がり、真純は思わず声を漏らした。
「――あっ……」
体中が熱くなる気がした。魔力を取り込んだ時のそれとは違う。明らかに、羞恥と快楽によるものだ。股間はますます硬度を持って反り返り、痛いくらいである。
「マスミ?」
二度、三度と弾きながら、ルチアーノが返答を促す。途切れ途切れながら、真純はどうにか言葉をつむいだ。
「あっ……、んっ、き、気持ちいい、です……」
「ようやく認めたな」
褒美のつもりか、ルチアーノが真純の額に、一つキスを落とす。そしてやおら、下衣を脱がせた。一気に全裸にされ、真純はうろたえた。
「ル、ルチアーノ殿下……」
「寝床の中だ。ルチアーノでよい」
ルチアーノは涼しげな微笑を浮かべると、勃ち上がった真純のそれを握った。
「ずいぶんと、苦しそうだ。一度、楽にしてやろう」
え、と思う間も無く、ルチアーノはリズミカルに手を上下し始めた。とたんに、脳天を直撃するほどの快楽が襲う。
「あっ……、ああっ……!」
すでに限界が近付いていた状況で、この刺激だ。もはや恥も外聞も無く、真純はシーツの上でのけぞった。初めて他人にそこを弄られるという興奮も相まって、一気に高みへと駆け上がって行く。やがて、目の前が真っ白になった。
「――あああっ――……!」
盛大に、熱が爆ぜた。
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