影の正男と月光の姫 ― 正しさが人を殺す世界を生きる姫 ―

冴月練

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第十三夜:合理主義者の庭

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「降りなさい」
 コンテナが開けられ、女性の声で命令された。強い光を当てられ、目がくらんで状況を確認できなかった。
 トラックで運ばれている間に何かできないかと少しは試してみたが、無駄だった。スマホは通じなかった。スマホのライトで影を作れたけど、影に隠れても無意味なことは明白だった。

 手で光を遮りながら、おそるおそるコンテナの外に出た。おそらく地下駐車場だ。
 黒い背広にサングラスを掛けた女性が三人、少し離れたところに同じ服装の男性が三人いた。いかにも「悪者」という感じだ。慧君はいなかった。
「抵抗しないでね」
 女性がそう言うと、手がバチバチと音を立てた。他の人は炎や氷を出して見せた。私よりもレベルの高い魔導士だ。
 身体検査をされ、スマホを取られた。身体検査をしたのが女性なのは、気を遣われているからだろうか? 女性に触られているときに、私とは身体の鍛え方が全然違うと気づいた。魔法抜きでも私に勝ち目はない。

「歩きなさい」
 女性三人に囲まれ、歩き出した。
 周囲に視線を走らせた。段ボールが置かれていて、マカベ・バイオテックのロゴが目に入った。ここはマカベ・バイオテックの本社ビルではないだろうか? 私がロゴを見たことは、たぶん気づかれたと思う。それなのに彼らは全く動じない。隠すつもりがないし、見られても問題ないのだろう。身体が震えだした。



* * *



 エレベーターに乗せられ、下へと移動した。ずいぶん大きなエレベーターだ。何を運ぶのだろう?
 三人の女性に囲まれていた。できることはないかと考えてみたが、何も思いつかなかった。
 嫌な感覚が強まっていることに気づいた。恐怖が強まっているのかと思ったが、何か違う。前にマカベ・バイオテックに見学に来たときのことを思い出した。あの時足元に感じた違和感。あの感覚だ。今は足元だけでなく、周囲からも感じる。震えを抑えるために服を掴んだ。

「やあ、ほたる君。手荒なことをしてすまなかったね」
 エレベーターが停止し、ドアが開くと真壁さんがいた。両腕を軽く広げ、申し訳なさそうな表情で言った。「ほたる君」。前よりも馴れ馴れしい呼び方。無意識に身体が下がろうとしたが、背後にいた女性に無言で押され、エレベーターの外に出た。振り向くと三人の女性たちは真壁さんに頭を下げ、エレベーターのドアが閉じられた。
 真壁さんと二人きり。真壁さん一人で十分ということだろうか?

「着いてきたまえ」
 そう言うと、真壁さんは私の前を歩きだした。私が着いていくのは当たり前かのようだ。一瞬迷ったが、着いていくことにした。真壁さんも魔導士だ。逃げても無駄だろう。
 少し歩くとドアがあった。真壁さんがドアの前に立つと、自動で開いた。真壁さんがドアから横にずれて私を見た。部屋に入れという意味だろう。大人しく従った。

 部屋は奥に大きな机があり、手前にソファーが置いてあった。
 真壁さんが手でソファーに座るよう私に促した。私は無言で座った。真壁さんは奥の机の椅子に座った。

「乱暴なことをしてすまなかった。怪我はないかい?」
 本当に気遣っているように真壁さんは言った。私は唾を飲み込んでから、真壁さんを見て口を開いた。
「これは誘拐とか拉致では?」
 真壁さんは小さな溜息をついた。
「正攻法で済ませたかったのだが、君は受け入れないとわかったのでね」真壁さんは悪びれずに言った。

「慧君のような子に、こんなことをさせて」できるだけ平静に言ったが、無意識にこぶしを握りしめていた。
「この仕事は、慧が一番適任だったからね」
「な!」真壁さんの当然みたいな言い方に、怒りが噴き出しそうになったが堪えた。
「ほたる君、私は君のことをよく理解しているつもりだ。じゃんけんみたいなものかな? 君は慧に勝てない。そう思ったのに、君はそれを引っくり返した。本当に驚いた」
 そう言うと、真壁さんは微笑んだ。

 慧君の火傷の痕のある顔が浮かんだ。傷つけたのは私だけど、悔しくて悔しくて仕方なかった。
「あなたは、慧君の才能を利用しているだけじゃないですか!」声を荒げた。
「ほたる君、君は自分の才能や資質を存分に活かしたいと思ったことはないのかい? 私は彼にそれができる環境を提供しているだけだ」真壁さんは涼しい顔のままだ。
「慧君みたいな優しい子を使って!」睨みつけた。
「私は彼の高い社会性も評価してるよ」真壁さんは平然と返してきた。
 握りしめた手が冷たくなった。やっぱりこの人は、人を「道具としての価値」に分解してしか見ていない。私の言葉なんて意味を持たない。俯いて、悔しさに耐えた。

 勇気を出して顔を上げた。
「それで、私になんの用ですか?」
「君に協力して欲しいだけだ。君の才能を活かして欲しい。安全は保障する」真壁さんの目が鋭くなった。
「私の才能――それは、研究者としてですか? それとも、炎の魔女の血縁者としてですか?」真壁さんの目を見返して言った。
「やはり、自分が炎の魔女の血縁者だと知っていたんだね?」真壁さんが口元だけ笑った。
「研究者としても君には才能を感じるが、今は炎の魔女の血縁者としてだね」

「何をすればいいんですか?」おそるおそる言葉にした。
 真壁さんは笑顔を作ると口を開いた。
「人類の未来への貢献だよ。科学とは異なる、魔法からのアプローチ。それに君の才能を活かして欲しい」
「あなたの会社の研究に協力しろ、ということですか?」
「そうだね。魔法を使っての研究は極秘だから、口外無用を約束して欲しい」
 そう言うと、真壁さんは私を安心させるように、もう一度微笑んだ。



 ――床を見つめて思考を巡らせた。
 研究への協力だけなら、問題はない気もする。それで安全を確保できるなら――。
 だけど、こんな方法で連れてきて協力させる研究が、まともなものだとは思えない。

 正男さんは、真壁さんの語る未来は自分の未来だけ、と言った。
 麗子さんは、真壁さんは慧君を救うことで支配している、と言った。

 ――怖い。
 従えば安全かもしれない。

 だけど、何をさせられるかわからない。
 正しいことだとも思えない。

 正男さんが言った。
 断るのが怖いときは、家族や死んだおばあちゃんのことを考えろと。
 皆の顔を思い浮かべた。
 最後に正男さんの顔が浮かんだ。
 ――見たこと無いけど。
 そう思ったら、口元が緩んだ。
 影の中にいる正男さんを見てから、わずかな合間目を閉じた。

 真壁さんに目を合わせた。
「申し訳ありませんが、協力できません」
 自分でも驚くくらいきっぱりと言えた



* * *



 ほたるが真壁の誘いを断った。それ自体は立派だが、状況は改善していない。
 真壁の野郎の隙を見て何かできないかと考えているが、何も思いつかない。声を出すくらいしかできない俺にできることは無い。だからといって、ほたるを置いて離れることもできない。

 真壁が目を閉じて口元を緩めた。すぐに目を開けて立ち上がった。ほたるがビクッと震えた。
「やはり断るか」そう言うと、机を迂回してほたるのほうへ歩いてきた。
「まあ、予想通りだ」真壁の顔には余裕があった。
「君の価値観は理解している。そして先ほども言ったが、私は君という人間のこともよく理解している」
 そう言うと、真壁は俺を見た。獲物を見る目だ。ほたるもそれに気づいた。

「君は自分の痛みには耐えられるが、他人の痛みには耐えられない」
 そう言うと、真壁は俺に手を伸ばしてきた。
「止めて!」
 ほたるがソファーから腰を浮かし、悲痛な声を上げた。
「私は影魔法が少し苦手でね。おかげで君に気づかなかった」
 真壁が自嘲するように言いながら、俺のいる影に触れた。
「すごい呪いだ」真壁が驚いた表情を浮かべた。「だが、緩んでいるな」
 影に火花が散った。こんなことは初めてだ。わけがわからずきょろきょろとしていると、激痛が走った。何十年ぶりの痛みだ?
 次の瞬間、首を掴まれ、影から引きずり出された。



「グァー!」痛みに耐えられず、悲鳴を上げた。
「正男さん!」ほたるの悲鳴が聞こえた。
 痛みをこらえて、首を掴む手を見た。真壁の手だ。真壁の顔を見ると、愉快そうな笑みを浮かべていた。
「初めまして――でいいのかな? 名前を聞かせてもらおうか。フルネームで」
 真壁の質問には答えず、野郎を睨みつけた。激烈な痛みが走り、悲鳴を上げた。痛みが和らいだ。
影野かげの……正男だ……」
「影野――皮肉な名前だね」真壁が馬鹿にするように言った。

「誰に呪いをかけられた?」
「トメ……だ」なんとかそれだけ言った。
「トメ……富岡トメ――炎の魔女か!」
 真壁の顔に驚愕が現れたが、すぐに余裕のある表情に戻った。
「ということは、戦中か戦後に呪いをかけられたのかな?」
「そう……だ」
「長い人生だね。老化の研究には役に立たなそうだが」
 真壁の馬鹿にしたような面がムカつくが、痛みが少し弱まったので周囲に視線を走らせた。
 ほたるは立ち上がり、目を見開いて、両手を口に当てて震えていた。
 自分を見た。信じられないことに、影から人間の身体の上半身が引きずり出されていた。
 こいつは炎の魔女の呪いに干渉できるほどの魔導師だということか?

「ガァー!」
 再び強烈な痛みに襲われた。身体が勝手に悲鳴を上げるだけで、何も考えられなかった。
 突然痛みが消え、柔らかな感触に包まれた。
「止めてください!」
 ほたるの声ということはわかった。焦点が合わず、声は遠くに聞こえた。
「わかりましたから……」ほたるは涙声だ。
 馬鹿、そんな奴の思い通りになるな! そう思うのに、声は出ない。
「わかってもらえて嬉しいよ」
 真壁の上からものを言うような言い方。胸糞悪い。

「だから、そういう自己犠牲は……」
 焦点が合ってきたので、ほたるを見た。
 ほたるは笑った。いつも思うが、子供っぽさを感じる笑い方。俺を安心させるような笑い方。震えているくせに。
 ほたるは俺に抱きつくと、頬に軽くキスをした。子供を安心させるみたいな仕草だ。

 それからほたるは立ち上がり、真壁と向き合った。
「約束してください。正男さんにはこれ以上手を出さないと。それがあなたに従う条件です」
 真壁は満足げな笑みを浮かべた。
「いいとも。その男には興味がない」
「だから――」ほたるに呼びかけようとした。
「正男さん」
 俺に背を向けたまま、ほたるが俺の名を呼んだ。
「今度はちゃんと自分で選択してますよ。ズッキーニさんみたいに」
 そう言うと、ほたるは振り返って笑みを俺に向けた。さっきと違い、少し大人びて見えた。

「では、来たまえ」
 真壁はそう言うと、ほたるの肩を抱いて歩き出した。俺の身体は影の中に再び沈んだ。
 真壁が後ろ手で光を俺のほうへ飛ばした。ほたるは気づかなかった。
 光は俺のいる影の中に入ってきた。「なんだ?」と思ったら、真壁とほたるが見えなくなると同時に、強烈な電撃が影の中で弾けた。



* * *



「チクショウ、真壁の野郎」
 そう思い、影を移動しはじめた。動きが鈍い。ダメージがでかい。こんな感覚、いつ以来だ?
「ニャー」
 猫みたいな鳴き声が聞こえたのでそちらを見た。
 本当に猫がいた。猫というか、漱石だ。

「何で漱石がいるんだ?」と思ったら、漱石の影に文字が表示された。
「漱石の影に入って来て」と表示された。
 麗子だ。漱石を見た。目の色がいつもと違う。操られてる? 麗子のしわざか?
 前に俺とほたるの影にマーキングとやらをしてたから、それで俺たちがマカベ・バイオテックに連れてこられたのに気づいたのだろう。

 今、俺がほたるのところに行っても何もできない。麗子と合流しよう。
 漱石の影に入った。同時に漱石が歩きだした。
 ダメージで意識が朦朧とする。意識が朦朧とするのも数十年ぶりだ。苦笑が漏れた。
 なんとか意識を保って、漱石と移動した。しんどいが、麗子のところまで行けば……。

 ――ふと、炎の魔女・富岡トメが俺に言った呪いの解き方が思い出された。

「お前を愛する者が、お前にキスをすること」

 あの婆はそう言った。
 こてこての設定だ。

 だが、影のオレは気づかれない。影の俺に触れられる者もいない。
 ゆえに、この呪いは解けない。
 言われてすぐに俺は悟った。
 トメは呪いを解くつもりはない。

 ――さっきほたるが俺の頬にキスをした。あれは含まれるのだろうか?

 そう考えたのを最後に、俺の意識は途絶えた。



* * *



 真壁さんに肩を抱かれ、歩かされていた。こんな不快感は初めてだ。でも、抵抗できない。正男さんは大丈夫だろうか?
 歩くほどに違和感が強まっていた。違和感というより、「行くな」という警報が頭の中で鳴り響いているようだ。鼓動が速まり、瞳孔が開いていくのを感じた。
 行きたくない。でも、逃げられない。

 やがて広い空間に出た。
 大きな円柱のガラス容器が無数に並んでいた。
 すぐにはそれがなんなのかわからなかったが、やがて頭が理解した。理解してしまった。
 無意識に真壁さんを振りほどき、並ぶガラス容器を凝視した。見たくないのに、目をそらせなかった。
 容器には人が入っていた。「培養槽」という単語が頭に浮かんだ。
「人体実験……」つぶやいていた。

 真壁さんが無言で私の横に並び、私と同じものを無表情で見ていた。
「なんてことを」真壁さんを見て、震える声で言った。
「人間用の薬や治療は、人間で試すのが一番効率的だからね。人間を使わないとわからないことも多い」
 真壁さんは当たり前のように言った。
 その言葉が信じられなくて、後ずさりながら真壁さんと培養槽を交互に見比べた。
 そして気づいた。培養槽の中の人の多くに見覚えがあることを。炊き出しの会場で見たことのある人たちだと。

 呼吸が乱れ、喉はカラカラだ。ゴクンと唾を飲み込んだ。
「これが、あなたの会社が炊き出しをやっている目的ですか?」怖くて身体が震えるけど、真壁さん――改め、真壁の目を見て言った。
「ほたる君、一面的な見方は良くないよ」真壁は私を諭すように優しく言った。
「私は能力があるのに、運が悪かっただけで社会の歪みの中で浮き上がれない者たちには職や教育の機会を与えている」
「ええ、その話を聞いたときは立派なことをしてると思いました」勇気を振り絞って、真壁から目をそらさないようにした。

「では、これはなんですか?」
 私は片腕を広げ、培養槽に入れられた人々を見るように促した。
 目を覆いたくなるような恐ろしい光景。この前の炊き出しに来ていた人も何人かいた。
「仕方ないだろ? 彼らにはそれくらいしか使い道がないのだから」真壁はやはり当然のように言った。
「な?」
 その言葉を聞いたら、今まで感じたことのない怒りが湧き上がってきた。歯を食いしばり、両手を握り込んだ。身体の震えが止まった。
「たまたま運が良かっただけで、人の命を弄んで!」耐えがたい怒りに抗わず、睨みつけて言葉をぶつけた。
「たまたま?」真壁が失笑した。「一緒にしないで欲しいな」

「それで、あなたは私に何をさせようというのですか?」怒りの勢いのまま尋ねた。
「君には私の子供を産んでもらう」
「はあ?」自分でも間抜けな声が出たと思った。
 一瞬頭が真っ白になったあと、人生最悪の悪寒が足元から上ってきた。全身に鳥肌が立ち、ズザザと後ずさった。

 無理無理無理!
 怖い怖い怖い!
 この人、気持ち悪い!

「正男さん、助けて!」と心の中で叫んだ。
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