倫としましょう

koyumi

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第26話

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 助手席のドアは開かれ、中にいる人に向かって細川さん必死に説く。その姿は、このホテルの駐車場ならでは。
 確かに職場付近ではできない。

「その後も、いろんな事を試したんだ。子供が幼稚園にいる隙に嫁を脱がしたりもした。かなり嫌がられたけれど……強引に……でも、やっぱり結果は同じで、そのうち嫁も呆れて……それしか得意なことないのにねって言われて」

「ひ、酷い……」

「だろ?で、悔しくなってさ、俺は他の女に手を出すようになった。試したかった。」

「試すって、その、あの、できるかどうか、みたいな?」

「うん。でもダメだった。」

 ゴクリ。
 それって、それって、結局今ここに来ちゃっても意味ないんじゃ……。

「だから、言わば安全パイってやつだ。俺は。だから、とにかく部屋に入ろう。今日は天気が悪いけど、晴れた日とか眺めがいいんだ。雛実ちゃんには見せたくて。」

「安全パイ……眺め?」

 思わずボケっと考えてしまった。
 しかもその隙に細川さんにシートベルトを離され、あれよあれよと鞄を持たれて車外に出されてしまった。

「きゃっ!」

 雨で慣れないレインブーツを履いていた私は、思わず躓いてしまった。
「危ない!」
 倒れこむ寸前に、細川さんに支えられ、持ちこたえた。
「あ、ありがとう、ございま、」
 お礼を言っている途中、何か違和感を感じて目線を下にする。
「ぎゃっ!」
 細川さんの手が、手がぁー!!!
「雛実ちゃん、やっぱりアるね。」
って、なんじゃそりゃ!
 あり得ないコメント残すな!
 そこは普通、
『ゴメン、わざとじゃないんだ。たまたま触ってしまっただけで』
とか言い訳するべきだし、謝罪が先でしょう?わざとじゃないにしても、女性特有の大切な場所なんだし。
「ひゃん!」
「可愛い~声だな」
って、この男、全く離すつもりがない。それどころか、先端をつまんできた。

「や、放してください!もう、ぁん」
「雛実ちゃん、大きいけど感じやすいんだ。ね?」
「ゃん、ちょ、ちょっと、んん!」

 最後の”ね?”の部分が耳元で主張され、かかる息遣いに思わず喉を反らせてしまった。そしてそのタイミングで、私はクルッと半回転させられ、細川さんに唇を塞がれてしまった。
 ドンドンと、手で叩いたり、体をよじらせて抵抗したが、やはり男性の力には及ばない。
「はぅっ!」
 そして細川さんは、私の決して軽くはない、いや、少し重めの体を抱き上げ、いわゆるお姫様抱っこをしてきた。

 なんて器用な事をするんだろう……
 意外と力持ちなんだ……
 いや、そんな感心してる場合じゃない。

 グッと重めのドアが開かれ、私は細川さんに抱かれた状態でその部屋に入った。
 心なしか細川さん、息切れしてる。
 さっきのドア、結構な重量感あったもんね。しかも私も重いし。

 そしてなぜ抵抗していないのかというと、いや、抵抗はしてるつもり。
 ただ、細川さんの右手指は、私の右胸に食い込んでいて、人差し指と中指で先端が掴まれている状態なのだ。
 きっとわざとなんだろうが、グリグリと擦られている。
 いやでも反応してしまって、思うように体に力が入らない。

 この人、奥さんの言う通り、本当にこういう行為が得意なんだ。
 私は何より右胸が弱い。
 たまたま偶然攻めやすい場所が右胸だっただけだろうけど、さっきから嫌なのに私の下腹部は疼きだしている。

 大きいベッドが見えたと思ったら、私はそこに投げ出された。
 そしてすぐに細川さんが覆いかぶさってきた。

(ヤバイ!これは間違いなく……ヤられる……?のだろうか?)

 ”勃たない”と聞いていた分、ついガードが甘くなってしまう。 
 だって結局はデキナイわけだし、身の危険など感じなくても……

「雛実ちゃんの体が見たい。」

 いやいや、危険だわ。
 視姦されるなんて御免。

「無理ですっ!もうやめてください!」

「さっきは感じてたように見えたけど。胸、弱いんだね。」

 そう言いながら、無防備な私の胸を鷲掴みしてきた。

「やっ、ちょっと、本気で嫌!」

 必死になって、手をどかそうとするけれど、調子づいた細川さんは、私の首筋に顔を埋め、舌を這わしている。
 じっとりとしたそれは、またもやイヤイヤながらに私の性感帯を刺激していく。

「ぁあ、や、やだ……やめて……ぁん……やめてっ」
「もう無理。雛実ちゃん、いい匂いがする。」
「や、ちょっと、変態!暴漢!」
「フッ、面白いな……そんな事言われたの、初めてで興奮してきた……あ、あ、ほら、雛実ちゃん、わかる?」
「ん?何が……えっ?ええっ!?」

 勃ってる……
 
 私の太ももにあたってる。
 硬い、男性特有の、アレが。

「はぁー、やっぱり。雛実ちゃんとならできそうだ!」

 はぁ?
 なんで?なんで?
 デキナイんじゃなかったの?
 だったら、だったら、この状況、益々やばくない!?

「ほら、見せて。」
「はっ!やっ!やめっ」

 細川さんは、一気にガバッと私が着ているカットソーをめくり上げた。
 生憎、私は肌着を着る主義なので、すぐにブラをご拝見とはならない。

「律儀だなぁ。雛実ちゃん。ガード固すぎ。」

 細川さんはそう言いながらタンクトップの肌着を脱がそうとした。
 だが、今回ばかりは死守したい。いや、しなきゃ。

 私は力一杯タンクトップの裾を抑え、絶対に捲られないように踏ん張った。

「……あ、いいね。いい眺めだ。」
「はい?」

 細川さんは上体をあげ、私の胸元を凝視している。

「はっ、や、やだ!」

 私はクロスした両手で裾を抑えていたもんだから、タンクトップの胸元から谷間見せ状態となってしまった。

「やっべえ、めっちゃギンギンになってきた。」

 ギンギンって……
 思わず細川さんの下半身を見てしまった。
 それは、スラックスの上からでもわかるくらい立ち上がっていた。

「雛実ちゃん、今見たでしょ?やらしいの。俺、サイズあるから。」
「生理現象です。ほんとにやめて下さい!もう、限界ですよ!これ以上手を出してきたら訴えますからっ!」

 
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