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プロローグ
出会い
しおりを挟むあなたの見ている世界は何色だろうか自分と同じ色だろうか。
「おはよー悠」
「おはよう」
僕は桐月 悠どこにでも居る高校2年生だ、声をかけてきたのは同じ天文部の西条 圭介 いつも本などを交換している友達だ。
「昨日の本面白かったよ、学校着いたら渡すわ」
「わかった」
いつもこんな感じに喋って無言で学校に登校している
「本ここに置いとくね、今日何時集合?」
今日は天文部の観測会がある日だ
「んー、6時30分に裏山集合かな」
「わかった、6時30分ね」
「おう」
「悠、裏山の噂知ってるか毎週金曜日になると裏山の頂上から少し下った所に丘があるだろそこに出るんだってさ」
「なにがでるんだよ」
「何がって、決まってるだろ幽霊」
「秋なのにそんな噂いらないぞ(笑)」
「ほんとなんだって」
学校のチャイムがなった。
「圭介、席につけー」
担任から圭介が呼ばれた
「悠、じゃあまた放課後」
「うん」
少し気持ちがふわついた
1日の授業も終わり圭介と喋りながら家に帰った。
「母さん今日、天文部の観測会あるから夜中に帰ってくるね」
「気をつけるのよ、あと圭介くんによろしくね」
「分かってるよ、じゃあ行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
ゆっくりとドアを閉めて少し早歩きになりながら裏山に向かう
「圭介、今日は珍しく遅刻してこなかったのか」
「いつも遅刻しるみたいに言うなよ(笑)」
「してるから言ってるんだ」
こんなたわいもない話をしながら山道を登っていく
「今日流れ星みたいなー」
「流れ星見てなんかお願いごとでもするのか?圭介」
「ちょっとな」
「そこは教えろよ(笑)」
「教えたら願い事って叶わないって言うだろ?それにもう頂上だ」
午後7時くらいになっていたと思う。
テントを張り望遠鏡をセットして少し寒いのでブランケットをはおり秋の少しも雲のない空を2人でぼーっと見ている。
「あ、流れ星だ!」
「悠、どこどこ」
圭介が何か願い事をしているが見えた
「ありがと悠これで叶いそうだ(笑)」
「あ、水筒が」
悠の水筒が山道を転がっていった
「圭介、俺水筒探してくるわ」
「おっけーここで待ってるわ」
結構転がっていってしまった
「あ、水筒あった。ここって今朝圭介が言ってた丘か少し寄って休憩しようかな。」
木の根元に腰を下ろした
「ここらから見る景色も絶景だな」
少し離れた木の影から真ん丸に出来たお月様の光を浴びた人影が伸びていた
「誰だろ、幽霊かな」
恐る恐る近づいた。そこにいたのはクラスの中心的存在、紅葉 加奈だった。
お月様に照らされて目は透き通っていた、それよりも涙が反射してこっちが眩しいくらいに美しかった
「キレイだ」
つい言葉が漏れてしまった
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