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第十三章 奪 還
奪 還 (ニ)
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・・・・刈屋城は、もともと水野氏の居城で、わたしの父方の祖母は、水野氏の娘なのだ。その後、少年の父は今川へ人質にやられ、松平は今川の傘下になったのだけれど、水野氏は今川と敵対する織田と手を結んだために、祖母於大は離縁させられ、久松氏に再嫁した。ひとそれぞれに、さまざまな物語があるのだ。
わたしと巣鴨は抱き合うように寄り添って寝た。巣鴨が立てるやさしい寝息は、とても規則正しくて、子守唄のようにわたしの耳に聴こえた。
翌日、未の刻を過ぎた頃、大手門で騒ぎが持ちあがった。長槍をぶんぶと振り回して、
「ちゃやちゃやちゃやちゃや」
と、なにやら喚き散らしている男がいたらしい。
刈屋衆が駆けつけてきて、五郎兵衛に助けを求めた。
どうやら「茶屋に会わせろ!」と叫びながら、たった一騎で乗り込んできたらしいのだ。しばらくして、五郎兵衛が立ち戻り、
「あやつ、大久保忠教と名乗っておりますが……」
と、首を捻っている。
「ただたか……あっ、彦左衛門!」
叫ぶよりも早くわたしは駆け出していた。
彦左が来た!と、おもうだけで、胸が熱くなった。
大手門で馬上のまま、槍を振り回していた鎧武者が、わたしをみとめると、さっと降りて、近づいてきた。
歯がゆいほどゆったりとした歩調だったけれど、相貌がはっきりすると、こんどはこちらが凍りついた。
顔中に傷跡が散らばり、瞳は怖かった。
彦左の顔から、かつての温かみや人なつっこさがすっかり消えていた。
むすっとしたまま、かれはわたしの前にきて、片膝をつき、
「大久保彦左衛門にござる」
と、大声をはりあげた。
かつて、わたしを見て〈やっとかめに会えたずら〉と云った三河弁丸出しの彦左ではなかった。
どことなくそらぞらしく、笑いもせず、表情も変えずに、他人行儀にも畏まっていた。
「彦左っ、一体、どうしたの?」
「茶屋四郎次郎どのから岡崎に早馬ありて、亀姫様御一行が刈屋、安祥を通られるやもしれぬと聴き、単身にて急ぎ駆けつけました次第。翌朝には、それがしの家来どもも駆けつけましょう」
「えっ?彦左は家来衆を持つようになったの?」
「はい。おかげさまをもちまして」
あまりの愛想のない彦左の物云いにからだが震えた。
傍目からみれば、折り目正しい、精悍な武士だと好印象を抱くかもしれないけれど、何か大切なものを喪失した、いや、おのれの赤き心を表に出すまいと必死で闘っているようにもみえた。
そのことは、夜になって五郎兵衛たちと地酒を飲んでいるときの会話を伝え聴いたときにもわかった。
彦左は、ただよそよそしくなっていただけではなかったのだ。戦での槍働きを自慢するときに、やれ脇腹を突いた、やれ眼球を抉り出した、鼻を削いだ、腕を斬り落としてやっただのと露骨に叫び、しかもその物云いのあまりにも殺伐とした、感情というものがことごとく欠落したさまに、とても陰鬱な気分にさせられてしまった。
……おそらく彦左は、秀華様と過ごした日々、そうして姫を最期まで看取った哀しさをいまだに引き摺っているのではないのか。
そうおもえてならなかった。
仮面を被り続けることでしか、険しい形相を保つことでしか、深く瞑い淵から這い出ることができなかったのかもしれない。
もとよりそれは、こちらの勝手な想像にしかすぎなかったのだけれど、かれを救ってやらねば、とおもった。
以前のような、あけすけで、ぞんざいで、茶目っ気がある彦左にもどしてやらねば、とおもった。
寝つかれなかった。急に肌寒くなって、鳥肌が立った。
とうに子の刻を過ぎていただろうか。
尿意をもよおし、雑魚寝している武者たちの隙間を跳んで外に出た。
石垣の窪んだところで用を足した。月はなく、風に煽られた松明がくすぶる音が、ぱちぱちと不気味に耳に届いた。
人影を見た。
蔵の壁に背を寄せて蹲っているようにみえた。
ハッとして、おそるおそる近づいた。
やはり彦左だった。
寝ているのか、起きているのか、わからない。
わたしはそっと隣に腰を降ろした。
「ねえ、なんだか寒い……」
「・・・・・・」
「まるで彦左の胸の内のよう。どうして、話してくれないの?秀華様のこと!いっぱいあるでしょう?胸の内に詰まっているものが!」
「……話したくないずら」
「そう?でも……このわたしには、たんとある……たとえば、妹の優華様のこと!奪還するために、それはもう大変だったのだから」
「奪還?そ、それでは……」
「もちろんご無事よ!佐助や弥右衛門らが大活躍してくれたのよ」
「佐助……弥右衛門……あいつらも居るのか!」
謙信公亡きあとの上杉家のお家騒動のこととか、真田昌幸どのとのやりとりなどを、おもしろおかしく喋り続けた。
物語に虚構はつきものだ。
かなり大げさに語ってしまったこともある。
「……みんな、がんばってきたずらなあ」
「そう。それぞれに物語があるとおもう」
日頃無想していることをあれこれと伝えてから、
「だから、彦左も、話してほしい。秀華様のことを。辛くて、たまらないかもしれないけど、誰かにそっと語り継ぐことで、姫がこの世にたしかに生きたという証を、周りの人に伝えることができるから……」
と、いったようなことを喋った気がする。
やがて彦左は、ぽつりとぽつりと語り出した。
……姫のかお立ち、片言の言葉と筆談で交わしたこと、食べるものがなくて三日がかりで仕掛けをつくって川魚を獲ったこと、湧き湯に浸かって互いの体を洗い合ったこと。それぞれの情景を想像し、このときたしかにわたしは姫の息づかいを感じた。
次第に彦左の声が湿ってきた。
頬を伝う涙を、視た。泣けばいいのだ。さえずり、啼き、喚き散らせばいい。
思う存分、ありったけの力で。
彦左の肩をさすり、手を握った。
若いのに、節くれだってざらざらしていた。そのとき翁狐の城で、わたしの額を撫でたがさついたあの掌の感触をおもいだした。あのときは不気味でひやりとした触感しか残っていなかったけれど、いま思い返してみると、人肌のぬくもりのようなものはかろうじて帯びていたはずであった。
あるいはあの翁狐もまた、誰かにおのが生きた証を伝えるために、ときには周りを驚かせるような突飛な言動をしたり、たまさか芝居がかったやりとりを愉しんでみたりしたこともあったのではないか。ふと、そんなことをおもった。
すると、まだ目にしたことのない織田信長様という御方もまた、周りが畏れあがめるといった現実とともに、一個の生き物にしかすぎないという現実をそこに重ね合わせると、それはそれでどこかしら翁狐と相通じるところがあるような気もしてくるのだ。
何度も信長様に抗ったにもかかわらず、そのつど翁狐を赦さざるを得なかったのは、あるいは信長様は翁狐のなかに息づくおのれの分身のようなものを見てしまったせいではないのか、などとまで思われてくるのだった。
……彦左の冷たい手の甲を、わたしの頬にそっとあててみた。一刻の間、瞬息の間、哀しみが抜けるひとときが、あっていい。彦左にしなだれかかり、きつく抱きしめた。
それはおだやかで、しずかなまぐわいであった。
熱くはならないけれど、わたしの中にも、やすらぎが充ちた。
しばらくの間、からだを寄せ合っていた。夜がしらみはじめたとき、すでに彦左の姿は消えていた。
照れていたのか、怒っているのかまではわからない。
けれど、その日の亥の刻になって、安祥の陣屋に辿り着いたとき、鎧を身にまとった大勢の武士たちが、陣屋の前で整列して待ち構えていた。
指揮を執っていたのは、まぎれもなく大久保彦左衛門だった。
目を合わせると、彦左は、ちょっぴり照れて頬を赤らめながら、
「やっとかめに、会えたずら」
と、つぶやいた。
もとより、やっと亀に会えた、と云っているのではない。久しぶり、という三河ことばだ。その語調と表情のおかしさと懐かしさに、思わずわたしはケラケラと笑い出した。
わたしと巣鴨は抱き合うように寄り添って寝た。巣鴨が立てるやさしい寝息は、とても規則正しくて、子守唄のようにわたしの耳に聴こえた。
翌日、未の刻を過ぎた頃、大手門で騒ぎが持ちあがった。長槍をぶんぶと振り回して、
「ちゃやちゃやちゃやちゃや」
と、なにやら喚き散らしている男がいたらしい。
刈屋衆が駆けつけてきて、五郎兵衛に助けを求めた。
どうやら「茶屋に会わせろ!」と叫びながら、たった一騎で乗り込んできたらしいのだ。しばらくして、五郎兵衛が立ち戻り、
「あやつ、大久保忠教と名乗っておりますが……」
と、首を捻っている。
「ただたか……あっ、彦左衛門!」
叫ぶよりも早くわたしは駆け出していた。
彦左が来た!と、おもうだけで、胸が熱くなった。
大手門で馬上のまま、槍を振り回していた鎧武者が、わたしをみとめると、さっと降りて、近づいてきた。
歯がゆいほどゆったりとした歩調だったけれど、相貌がはっきりすると、こんどはこちらが凍りついた。
顔中に傷跡が散らばり、瞳は怖かった。
彦左の顔から、かつての温かみや人なつっこさがすっかり消えていた。
むすっとしたまま、かれはわたしの前にきて、片膝をつき、
「大久保彦左衛門にござる」
と、大声をはりあげた。
かつて、わたしを見て〈やっとかめに会えたずら〉と云った三河弁丸出しの彦左ではなかった。
どことなくそらぞらしく、笑いもせず、表情も変えずに、他人行儀にも畏まっていた。
「彦左っ、一体、どうしたの?」
「茶屋四郎次郎どのから岡崎に早馬ありて、亀姫様御一行が刈屋、安祥を通られるやもしれぬと聴き、単身にて急ぎ駆けつけました次第。翌朝には、それがしの家来どもも駆けつけましょう」
「えっ?彦左は家来衆を持つようになったの?」
「はい。おかげさまをもちまして」
あまりの愛想のない彦左の物云いにからだが震えた。
傍目からみれば、折り目正しい、精悍な武士だと好印象を抱くかもしれないけれど、何か大切なものを喪失した、いや、おのれの赤き心を表に出すまいと必死で闘っているようにもみえた。
そのことは、夜になって五郎兵衛たちと地酒を飲んでいるときの会話を伝え聴いたときにもわかった。
彦左は、ただよそよそしくなっていただけではなかったのだ。戦での槍働きを自慢するときに、やれ脇腹を突いた、やれ眼球を抉り出した、鼻を削いだ、腕を斬り落としてやっただのと露骨に叫び、しかもその物云いのあまりにも殺伐とした、感情というものがことごとく欠落したさまに、とても陰鬱な気分にさせられてしまった。
……おそらく彦左は、秀華様と過ごした日々、そうして姫を最期まで看取った哀しさをいまだに引き摺っているのではないのか。
そうおもえてならなかった。
仮面を被り続けることでしか、険しい形相を保つことでしか、深く瞑い淵から這い出ることができなかったのかもしれない。
もとよりそれは、こちらの勝手な想像にしかすぎなかったのだけれど、かれを救ってやらねば、とおもった。
以前のような、あけすけで、ぞんざいで、茶目っ気がある彦左にもどしてやらねば、とおもった。
寝つかれなかった。急に肌寒くなって、鳥肌が立った。
とうに子の刻を過ぎていただろうか。
尿意をもよおし、雑魚寝している武者たちの隙間を跳んで外に出た。
石垣の窪んだところで用を足した。月はなく、風に煽られた松明がくすぶる音が、ぱちぱちと不気味に耳に届いた。
人影を見た。
蔵の壁に背を寄せて蹲っているようにみえた。
ハッとして、おそるおそる近づいた。
やはり彦左だった。
寝ているのか、起きているのか、わからない。
わたしはそっと隣に腰を降ろした。
「ねえ、なんだか寒い……」
「・・・・・・」
「まるで彦左の胸の内のよう。どうして、話してくれないの?秀華様のこと!いっぱいあるでしょう?胸の内に詰まっているものが!」
「……話したくないずら」
「そう?でも……このわたしには、たんとある……たとえば、妹の優華様のこと!奪還するために、それはもう大変だったのだから」
「奪還?そ、それでは……」
「もちろんご無事よ!佐助や弥右衛門らが大活躍してくれたのよ」
「佐助……弥右衛門……あいつらも居るのか!」
謙信公亡きあとの上杉家のお家騒動のこととか、真田昌幸どのとのやりとりなどを、おもしろおかしく喋り続けた。
物語に虚構はつきものだ。
かなり大げさに語ってしまったこともある。
「……みんな、がんばってきたずらなあ」
「そう。それぞれに物語があるとおもう」
日頃無想していることをあれこれと伝えてから、
「だから、彦左も、話してほしい。秀華様のことを。辛くて、たまらないかもしれないけど、誰かにそっと語り継ぐことで、姫がこの世にたしかに生きたという証を、周りの人に伝えることができるから……」
と、いったようなことを喋った気がする。
やがて彦左は、ぽつりとぽつりと語り出した。
……姫のかお立ち、片言の言葉と筆談で交わしたこと、食べるものがなくて三日がかりで仕掛けをつくって川魚を獲ったこと、湧き湯に浸かって互いの体を洗い合ったこと。それぞれの情景を想像し、このときたしかにわたしは姫の息づかいを感じた。
次第に彦左の声が湿ってきた。
頬を伝う涙を、視た。泣けばいいのだ。さえずり、啼き、喚き散らせばいい。
思う存分、ありったけの力で。
彦左の肩をさすり、手を握った。
若いのに、節くれだってざらざらしていた。そのとき翁狐の城で、わたしの額を撫でたがさついたあの掌の感触をおもいだした。あのときは不気味でひやりとした触感しか残っていなかったけれど、いま思い返してみると、人肌のぬくもりのようなものはかろうじて帯びていたはずであった。
あるいはあの翁狐もまた、誰かにおのが生きた証を伝えるために、ときには周りを驚かせるような突飛な言動をしたり、たまさか芝居がかったやりとりを愉しんでみたりしたこともあったのではないか。ふと、そんなことをおもった。
すると、まだ目にしたことのない織田信長様という御方もまた、周りが畏れあがめるといった現実とともに、一個の生き物にしかすぎないという現実をそこに重ね合わせると、それはそれでどこかしら翁狐と相通じるところがあるような気もしてくるのだ。
何度も信長様に抗ったにもかかわらず、そのつど翁狐を赦さざるを得なかったのは、あるいは信長様は翁狐のなかに息づくおのれの分身のようなものを見てしまったせいではないのか、などとまで思われてくるのだった。
……彦左の冷たい手の甲を、わたしの頬にそっとあててみた。一刻の間、瞬息の間、哀しみが抜けるひとときが、あっていい。彦左にしなだれかかり、きつく抱きしめた。
それはおだやかで、しずかなまぐわいであった。
熱くはならないけれど、わたしの中にも、やすらぎが充ちた。
しばらくの間、からだを寄せ合っていた。夜がしらみはじめたとき、すでに彦左の姿は消えていた。
照れていたのか、怒っているのかまではわからない。
けれど、その日の亥の刻になって、安祥の陣屋に辿り着いたとき、鎧を身にまとった大勢の武士たちが、陣屋の前で整列して待ち構えていた。
指揮を執っていたのは、まぎれもなく大久保彦左衛門だった。
目を合わせると、彦左は、ちょっぴり照れて頬を赤らめながら、
「やっとかめに、会えたずら」
と、つぶやいた。
もとより、やっと亀に会えた、と云っているのではない。久しぶり、という三河ことばだ。その語調と表情のおかしさと懐かしさに、思わずわたしはケラケラと笑い出した。
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