189 / 243
二人の変化
それは、二人きりの外出でした
しおりを挟む
カリストは優雅に微笑んだまま説明を始めた。
「知らないのではなく、認識できないのですよ。普通は」
誤魔化されなかったことに驚きながらも、オグウェノは表情に出さずに訊ねた。
「どういうことだ?」
「そうですね……例えば、私がクリス様に『この世界に黒髪、黒目の人間はいない』と言えば、それは理解できますし、納得もできます。ですが、そのことと私を繋げて考えることは出来ません」
「つまり……普通なら『この世界に黒髪、黒目の人間はいない』と聞けば、では何故、黒髪、黒目のカリストがいるのか、と疑問に思う。だが、この二つの事実が結びつかないから、お前の存在を疑問に思わない、ということか?」
「その通りです。理解が早くて助かります」
カリストが乾いた拍手で称賛する。だが、オグウェノはさらに警戒を強めた。
「なぜ月姫は理解できない?」
「クリス様だけではありません。すべての人に認識阻害がされていますから、誰も理解できません。ただ、あなたには効かないようですが」
「認識阻害、だと? お前がしているのか?」
カリストが肩をすくめる。
「それだと、せいぜい私の周囲の人にしか出来ないでしょうね」
「……どうやって、すべての人間にしている? 誰が何のために?」
カリストが人形のように綺麗に微笑む。感情どころか生きている気配さえもない。絶対的な美の産物。
無言のまま答える様子がないため、オグウェノは質問を変えた。
「なぜ、このことをオレに教えた?」
カリストがフッと口角を上げる。
それは先ほどの表情とは一変して、人間らしい、どこか醜い感情がこもっているような顔だった。
「教えたところで何もできないからです。変えることも、変わることも出来ません」
「お前は……何者だ?」
「時がくれば解りますよ。では、失礼します」
カリストが一礼して、その場から去る。オグウェノはため息とともに、その場に座り込んだ。
「時……か。嫌な予感しかしねぇな」
※※※※
それからクリスたちはオグウェノやベレンともに、買い物や観光をしてケリーマ王国を楽しんでいた。
そんな、ある日の朝。
ルドはいつも通り早朝から日課の鍛練をしていた。
「おはようございます」
クリスに声をかけられ、振り返ったルドは目を丸くした。
最近は可愛らしい服装が多かったクリスが質素で動きやすそうな服を着ている。
首元が大きく開いた上着に、下は動きやすいズボン。生地は麻で作られた白色。全体的にゆったりとしており涼しそうである。
(こんなシンプルな服も似合って可愛い……って違う。今はそういうことではない)
ルドは軽く頭を振って思考を切り替えた。
「おはようございます。どうかされましたか?」
「あの、一緒に少し遠出しませんか?」
「いいですよ。どこに行かれるのですか?」
「それは、お楽しみです。では朝食の後、城の入り口で待っていますね」
クリスが含みを込めた笑顔を見せると、くるりと身をひるがえして駆け出した。風になびく茶色の髪を眺めていると、隣から気配なく声がした。
「すみません」
「ンッ!?」
完全に油断していたルドの肩が跳ねる。反射的に横を向くと、いつの間にかカリストがいた。
「ど、どうしました?」
「これを」
カリストが平然と懐から鼈甲の櫛を出してルドに差し出す。
「櫛?」
「クリス様の髪の色を変える櫛です」
「髪の色を?」
いまいち理解できていないルドにカリストが説明した。
「はい。この櫛は魔力を込めて変えたい髪色を想像しながら梳くと、髪がその色になります」
「この櫛で!? ですが、どうしてその櫛を自分に?」
「念のため、です。ご存知の通り、クリス様は眠ったり、気絶したりすると髪の色が戻ります」
「……つまり、この遠出は外泊する可能性がある、と?」
カリストが諦めたように微笑む。
「はい」
「ですが……」
「今だけ、ですから」
「……わかりました」
ルドが同意しながら目を伏せた。
いつ記憶が戻るか分からないし、戻らないかもしれない。それでも、今を楽しんでいるクリスの邪魔はしたくない。できるだけ、やりたいことをやってほしい。
ルドが素直に櫛を受けとる。
「で、師匠はどこに行くつもりですか?」
「秘密です」
カリストが主と同じ笑みを浮かべた。
朝食後、城門でクリスと合流したルドは行き先を知らないまま連行された。クリスが王都に流れる大河を往来する帆船にルドと共に乗り込む。
帆船は乗組員が魔法で起こした風を帆に受けながら、船が上流へと進む。船は一般的な交通手段らしく、地元民から商人、旅人まで様々な人がいる。
その中で世間話が好きそうな中年の女性が二人に話しかけてきた。
「お若いお二人さん。もしかして、あの滝を見に行くのかい?」
ルドは警戒したが、クリスが無防備な笑顔で答える。
「そうです。行かれたことありますか?」
「あるよ。私はその滝の近くの街に住んでいるからね」
「そうなんですか!? あの滝の噂は本当ですか?」
中年の女性がチラリとルドを覗き見すると、クリスに小声で囁いた。
「あの噂は本当だよ。イケメンの兄ちゃんだけど、あの滝を二人で見たらイチコロだから、大丈夫」
「イチコロ?」
言葉の意味が分からないクリスが首を傾げる。中年の女性は豪快に笑った。
「うまくいくってことだよ。うちは街で宿屋兼食堂をしているから、よければ来ておくれ」
「どこにあるんですか?」
「三階建ての赤い屋根の宿屋さ。他に同じ建物はないから迷わないと思うよ」
「わかりました」
明るく話をするクリスを見守りながらルドは全身で乾いた風を受けていた。帆の影にいるため感じにくいが、この乾燥は体から水分を奪っていく。
ルドは話の合間をみてクリスに茶を差し出した。
「少し水分をとってください。脱水になるかもしれません」
「脱水?」
クリスがコップに口をつける。独特の苦味がある茶だが後味はスッキリ。
「体の水分が不足することです。これだけ乾燥した気候ですと、知らないうちに体から水分が出ています。このお茶は、昔からこの地で飲まれていて、脱水の予防にも効果があるそうです」
「すごいお茶なんですね。ご馳走さまでした」
「はい」
クリスが返したコップをルドが安心したような笑顔で受け取る。すると、クリスの顔がポンッと赤くなり、恥ずかしそう俯いた。
「おやおや、まあまあ」
そんな二人を中年女性は微笑ましく眺めた。
帆船は川沿いにある複数の町に寄港したため、目的地に到着する頃には日が傾いていた。
そこは終着港でもあったが、川沿いの中で一番大きい街だった。
「ここは貿易の中継地なんですね」
ルドが周囲を観察する。いわば物流の交差点であり、そのおかげで栄えている街。
クリスは周囲を見まわした後、ルドの服の裾を引っ張った。
「こっちです。こっちに来てください」
「え?」
クリスが焦りながらルドを誘導する。
街から離れ、少し小高い丘を登った。乾燥した地なのに、湿度が高く、見慣れない草花が咲く。そして、ゴォーという絶え間なく響く音。
ルドが周囲を警戒しながら進むと、急に視界が開けた。
クリスが景色を自慢するように胸を張って両手を広げる。
「ここです!」
「はぁ……」
ルドはすぐに言葉が出なかった。
半円形を描いたように削れた台地から絹糸のように流れ落ちる水。壮大な滝が燃えるような夕日に照らされ、水しぶきが黄金に輝く。しかも、その水しぶきが風に乗って全身に降り注ぎ、全身を潤す。
呆然としているルドにクリスが満足そうに声をかけた。
「すごいでしょう? ここをお見せしたかったのです」
「こんな雄大な景色は初めて見ました」
「よかったです」
クリスはルドほど感動している様子がない。ルドは探るように訊ねた。
「もしかして、師匠はこの景色を見たことがあります?」
「……たぶん、見たことがあると思います。この街に来た時、なんとなくこちらに滝が見える場所があるような気がしましたから」
「そう……ですか」
徐々に記憶を取り戻しつつあるのかも。
ルドの思案を他所にクリスは気持ち良さそうに全身で水しぶきを浴びる。
「あの、言い伝えを聞いて……どうしてもルドさんと来たくて」
「言い伝え?」
クリスが恥ずかしさを隠すよう顔を背け、崖の端を歩く。
「はい。昔話ですが、ここで夕日を見た二人は……キャッ!?」
突然、クリスの足元の地面が崩れる。体が大きく揺れ、滝壺へと吸い込まれる。
「師匠!」
ルドが地面を蹴って飛び込んだ。
視線の先には、こちらに手を伸ばして落ちていくクリスの姿。しかし、手一つ分届かない。
『風よ! 我が身を飛ばせ!』
ルドが魔法で自身の落下速度を上げる。空中でクリスの手首を掴み、雑に体ごと引き寄せた。
目前には唸り声を上げ、大量の水が降り注ぐ滝。魔法を詠唱している時間はない。
「クソッ」
ルドがクリスを包み込むように抱き締める。轟音とともに二人の姿が滝壺へ消えた。
「知らないのではなく、認識できないのですよ。普通は」
誤魔化されなかったことに驚きながらも、オグウェノは表情に出さずに訊ねた。
「どういうことだ?」
「そうですね……例えば、私がクリス様に『この世界に黒髪、黒目の人間はいない』と言えば、それは理解できますし、納得もできます。ですが、そのことと私を繋げて考えることは出来ません」
「つまり……普通なら『この世界に黒髪、黒目の人間はいない』と聞けば、では何故、黒髪、黒目のカリストがいるのか、と疑問に思う。だが、この二つの事実が結びつかないから、お前の存在を疑問に思わない、ということか?」
「その通りです。理解が早くて助かります」
カリストが乾いた拍手で称賛する。だが、オグウェノはさらに警戒を強めた。
「なぜ月姫は理解できない?」
「クリス様だけではありません。すべての人に認識阻害がされていますから、誰も理解できません。ただ、あなたには効かないようですが」
「認識阻害、だと? お前がしているのか?」
カリストが肩をすくめる。
「それだと、せいぜい私の周囲の人にしか出来ないでしょうね」
「……どうやって、すべての人間にしている? 誰が何のために?」
カリストが人形のように綺麗に微笑む。感情どころか生きている気配さえもない。絶対的な美の産物。
無言のまま答える様子がないため、オグウェノは質問を変えた。
「なぜ、このことをオレに教えた?」
カリストがフッと口角を上げる。
それは先ほどの表情とは一変して、人間らしい、どこか醜い感情がこもっているような顔だった。
「教えたところで何もできないからです。変えることも、変わることも出来ません」
「お前は……何者だ?」
「時がくれば解りますよ。では、失礼します」
カリストが一礼して、その場から去る。オグウェノはため息とともに、その場に座り込んだ。
「時……か。嫌な予感しかしねぇな」
※※※※
それからクリスたちはオグウェノやベレンともに、買い物や観光をしてケリーマ王国を楽しんでいた。
そんな、ある日の朝。
ルドはいつも通り早朝から日課の鍛練をしていた。
「おはようございます」
クリスに声をかけられ、振り返ったルドは目を丸くした。
最近は可愛らしい服装が多かったクリスが質素で動きやすそうな服を着ている。
首元が大きく開いた上着に、下は動きやすいズボン。生地は麻で作られた白色。全体的にゆったりとしており涼しそうである。
(こんなシンプルな服も似合って可愛い……って違う。今はそういうことではない)
ルドは軽く頭を振って思考を切り替えた。
「おはようございます。どうかされましたか?」
「あの、一緒に少し遠出しませんか?」
「いいですよ。どこに行かれるのですか?」
「それは、お楽しみです。では朝食の後、城の入り口で待っていますね」
クリスが含みを込めた笑顔を見せると、くるりと身をひるがえして駆け出した。風になびく茶色の髪を眺めていると、隣から気配なく声がした。
「すみません」
「ンッ!?」
完全に油断していたルドの肩が跳ねる。反射的に横を向くと、いつの間にかカリストがいた。
「ど、どうしました?」
「これを」
カリストが平然と懐から鼈甲の櫛を出してルドに差し出す。
「櫛?」
「クリス様の髪の色を変える櫛です」
「髪の色を?」
いまいち理解できていないルドにカリストが説明した。
「はい。この櫛は魔力を込めて変えたい髪色を想像しながら梳くと、髪がその色になります」
「この櫛で!? ですが、どうしてその櫛を自分に?」
「念のため、です。ご存知の通り、クリス様は眠ったり、気絶したりすると髪の色が戻ります」
「……つまり、この遠出は外泊する可能性がある、と?」
カリストが諦めたように微笑む。
「はい」
「ですが……」
「今だけ、ですから」
「……わかりました」
ルドが同意しながら目を伏せた。
いつ記憶が戻るか分からないし、戻らないかもしれない。それでも、今を楽しんでいるクリスの邪魔はしたくない。できるだけ、やりたいことをやってほしい。
ルドが素直に櫛を受けとる。
「で、師匠はどこに行くつもりですか?」
「秘密です」
カリストが主と同じ笑みを浮かべた。
朝食後、城門でクリスと合流したルドは行き先を知らないまま連行された。クリスが王都に流れる大河を往来する帆船にルドと共に乗り込む。
帆船は乗組員が魔法で起こした風を帆に受けながら、船が上流へと進む。船は一般的な交通手段らしく、地元民から商人、旅人まで様々な人がいる。
その中で世間話が好きそうな中年の女性が二人に話しかけてきた。
「お若いお二人さん。もしかして、あの滝を見に行くのかい?」
ルドは警戒したが、クリスが無防備な笑顔で答える。
「そうです。行かれたことありますか?」
「あるよ。私はその滝の近くの街に住んでいるからね」
「そうなんですか!? あの滝の噂は本当ですか?」
中年の女性がチラリとルドを覗き見すると、クリスに小声で囁いた。
「あの噂は本当だよ。イケメンの兄ちゃんだけど、あの滝を二人で見たらイチコロだから、大丈夫」
「イチコロ?」
言葉の意味が分からないクリスが首を傾げる。中年の女性は豪快に笑った。
「うまくいくってことだよ。うちは街で宿屋兼食堂をしているから、よければ来ておくれ」
「どこにあるんですか?」
「三階建ての赤い屋根の宿屋さ。他に同じ建物はないから迷わないと思うよ」
「わかりました」
明るく話をするクリスを見守りながらルドは全身で乾いた風を受けていた。帆の影にいるため感じにくいが、この乾燥は体から水分を奪っていく。
ルドは話の合間をみてクリスに茶を差し出した。
「少し水分をとってください。脱水になるかもしれません」
「脱水?」
クリスがコップに口をつける。独特の苦味がある茶だが後味はスッキリ。
「体の水分が不足することです。これだけ乾燥した気候ですと、知らないうちに体から水分が出ています。このお茶は、昔からこの地で飲まれていて、脱水の予防にも効果があるそうです」
「すごいお茶なんですね。ご馳走さまでした」
「はい」
クリスが返したコップをルドが安心したような笑顔で受け取る。すると、クリスの顔がポンッと赤くなり、恥ずかしそう俯いた。
「おやおや、まあまあ」
そんな二人を中年女性は微笑ましく眺めた。
帆船は川沿いにある複数の町に寄港したため、目的地に到着する頃には日が傾いていた。
そこは終着港でもあったが、川沿いの中で一番大きい街だった。
「ここは貿易の中継地なんですね」
ルドが周囲を観察する。いわば物流の交差点であり、そのおかげで栄えている街。
クリスは周囲を見まわした後、ルドの服の裾を引っ張った。
「こっちです。こっちに来てください」
「え?」
クリスが焦りながらルドを誘導する。
街から離れ、少し小高い丘を登った。乾燥した地なのに、湿度が高く、見慣れない草花が咲く。そして、ゴォーという絶え間なく響く音。
ルドが周囲を警戒しながら進むと、急に視界が開けた。
クリスが景色を自慢するように胸を張って両手を広げる。
「ここです!」
「はぁ……」
ルドはすぐに言葉が出なかった。
半円形を描いたように削れた台地から絹糸のように流れ落ちる水。壮大な滝が燃えるような夕日に照らされ、水しぶきが黄金に輝く。しかも、その水しぶきが風に乗って全身に降り注ぎ、全身を潤す。
呆然としているルドにクリスが満足そうに声をかけた。
「すごいでしょう? ここをお見せしたかったのです」
「こんな雄大な景色は初めて見ました」
「よかったです」
クリスはルドほど感動している様子がない。ルドは探るように訊ねた。
「もしかして、師匠はこの景色を見たことがあります?」
「……たぶん、見たことがあると思います。この街に来た時、なんとなくこちらに滝が見える場所があるような気がしましたから」
「そう……ですか」
徐々に記憶を取り戻しつつあるのかも。
ルドの思案を他所にクリスは気持ち良さそうに全身で水しぶきを浴びる。
「あの、言い伝えを聞いて……どうしてもルドさんと来たくて」
「言い伝え?」
クリスが恥ずかしさを隠すよう顔を背け、崖の端を歩く。
「はい。昔話ですが、ここで夕日を見た二人は……キャッ!?」
突然、クリスの足元の地面が崩れる。体が大きく揺れ、滝壺へと吸い込まれる。
「師匠!」
ルドが地面を蹴って飛び込んだ。
視線の先には、こちらに手を伸ばして落ちていくクリスの姿。しかし、手一つ分届かない。
『風よ! 我が身を飛ばせ!』
ルドが魔法で自身の落下速度を上げる。空中でクリスの手首を掴み、雑に体ごと引き寄せた。
目前には唸り声を上げ、大量の水が降り注ぐ滝。魔法を詠唱している時間はない。
「クソッ」
ルドがクリスを包み込むように抱き締める。轟音とともに二人の姿が滝壺へ消えた。
0
あなたにおすすめの小説
病弱な第四皇子は屈強な皇帝となって、兎耳宮廷薬師に求愛する
藤原 秋
恋愛
大規模な自然災害により絶滅寸前となった兎耳族の生き残りは、大帝国の皇帝の計らいにより宮廷で保護という名目の軟禁下に置かれている。
彼らは宮廷内の仕事に従事しながら、一切の外出を許可されず、婚姻は同族間のみと定義づけられ、宮廷内の籠の鳥と化していた。
そんな中、宮廷薬師となった兎耳族のユーファは、帝国に滅ぼされたアズール王国の王子で今は皇宮の側用人となったスレンツェと共に、生まれつき病弱で両親から次期皇帝候補になることはないと見限られた五歳の第四皇子フラムアーク付きとなり、皇子という地位にありながら冷遇された彼を献身的に支えてきた。
フラムアークはユーファに懐き、スレンツェを慕い、成長と共に少しずつ丈夫になっていく。
だがそれは、彼が現実という名の壁に直面し、自らの境遇に立ち向かっていかねばならないことを意味していた―――。
柔和な性格ながら確たる覚悟を内に秘め、男としての牙を隠す第四皇子と、高潔で侠気に富み、自らの過去と戦いながら彼を補佐する亡国の王子、彼らの心の支えとなり、国の制約と湧き起こる感情の狭間で葛藤する亜人の宮廷薬師。
三者三様の立ち位置にある彼らが手を携え合い、ひとつひとつ困難を乗り越えて掴み取る、思慕と軌跡の逆転劇。
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる