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最後の異世界生活~美桜編~
~久しぶりのアザレア~
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美桜が異世界で目が覚めた翌日の朝食後。
昨日は夕食の時間が来るまで作物の品質改良の為に肥料の作り方を事細かに紙にまとめていた。
現代日本に比べて科学や技術が発達していないこの世界で出来る範囲の事をまとめるのは時に難しい事だが、美桜はその事すら楽しく思えて、夕食後もサントリナ達と書庫で盛り上がりを見せていた。
「……よし!アザレアに行くために朝ごはんもちゃんと食べて、軽装で…どこもおかしくないですね!いざ、行きましょう!」
美桜が出掛ける準備を終えて玄関に向かうとカノンの兄、フロックスが待っていた。
「おー!美桜ちゃん!ワンピースの制服可愛いね!」
「あ、ありがとうございます。でも…姿、形はカノンさんですよ?見慣れた光景なのでは…。」
「カノンはカノンで、美桜ちゃんは美桜ちゃんだよ!僕には違って見える!どっちも可愛い!」
「そ…そういうものですか?。」
「お兄様、あまり美桜ちゃんを困らせないでくださいまし。」
「困らせてないよぉ…。」
玄関先にフロックス、美桜、サントリナが揃い、サントリナの言葉にフロックスは口を尖らせ少し拗ねた様子を見せ、美桜は二人のやり取りを笑顔で眺めていた。
「さて、殿下はいませんが、私を含めて三人でアザレアに参りますわよ。」
「はい!」
「よし!行こう!」
サントリナの掛け声を筆頭に美桜とフロックスは意気揚々と玄関を飛び出した。
美桜達がアザレアに着き、街を見て回っていると、公爵家の人達だからと街の人達が声を掛けてきた。
美桜が以前、アザレアの復興に携わった時に始まった街の人達からの挨拶や声掛け。
アザレアの人達にとっては当たり前になった光景でも美桜には久しぶりの挨拶や声掛けに心の内から湧き上がる感情があり、美桜も街の人達に嬉々として笑顔で応えた。
「ついこの間、災害があったとは思えないような街の活気ですね!皆さんお元気そうで何よりです!あ、でも…街の至る所…まだ修復出来てないのですね…。建物が欠けたままの所が多いです。」
「昔と比べて活気はずいぶんと出てる方だよ。あの復興以来だから、美桜ちゃんのおかげかな。」
美桜達はアザレアの長のハンプスに挨拶を済ませ、入れ替わりの事は伏せたうえでハンプスを含めた四人でさらに街を見て回り、北側の農園の方にも足を運んだ。
美桜が知っている寂しい雰囲気のアザレアはもうなく、以前とは違いキレイな街並み、商業施設、活気。
どれもこれも目を見張る光景に美桜は終始心を躍らせていた。
「こんなにキレイな建物に、様々な商業施設…すごいです!お菓子屋さんも多くなりましたね。」
「はい、おかげさまで以前のアザレアと比べて随分と変わりました。皆、公爵家の皆様のおかげです。とくにカノン様。以前から随分とお世話になりまして。」
「い、いえ…。実際に動いたのはアザレアの皆さんですし、私は何も…。」
「本当に…お世話になりっぱなしで…。あの、フロックス様…ご相談…よろしいでしょうか。」
フロックスとハンプスが美桜達から少し離れて相談をしている間、美桜はこの街で他に何が出来るか見渡した。
「ねぇ、美桜ちゃん、お兄様達が話している間、私達だけでお店の中など見て回らない?外見ばかり見て内装とかまだ見てないものね。」
「ぜひ見たいです!」
「ふふ、ちょっと待っててね。」
サントリナの発案に嬉しくなった美桜は勢いよく答え、サントリナはフロックスに一声かけ、美桜とアザレアのお菓子屋やカフェなどを見て回った。
「お店…内装もこんなにキレイ…。以前とは何もかも違います。お菓子の種類も多くなって…お土産用にも販売していて…(私に出来る事…もうないのでは)。」
「カノン様から習ったお菓子をもとに応用を加えたり、組み合わせをして毎日試行錯誤しているんです。あ!でも、試作品が余って食べないのはもったいないので、この街や他の街の孤児院に差し入れで持って行ってるんです。おかげで、他の街からもお菓子の指導をして欲しいと依頼が来ます。」
美桜が外見だけでなく、内装を見て回り感動に浸っていると、お菓子屋の店主が美桜に声を掛けてきた。
店主と少し話し込んだ美桜は、店内を楽しそうに見てたサントリナと合流し、ハンプスと話をしていたフロックスとも合流した。
皆がそろったところで、街も一通り見て回ったのでフローライト家に戻る事になった。
帰りの馬車内。
美桜は先程のアザレアでの事を一人考え込んでいた。
「(アザレア…思ってたより発展してました。お菓子も…指導しなくても技術も上がって、種類も増えて…ラッピングもキレイでお土産用まであって…正直、現代の日本と雰囲気変わらなかったです…。私…。)」
「…美桜ちゃん?顔色悪いわよ…具合…悪い?」
考え込んでいる美桜の顔色が次第に悪くなっていくのを心配したサントリナが声を掛けてきた。
その言葉に美桜は笑顔で大丈夫な事を伝えまた俯き、考え込んだ。
サントリナとフロックスは作り笑いだと見抜き、心配そうな表情で二人は顔を見合した。
昨日は夕食の時間が来るまで作物の品質改良の為に肥料の作り方を事細かに紙にまとめていた。
現代日本に比べて科学や技術が発達していないこの世界で出来る範囲の事をまとめるのは時に難しい事だが、美桜はその事すら楽しく思えて、夕食後もサントリナ達と書庫で盛り上がりを見せていた。
「……よし!アザレアに行くために朝ごはんもちゃんと食べて、軽装で…どこもおかしくないですね!いざ、行きましょう!」
美桜が出掛ける準備を終えて玄関に向かうとカノンの兄、フロックスが待っていた。
「おー!美桜ちゃん!ワンピースの制服可愛いね!」
「あ、ありがとうございます。でも…姿、形はカノンさんですよ?見慣れた光景なのでは…。」
「カノンはカノンで、美桜ちゃんは美桜ちゃんだよ!僕には違って見える!どっちも可愛い!」
「そ…そういうものですか?。」
「お兄様、あまり美桜ちゃんを困らせないでくださいまし。」
「困らせてないよぉ…。」
玄関先にフロックス、美桜、サントリナが揃い、サントリナの言葉にフロックスは口を尖らせ少し拗ねた様子を見せ、美桜は二人のやり取りを笑顔で眺めていた。
「さて、殿下はいませんが、私を含めて三人でアザレアに参りますわよ。」
「はい!」
「よし!行こう!」
サントリナの掛け声を筆頭に美桜とフロックスは意気揚々と玄関を飛び出した。
美桜達がアザレアに着き、街を見て回っていると、公爵家の人達だからと街の人達が声を掛けてきた。
美桜が以前、アザレアの復興に携わった時に始まった街の人達からの挨拶や声掛け。
アザレアの人達にとっては当たり前になった光景でも美桜には久しぶりの挨拶や声掛けに心の内から湧き上がる感情があり、美桜も街の人達に嬉々として笑顔で応えた。
「ついこの間、災害があったとは思えないような街の活気ですね!皆さんお元気そうで何よりです!あ、でも…街の至る所…まだ修復出来てないのですね…。建物が欠けたままの所が多いです。」
「昔と比べて活気はずいぶんと出てる方だよ。あの復興以来だから、美桜ちゃんのおかげかな。」
美桜達はアザレアの長のハンプスに挨拶を済ませ、入れ替わりの事は伏せたうえでハンプスを含めた四人でさらに街を見て回り、北側の農園の方にも足を運んだ。
美桜が知っている寂しい雰囲気のアザレアはもうなく、以前とは違いキレイな街並み、商業施設、活気。
どれもこれも目を見張る光景に美桜は終始心を躍らせていた。
「こんなにキレイな建物に、様々な商業施設…すごいです!お菓子屋さんも多くなりましたね。」
「はい、おかげさまで以前のアザレアと比べて随分と変わりました。皆、公爵家の皆様のおかげです。とくにカノン様。以前から随分とお世話になりまして。」
「い、いえ…。実際に動いたのはアザレアの皆さんですし、私は何も…。」
「本当に…お世話になりっぱなしで…。あの、フロックス様…ご相談…よろしいでしょうか。」
フロックスとハンプスが美桜達から少し離れて相談をしている間、美桜はこの街で他に何が出来るか見渡した。
「ねぇ、美桜ちゃん、お兄様達が話している間、私達だけでお店の中など見て回らない?外見ばかり見て内装とかまだ見てないものね。」
「ぜひ見たいです!」
「ふふ、ちょっと待っててね。」
サントリナの発案に嬉しくなった美桜は勢いよく答え、サントリナはフロックスに一声かけ、美桜とアザレアのお菓子屋やカフェなどを見て回った。
「お店…内装もこんなにキレイ…。以前とは何もかも違います。お菓子の種類も多くなって…お土産用にも販売していて…(私に出来る事…もうないのでは)。」
「カノン様から習ったお菓子をもとに応用を加えたり、組み合わせをして毎日試行錯誤しているんです。あ!でも、試作品が余って食べないのはもったいないので、この街や他の街の孤児院に差し入れで持って行ってるんです。おかげで、他の街からもお菓子の指導をして欲しいと依頼が来ます。」
美桜が外見だけでなく、内装を見て回り感動に浸っていると、お菓子屋の店主が美桜に声を掛けてきた。
店主と少し話し込んだ美桜は、店内を楽しそうに見てたサントリナと合流し、ハンプスと話をしていたフロックスとも合流した。
皆がそろったところで、街も一通り見て回ったのでフローライト家に戻る事になった。
帰りの馬車内。
美桜は先程のアザレアでの事を一人考え込んでいた。
「(アザレア…思ってたより発展してました。お菓子も…指導しなくても技術も上がって、種類も増えて…ラッピングもキレイでお土産用まであって…正直、現代の日本と雰囲気変わらなかったです…。私…。)」
「…美桜ちゃん?顔色悪いわよ…具合…悪い?」
考え込んでいる美桜の顔色が次第に悪くなっていくのを心配したサントリナが声を掛けてきた。
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