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わたしを呼んだのは誰ですか?

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「わたしを地球に呼んだ人は誰なのかしらにゃん。誰も迎えに来てないにゃんて失礼しちゃうにゃん」

  シロッコはカゴからご自慢のトマトを取り出しがぶっと食べた。真っ赤なワンピースに身を包んだ白猫がトマトを食べながら地球の大地を踏みしめにゃんにゃんと歩く。

  にゃんにゃんにゃんとシロッコは歩き続ける。だけど、中々手紙の相手がやって来ない。

「もう呆れてしまうにゃん。まあ、いいわ。地球観光しますにゃん」

  シロッコはトマトのカゴを片手にスキップをした。

「ねえ、お母さん、猫ちゃんがスキップしてるよ~」

「そんなわけないでしょ?  もう、ウソつかないでよね。って、え~ウソ!!  赤色のワンピース姿で二足歩行してる~」

  シロッコのとんでもない姿を見た人間は目を大きく見開き驚いている。小さな女の子はシロッコに手を振っている。

「あらあら、わたしとしたことが人間をびっくりさせてしまったにゃん。仕方がないにゃん、四足歩行をしましょうにゃん」

  シロッコはなんと小型サイズの猫に変身し四足歩行で歩き出したのだけど、トマト入りのカゴは背中の上に乗っているというとんでもない姿なのだ。

  あらあら、やっぱり地球は人間がたくさんいるわねとシロッコは辺りを見渡す。

  そして、猫に出会うと「あら、猫ちゃんこんにちはにゃん」と挨拶をする。

「赤色のワンピース可愛らしいですねにゃん」

  三毛猫がシロッコに言った。

「うふふ、わたしのお気に入りのワンピースなのよにゃん」

「そうなんですねにゃん。背中の上にカゴが乗っていますにゃん」

「わたしの畑で採れたトマトですにゃん、お一つどうぞにゃん」

  シロッコは言いながら立ち上がった。

「えっ!  二足歩行ですかにゃ~ん!」

  三毛猫はびっくりして目を大きく見開いた。

シロッコは気にせず「どうぞにゃん」とトマトを差し出した。

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