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トマト色で歓迎しますよ
しおりを挟むテーブルはトマト色に染まっている。いやいやテーブルだけではない。カーテンもトマト柄になっているしシロッコのワンピースもトマト柄になっているのだった。
「シロッコちゃんワンピースもトマト柄にしたんだね」
「うん、やっぱりトマトで歓迎しなくちゃね」
シロッコはテーブルにトマトパスタを並べているのだけどそのお皿はトマト柄だったのだ。
「シロッコちゃんってばトマトパワーが溢れているね」
「にゃはは、わたしにはトマトパワーがみなぎっているからにゃん」
「シロッコちゃんってばトマトパワーがみなぎり過ぎだよ~まあ、それがシロッコちゃんらしいんだけどね」
わたしはテーブルにトマト柄のマグカップを並べながら笑みを浮かべた。
「おいおい、また、トマト料理なんだよな」
ケンが呆れたように呟きトマト柄のサラダボウルをテーブルに置いた。中身はトマトと玉ねぎのサラダだ。
「にゃはは、うん、やっぱり歓迎会はトマト料理がぴったりかなと思ってね」
「ふ~ん、そっか、好きにしてくれよ」
「うん、トマトパーティーだにゃん」
シロッコは満面の笑みを浮かべた。
「わ~い! シロッコちゃんのトマト料理だにゃ~ん。美味しそうだにゃん」
ミケにゃんがにゃんにゃんとカフェに入って来た。
「あ、こら! ミケにゃん手掴みでトマトと玉ねぎのサラダを食べたらダメだにゃん」
「にゃは、だって美味しそうだったんだもんにゃん」
ミケにゃんはにゃははと笑い相変わらず困った猫さんなのだった。
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