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あの日から今
ありがとう
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「それから、高男さんにムササビちゃんもありがとうね。あなた達がこのムササビカフェ食堂を続けてくれていたからわたし、みんなと会えたのよ」
真昼ひいおばあちゃんはムササビの頭にそっと手を伸ばし撫でた。
「わたしもナデナデしてもらえた~真昼さんの手あったかいね」
ムササビは嬉しそうだ。
「そうか、真昼さんの手はあたたかいんだね」
高男さんがそう言うと、なんと!! 真昼ひいおばあちゃんが……。
高男さんの頭に手を伸ばしたかと思うと撫でたではないか。
「へ?」
高男さんはまさかの出来事に目が点になり固まった。
「うふふ、高男さん感謝していますよ」
固まったままの高男さんの頭をもう一度ナデナデした真昼ひいおばあちゃんは、柔らかい微笑みを浮かべた。
「あはは、高男さんってば固まったままだよ~」
ムササビが可笑しそうに笑っている。
「び、びっくりした。俺までナデナデされるとは思っていなかったので……」
「うふふ、有り難くて嬉しかったのでナデナデさせてもらいました」
嬉しそうに笑う真昼ひいおばあちゃんに高男さんは、「真昼さん突然撫でるのでびっくりしてしまいましたよ」と言ってちょっと照れたように頬を赤く染め笑った。
「うふふ。あら、撫でますって予告した方が良かったのかしら?」
「ちょっと、真昼さん! 何を言っているんですか」
「冗談ですよ。高男さん、このムササビカフェ食堂を続けてくれてありがとうございます。この場所があったので娘とひ孫とそれからミケちゃんに会うことが出来ました」
真昼ひいおばあちゃんは、にっこりと微笑みを浮かべ、そして、頭を下げた。
「いえいえ、とんでもないですよ。俺は好きでこのムササビカフェ食堂を続けているだけですよ」
「その好きで続けてもらっていたことでわたしは、みんなに会えたんですもの。それにミケちゃんのこともありがとうございます」
顔を上げた真昼ひいおばあちゃんのその表情はキラキラと輝いていた。
「俺の好きことがみなさんの再会に繋がったのであればそれは、本当に嬉しいことですよ」
「わたしも嬉しいよ」
「高男さんとムササビちゃん、この先もこのムササビカフェ食堂を続けてくださいね」
真昼ひいおばあちゃんは、ふわふわとした穏やかな表情になり言った。
「はい、もちろんです。俺がヨボヨボのおじいちゃんになるまで頑張って続けようと思っています」
「はい、わたしも高男さんがヨボヨボのおじいちゃんになったら介護しながら続けようと思っているよ」
「おい、ムササビ。介護って何だよ!」
高男さんは気に入らなさそうに口を尖らせている。
「高男さん、ずっと元気でいてね」
ムササビはニマッと笑った。
「うふふ、お二人は良いコンビね。安心したわ」
とびっきりの笑顔を浮かべた真昼ひいおばあちゃんは、「では、わたしはそろそろ帰るね」と言った。
「え! やっぱり帰ってしまうの……」
「うん、そうね。真歌ちゃん元気で暮らしてね」
「真昼ひいおばあちゃん……会えて良かったよ」
「わたしもよ。真歌ちゃん」
真昼ひいおばあちゃんは、そう言ってもう一度わたしの頭を優しく撫でた。
「真昼ちゃん、わたしもナデナデしてほしいにゃん」
「うふふ、ミケちゃん。ナデナデしてあげるわね」
真昼ひいおばあちゃんはうふふと笑いながらミケの頭に手を伸ばしナデナデした。
「真昼ちゃん大好きだにゃん」
ミケは目を潤ませ真昼ひいおばあちゃんを見上げた。
「わたしもよ。ミケちゃん大好きよ。真歌ちゃんと真朝のことを頼んだわよ」
真昼ひいおばあちゃんも目を潤ませている。
「では、みんなまたね。ずっと、ずっと、先の未来で天国で会いましょうね」
真昼ひいおばあちゃんは、おばあちゃんの頭ももう一度ナデナデした。そして、微笑みを浮かべ扉に向かった。
真昼ひいおばあちゃんはムササビの頭にそっと手を伸ばし撫でた。
「わたしもナデナデしてもらえた~真昼さんの手あったかいね」
ムササビは嬉しそうだ。
「そうか、真昼さんの手はあたたかいんだね」
高男さんがそう言うと、なんと!! 真昼ひいおばあちゃんが……。
高男さんの頭に手を伸ばしたかと思うと撫でたではないか。
「へ?」
高男さんはまさかの出来事に目が点になり固まった。
「うふふ、高男さん感謝していますよ」
固まったままの高男さんの頭をもう一度ナデナデした真昼ひいおばあちゃんは、柔らかい微笑みを浮かべた。
「あはは、高男さんってば固まったままだよ~」
ムササビが可笑しそうに笑っている。
「び、びっくりした。俺までナデナデされるとは思っていなかったので……」
「うふふ、有り難くて嬉しかったのでナデナデさせてもらいました」
嬉しそうに笑う真昼ひいおばあちゃんに高男さんは、「真昼さん突然撫でるのでびっくりしてしまいましたよ」と言ってちょっと照れたように頬を赤く染め笑った。
「うふふ。あら、撫でますって予告した方が良かったのかしら?」
「ちょっと、真昼さん! 何を言っているんですか」
「冗談ですよ。高男さん、このムササビカフェ食堂を続けてくれてありがとうございます。この場所があったので娘とひ孫とそれからミケちゃんに会うことが出来ました」
真昼ひいおばあちゃんは、にっこりと微笑みを浮かべ、そして、頭を下げた。
「いえいえ、とんでもないですよ。俺は好きでこのムササビカフェ食堂を続けているだけですよ」
「その好きで続けてもらっていたことでわたしは、みんなに会えたんですもの。それにミケちゃんのこともありがとうございます」
顔を上げた真昼ひいおばあちゃんのその表情はキラキラと輝いていた。
「俺の好きことがみなさんの再会に繋がったのであればそれは、本当に嬉しいことですよ」
「わたしも嬉しいよ」
「高男さんとムササビちゃん、この先もこのムササビカフェ食堂を続けてくださいね」
真昼ひいおばあちゃんは、ふわふわとした穏やかな表情になり言った。
「はい、もちろんです。俺がヨボヨボのおじいちゃんになるまで頑張って続けようと思っています」
「はい、わたしも高男さんがヨボヨボのおじいちゃんになったら介護しながら続けようと思っているよ」
「おい、ムササビ。介護って何だよ!」
高男さんは気に入らなさそうに口を尖らせている。
「高男さん、ずっと元気でいてね」
ムササビはニマッと笑った。
「うふふ、お二人は良いコンビね。安心したわ」
とびっきりの笑顔を浮かべた真昼ひいおばあちゃんは、「では、わたしはそろそろ帰るね」と言った。
「え! やっぱり帰ってしまうの……」
「うん、そうね。真歌ちゃん元気で暮らしてね」
「真昼ひいおばあちゃん……会えて良かったよ」
「わたしもよ。真歌ちゃん」
真昼ひいおばあちゃんは、そう言ってもう一度わたしの頭を優しく撫でた。
「真昼ちゃん、わたしもナデナデしてほしいにゃん」
「うふふ、ミケちゃん。ナデナデしてあげるわね」
真昼ひいおばあちゃんはうふふと笑いながらミケの頭に手を伸ばしナデナデした。
「真昼ちゃん大好きだにゃん」
ミケは目を潤ませ真昼ひいおばあちゃんを見上げた。
「わたしもよ。ミケちゃん大好きよ。真歌ちゃんと真朝のことを頼んだわよ」
真昼ひいおばあちゃんも目を潤ませている。
「では、みんなまたね。ずっと、ずっと、先の未来で天国で会いましょうね」
真昼ひいおばあちゃんは、おばあちゃんの頭ももう一度ナデナデした。そして、微笑みを浮かべ扉に向かった。
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