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第4話
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「これ。亮くんに持って行って。亮くんのおかあさん今日は、夕飯作れないって言ってたから、あと、一応鍵も預かってるから。」
「なんで私が」
「はい。これね。なつみの分も入ってるから一緒に温めて食べてね。」
っと抗議の暇もなく。ポイッと家を締め出されて亮のうちに行く。
ピンポーンっと押してみたものの。返事もする人もいないっとわかった訳でしょうがないと、預かった鍵で中に入る。もう真っ暗になった部屋を手探りで明かりをつけていき。リビングまで着くと。ふと息をはく。
予想外に真っ暗闇の人のうちは怖いもんだった。
とりあえず持ってきた鍋をコンロの上に置き。時計を確認する母曰く。
もう直ぐ帰宅するらしい。
だが、人のうちでやる事はなく。なんとなく。昔懐かしい場所をぐるぐると周って見たもののこの間見たばかりの為さして興味をそせられるものはなかった。
興味をそそられる場所と考えた時、不意に亮の部屋は、今はどうなってるんだろう。
そんな事を思いついてしまったが最後。やっぱり思いついたら、つい自然と向かうは亮の部屋。
二階の三つある部屋の階段上がって直ぐの部屋が亮の部屋だ。
「失礼しまーす。」
だれも居ないのは知っているが、罪悪感からかノックと挨拶はして入ってみる。
ドアを開けると、そんなに物が散らばってる様子もなくキチンと整頓されていた。
だが、やっぱり昔とはだいぶ変わっていて、ベットの位置や本棚の位置まで少しずつ向きなどが変わっていた。
ついいつも座っていたベットサイドに座ると、小学校の時使っていた子供用のキャラクター布団は、もうなく青で統一された。シックなデザインのカバーで違和感を感じながら、なんか面白いものは無いかとつい引き出しを開けてみたりしてみるが、なにもなく。
やっぱり、男ならベットの下かとベットの脇にしゃがみ込んでベット下に手を入れた時だった。
頭をガシっと鷲掴みにされ、ゆっくりと首を回される。ギギギッと音がしそうな雰囲気で振り返ると、そこには笑顔の亮がいた。
しかし、笑顔の割には目が笑ってない。
「お前はなに人の部屋でなにをしている。」
「お掃除?」
「手に雑巾も持たずにか?」
「・・・」
「で。もう一度聞くぞ。なにをしている。」
「エロ本もとい。亮ちゃんが見られたら恥ずかしくなるような物を探してました」
「へぇ。・・・正直でよろしい。しかし、人の部屋に無断で入るな。」
「いや、ちゃんと、失礼しますって言ったから無断ではない。」
「家主がいない時にいっても、それは、無断だ。馬鹿が。」
「えー」
「えーじゃ無い。そんな悪い子のなつみには、何かしらの罰をうけてもらおうか。」
そう言って笑顔が怖い亮ちゃんに怯えていると、いきなり抱き上げてベットに落とされる。そして、すかさず逃がさないとばかりに亮ちゃんは、制服の上着を脱ぎベットに一緒に上がってきた。
。
「え?亮ちゃん。落ちついて」
私はそう言ってベットから逃げようとするが腰を持たれずるずると元の位置にもどされ、ついに亮ちゃんが私の足にまたがって押さえつける。
「亮ちゃんダメ。落ちついて」
亮ちゃんは、襟元と袖のボタンを外すと「もちろん。準備はできてるよな」
笑顔で亮ちゃんが耳元で囁くと、そのまま押し倒された。
「亮ちゃんごめんなさい。だめ。ああああ」
それが最後に言えた意味のなす言葉だった。
「はぁ・・・はぁ・・」
っと乱れる呼吸をがんばって整えながら私は、全身に疲労が溜まっていたその原因は、もちろん上に乗ったまま笑っているやつで
今現在。脇腹を休みなくこそぐられ。
笑い死にそうになりながらも暴れはまくったが抵抗虚しく。亮ちゃんに完敗した。
「反省したか」
「・・・しました。」
「二度目は無いぞ」
そう不敵に笑いながら、亮ちゃんは、やっと私からどいてくれた。
私は、暴れた所為で乱れた衣服を整えながら、立ち上がる。
「二度目はって、その前に襲われるかと思った。」
そう抗議すると、
「なんだ。なつみ襲って欲しかったのか?」
そう言って私を抱きしめると、耳にふーっと息を吹きかけた。
いつもなら、そんなわけ無いでしょっと返すはずが、いきなり抱きしめられたせいか。耳に息をかけられたせいか。
何故か自分の意思に関係なく顔が真っ赤にほてってしまった。
なんの反応もみせない私に私の顔を覗くようにみつめる
「なつみ大丈夫か?顔が赤いぞ。風邪か?熱が出たんじゃ無いのか」
っと聞いてきたがそのまま無視してしまった。
しかし、そんな事は気にせず亮は、顔を近づけてくる為亮に慌てて私は距離を取り、鍋をあっためてくるからっと部屋を出た。
何故かドキドキする胸を押さえながら急いで、リビングに向かう。
そんな訳でついコンロに火をつけてぼーっとしていたのは、仕方ないことだと思う。
夕飯が焦げかけていても・・・。
「なつみ。」
いきなり真横で名前を呼ばれると、鍋の火を急いで止める亮は、ふうと。ため息をつきながら私をみる。
「おまえやっぱり熱あるんじゃねぇの?」
「ないもん。」
手をおでこにつけてきた亮の手を払いのけると、亮と距離を取るように逃げる。
「逃げるな。さっきはやり過ぎた。ほら、もうイタズラしねぇから、取りあえず熱あるかだけ計れ」
そう言って、引き出しから体温計を取り出すとなつみに投げた。
「大丈夫だって」
「俺に弄られて体温計を突っ込まれたくなかったら、さっさと計れ」
「・・はい。」
「ついでに座ってろ。飯がこれ以上焦げたら、食べられないから」
「うぅ・・・」
トボトボと椅子に座ると、テキパキと準備していく亮におまえも食べていくんだろ。っと言われて、なつみの前にも並べていく。鍋に入っていたメインのオカズが焦げているのを申し訳なく思いながら見つめていると、ピピピッ体温計がなる。確認しようとモゾモゾと取り出すと、見る前にヒョイと後ろから取り上げられてしまった。
「ちょっと・・」
「熱は、ないみたいだな。とにかく。食べたら送ってくから。ってか食べれるか?」
「だから、大丈夫だって、ちょっと、誰かさんが暴れさせるから暑くなっただけ」
いつになく心配性の亮のじーっと見つめる目に耐えながら数分。
「はぁ、本当に大丈夫そうだな」
そう言って、亮は向かいの席につくと食べ始めた。
ついなんとなく。食べるところを見ていると、ふと目線を上げた亮に「なんだよ」っと言われて急いで食べ始めた。
「ふぅ、お腹いっぱい。食った食った。」
「亮ちゃん。食べ過ぎ」
「俺は、育ち盛りなんです。」
「お皿洗うから持ってきて。」
「いいよ。俺が洗うからおいとけば。」
「んー。鍋も持って帰りたいし、洗って帰ります。」
「まじか。助かる。あと、飯ありがとう美味しかった。」
「当たり前でしょ。」
「お前は作ってないだろ。威張るな。」
「失礼な。野菜切ったし。私も手伝いました。」
「おお。タマゴ割りから成長してる。」
「ふふふ。もっとほめなさい。」
「はいはい。偉い偉い。」
今回は頭を優しく撫でる亮についそのままにされながら皿を洗う。
昔から、亮に撫でられると、不思議と落ち着くなつみは小学校の頃はちょいちょい亮に撫でてもらいにわざわざ亮に会いに行くという事をしていた。
そんなこんなで送ってもらう為に外に出る。家は見えないがすぐ近くだ。
そういえばと、撫でてもらった頭を触りながら、昔。小学校一学年の時クラスが離れてしまったなつみと亮は、なつみが、クラスの男子に文句を言われ鳴き始めた小学生の頃を思い出す。なつみは、その日の授業が始まる直前クラスの男子にからかわれそのまま泣き止まむことができなかった。いつもなら、亮に慰めてもらうのだがクラス分けでなつみのクラスには亮が居なかった。
だが亮がいないと泣きやまないなつみを知っていたクラスの男子が強引に授業中の亮のクラスに入っていき亮を連れてくると、泣いているなつみをみた亮があわてて頭を撫でて慰めやっとなつみが泣き止んだという。
小学校にしては大きな事件がありそれから小学校では、クラスが離れる事がなかったなぁっと思いながら二人でその事を話す。
今では、笑い話だが、あれから中学の2年までずっと、二人はセットの扱いであった。
そんな二人が、中学三年でクラスが別れることになり一緒に登下校もしなくなった為まったく話す機会がなくなるなんて思いもしなかったのもあり、この頃よく昔を思い出す。
「あれは、ほんとびっくりした。なんか泣き声に近づいてると思ったらなつみだったし」
「なんかよく覚えてないけど、悔しかったの。」
「よく、あんなに泣いたよな。泣いてない日なかったんじゃないか?」
「嘘だ。そんな泣き虫じゃないもん」
「いや、かなりの泣き虫だったろ。何回慰めたか。」
「うるさいなぁ。亮ちゃんなんかさっさと帰れ」
今日はすぐに家についたなつみはそそくさと玄関のドアを開けるとスルリと入り込んだ。
「また明日ね。」
「おう。またな。あと、おばさんに料理ありがとうございますってつたえといて」
「はーい」
そういって、玄関のドアを閉じた。
「これ。亮くんに持って行って。亮くんのおかあさん今日は、夕飯作れないって言ってたから、あと、一応鍵も預かってるから。」
「なんで私が」
「はい。これね。なつみの分も入ってるから一緒に温めて食べてね。」
っと抗議の暇もなく。ポイッと家を締め出されて亮のうちに行く。
ピンポーンっと押してみたものの。返事もする人もいないっとわかった訳でしょうがないと、預かった鍵で中に入る。もう真っ暗になった部屋を手探りで明かりをつけていき。リビングまで着くと。ふと息をはく。
予想外に真っ暗闇の人のうちは怖いもんだった。
とりあえず持ってきた鍋をコンロの上に置き。時計を確認する母曰く。
もう直ぐ帰宅するらしい。
だが、人のうちでやる事はなく。なんとなく。昔懐かしい場所をぐるぐると周って見たもののこの間見たばかりの為さして興味をそせられるものはなかった。
興味をそそられる場所と考えた時、不意に亮の部屋は、今はどうなってるんだろう。
そんな事を思いついてしまったが最後。やっぱり思いついたら、つい自然と向かうは亮の部屋。
二階の三つある部屋の階段上がって直ぐの部屋が亮の部屋だ。
「失礼しまーす。」
だれも居ないのは知っているが、罪悪感からかノックと挨拶はして入ってみる。
ドアを開けると、そんなに物が散らばってる様子もなくキチンと整頓されていた。
だが、やっぱり昔とはだいぶ変わっていて、ベットの位置や本棚の位置まで少しずつ向きなどが変わっていた。
ついいつも座っていたベットサイドに座ると、小学校の時使っていた子供用のキャラクター布団は、もうなく青で統一された。シックなデザインのカバーで違和感を感じながら、なんか面白いものは無いかとつい引き出しを開けてみたりしてみるが、なにもなく。
やっぱり、男ならベットの下かとベットの脇にしゃがみ込んでベット下に手を入れた時だった。
頭をガシっと鷲掴みにされ、ゆっくりと首を回される。ギギギッと音がしそうな雰囲気で振り返ると、そこには笑顔の亮がいた。
しかし、笑顔の割には目が笑ってない。
「お前はなに人の部屋でなにをしている。」
「お掃除?」
「手に雑巾も持たずにか?」
「・・・」
「で。もう一度聞くぞ。なにをしている。」
「エロ本もとい。亮ちゃんが見られたら恥ずかしくなるような物を探してました」
「へぇ。・・・正直でよろしい。しかし、人の部屋に無断で入るな。」
「いや、ちゃんと、失礼しますって言ったから無断ではない。」
「家主がいない時にいっても、それは、無断だ。馬鹿が。」
「えー」
「えーじゃ無い。そんな悪い子のなつみには、何かしらの罰をうけてもらおうか。」
そう言って笑顔が怖い亮ちゃんに怯えていると、いきなり抱き上げてベットに落とされる。そして、すかさず逃がさないとばかりに亮ちゃんは、制服の上着を脱ぎベットに一緒に上がってきた。
。
「え?亮ちゃん。落ちついて」
私はそう言ってベットから逃げようとするが腰を持たれずるずると元の位置にもどされ、ついに亮ちゃんが私の足にまたがって押さえつける。
「亮ちゃんダメ。落ちついて」
亮ちゃんは、襟元と袖のボタンを外すと「もちろん。準備はできてるよな」
笑顔で亮ちゃんが耳元で囁くと、そのまま押し倒された。
「亮ちゃんごめんなさい。だめ。ああああ」
それが最後に言えた意味のなす言葉だった。
「はぁ・・・はぁ・・」
っと乱れる呼吸をがんばって整えながら私は、全身に疲労が溜まっていたその原因は、もちろん上に乗ったまま笑っているやつで
今現在。脇腹を休みなくこそぐられ。
笑い死にそうになりながらも暴れはまくったが抵抗虚しく。亮ちゃんに完敗した。
「反省したか」
「・・・しました。」
「二度目は無いぞ」
そう不敵に笑いながら、亮ちゃんは、やっと私からどいてくれた。
私は、暴れた所為で乱れた衣服を整えながら、立ち上がる。
「二度目はって、その前に襲われるかと思った。」
そう抗議すると、
「なんだ。なつみ襲って欲しかったのか?」
そう言って私を抱きしめると、耳にふーっと息を吹きかけた。
いつもなら、そんなわけ無いでしょっと返すはずが、いきなり抱きしめられたせいか。耳に息をかけられたせいか。
何故か自分の意思に関係なく顔が真っ赤にほてってしまった。
なんの反応もみせない私に私の顔を覗くようにみつめる
「なつみ大丈夫か?顔が赤いぞ。風邪か?熱が出たんじゃ無いのか」
っと聞いてきたがそのまま無視してしまった。
しかし、そんな事は気にせず亮は、顔を近づけてくる為亮に慌てて私は距離を取り、鍋をあっためてくるからっと部屋を出た。
何故かドキドキする胸を押さえながら急いで、リビングに向かう。
そんな訳でついコンロに火をつけてぼーっとしていたのは、仕方ないことだと思う。
夕飯が焦げかけていても・・・。
「なつみ。」
いきなり真横で名前を呼ばれると、鍋の火を急いで止める亮は、ふうと。ため息をつきながら私をみる。
「おまえやっぱり熱あるんじゃねぇの?」
「ないもん。」
手をおでこにつけてきた亮の手を払いのけると、亮と距離を取るように逃げる。
「逃げるな。さっきはやり過ぎた。ほら、もうイタズラしねぇから、取りあえず熱あるかだけ計れ」
そう言って、引き出しから体温計を取り出すとなつみに投げた。
「大丈夫だって」
「俺に弄られて体温計を突っ込まれたくなかったら、さっさと計れ」
「・・はい。」
「ついでに座ってろ。飯がこれ以上焦げたら、食べられないから」
「うぅ・・・」
トボトボと椅子に座ると、テキパキと準備していく亮におまえも食べていくんだろ。っと言われて、なつみの前にも並べていく。鍋に入っていたメインのオカズが焦げているのを申し訳なく思いながら見つめていると、ピピピッ体温計がなる。確認しようとモゾモゾと取り出すと、見る前にヒョイと後ろから取り上げられてしまった。
「ちょっと・・」
「熱は、ないみたいだな。とにかく。食べたら送ってくから。ってか食べれるか?」
「だから、大丈夫だって、ちょっと、誰かさんが暴れさせるから暑くなっただけ」
いつになく心配性の亮のじーっと見つめる目に耐えながら数分。
「はぁ、本当に大丈夫そうだな」
そう言って、亮は向かいの席につくと食べ始めた。
ついなんとなく。食べるところを見ていると、ふと目線を上げた亮に「なんだよ」っと言われて急いで食べ始めた。
「ふぅ、お腹いっぱい。食った食った。」
「亮ちゃん。食べ過ぎ」
「俺は、育ち盛りなんです。」
「お皿洗うから持ってきて。」
「いいよ。俺が洗うからおいとけば。」
「んー。鍋も持って帰りたいし、洗って帰ります。」
「まじか。助かる。あと、飯ありがとう美味しかった。」
「当たり前でしょ。」
「お前は作ってないだろ。威張るな。」
「失礼な。野菜切ったし。私も手伝いました。」
「おお。タマゴ割りから成長してる。」
「ふふふ。もっとほめなさい。」
「はいはい。偉い偉い。」
今回は頭を優しく撫でる亮についそのままにされながら皿を洗う。
昔から、亮に撫でられると、不思議と落ち着くなつみは小学校の頃はちょいちょい亮に撫でてもらいにわざわざ亮に会いに行くという事をしていた。
そんなこんなで送ってもらう為に外に出る。家は見えないがすぐ近くだ。
そういえばと、撫でてもらった頭を触りながら、昔。小学校一学年の時クラスが離れてしまったなつみと亮は、なつみが、クラスの男子に文句を言われ鳴き始めた小学生の頃を思い出す。なつみは、その日の授業が始まる直前クラスの男子にからかわれそのまま泣き止まむことができなかった。いつもなら、亮に慰めてもらうのだがクラス分けでなつみのクラスには亮が居なかった。
だが亮がいないと泣きやまないなつみを知っていたクラスの男子が強引に授業中の亮のクラスに入っていき亮を連れてくると、泣いているなつみをみた亮があわてて頭を撫でて慰めやっとなつみが泣き止んだという。
小学校にしては大きな事件がありそれから小学校では、クラスが離れる事がなかったなぁっと思いながら二人でその事を話す。
今では、笑い話だが、あれから中学の2年までずっと、二人はセットの扱いであった。
そんな二人が、中学三年でクラスが別れることになり一緒に登下校もしなくなった為まったく話す機会がなくなるなんて思いもしなかったのもあり、この頃よく昔を思い出す。
「あれは、ほんとびっくりした。なんか泣き声に近づいてると思ったらなつみだったし」
「なんかよく覚えてないけど、悔しかったの。」
「よく、あんなに泣いたよな。泣いてない日なかったんじゃないか?」
「嘘だ。そんな泣き虫じゃないもん」
「いや、かなりの泣き虫だったろ。何回慰めたか。」
「うるさいなぁ。亮ちゃんなんかさっさと帰れ」
今日はすぐに家についたなつみはそそくさと玄関のドアを開けるとスルリと入り込んだ。
「また明日ね。」
「おう。またな。あと、おばさんに料理ありがとうございますってつたえといて」
「はーい」
そういって、玄関のドアを閉じた。
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