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第一章『転生したらしい』生命の森編
はじめましてでバレました
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拝啓、顔も名前も思い出せない、きっと生きているんであろう、前の世界のお母様、お父様。
「な、っんで、絶滅したはずのキャットドラゴンが此処にいるんだよ!?!?」
顔を会わせてものの数秒で種族がバレました、ヤバイかもしれません。
────────
よーし!これだけ木の実を集めれば充分だろ!
今、オレの目の前には大量の木の実が山積みになっている。頑張って集めました!
しかも、運良く美味しい果物も見つけた!見た目は梨っぽいけど、味はブルーベリーだった。めっちゃ瑞々しくて旨い。
リピに何て言う果物なのか聞いたら、名前がつけられていない未発見の果物らしい。え、オレ凄くね?
そんなこんなで、大物(?)を見つけたオレは行きと同じく意気揚々と泉まで戻ってきた。
近づくと、泉の淵に誰かがいる。行き倒れの人が起きたっぽいな。具合はどうか聞かなくては。
特に何の警戒もせずに近付こうとするオレは、相変わらず無機質だけども、何処か心配そうな声色をしたリピに止められた。
『いいえ。マスター、無闇に近付くのは危険だと思われます』
意味が分からず首を傾げるオレは、何だか呆れ混じりで説明された。
曰く、オレの今の種族【キャットドラゴン】は狙われやすいのだから警戒心を持て、とのこと。もしかしたら売られる可能性だってある、とも言われた。
全くもって面倒くさい種族にしやがったよな、あのアホ神。
しかし、このままではせっかく取ってきた木の実が勿体無い……そこで役立つのがこれだぁー!!!
てれれれー!!特殊スキル【心を覗く目.Lv1】!!
このスキルを使うと、相手の考えていることが大まかに分かるのだ!ただし、レベルが大変低いため今の状態では大まかにすらも分からん。でも!一応相手の善悪は判断できるらしい!(リピ談)
と、言うわけで、スキル!【心を覗く目】!!
…………
…………………………
結果!!!何か変なもやもやが見える!!何あれ!?!?
『はい。スキルレベルが低いため、薄いオーラが見えているだけです。レベルが上がれば、大まかな感情を読み取ることが出来ます。オーラの色が黒い程、相手は悪人に近いです』
なーるほどー!じゃあ、あの行き倒れの人は大丈夫っぽいな!
行き倒れの人のもやもやは、綺麗な黄緑色をしている。なんでか、居心地が良さそうだなぁ、なんて感想を持ってしまった。
とりあえず、危険は無いようなので安心する。一応、キャットドラゴンに似ているらしい【シーフーキャット】なるものに間違えてくれ~!とダメ神に願っておく。
木の実を沢山包んだ大きな葉っぱを抱え、そっと行き倒れの人に近づいてみる。行き倒れの人は、何か考えているのかオレに気づかない。
一応、この泉の付近にも危ないモンスター出るんだけどな…危機感というものが無いのだろうか(人のこと言えない奴)
三分ぐらい斜め後ろで待機してみるも、全く気づかない。ちょっとユラユラと動いたりしているのに、視界に入らないようだ。
更に五分経ち、相手が何か呟くも聞こえなかったし、やっぱりオレに気づいていなみたいだ。オレは小さく「ミャア…」と鳴いてみる。▼返事がない。ただのシカバネのようだ。
更に更に五分後。我慢のできなくなったオレは足元に木の実の包みをおいて、小さな枝と地面に文字を書くときに使う長い木の棒を持ってくる。
まず、行き倒れの人の斜め後ろに文章を書く。カリカリと音がしたのに、それでも気づかない。だんだんとムカついてきた。
そして、行き倒れの人の後ろにまわり、
「…うぉあ!?!?」
思い切り体当たりをして泉に落とした。
────────
────
空腹を紛らわすため、ちびちびと泉の水を飲む。よくよく考えれば、泉を見つけたからと言って俺にはもうどうすることもできないのだ。
泉までの地図を作れ、だなんて…普通に考えれば無理に決まっているだろうに。
「何で俺、この依頼受けたんだっけ…」
依頼を受けたと言っても、自主的に受けた訳ではない。押し付けられた形で依頼を受理してしまった。でも、断ることだって出来たのだ。それでも、この依頼を受けた理由は…
何て考え事をしていたら、突然背中に何かが当たって、俺は泉に落ちた。
「……ぷはぁっ!!…ごほっ…くっそ、何処のどいつだ!いきなり突き落としやがって!!」
いきなりで焦ったが、どうにか泉から上がり、空気を吸い込む。一気に吸い込んだせいで少し噎せてしまった。
何て非道なことをする奴だ、どんな顔をしているのか見てやる、そう思いながら見れば
そこには、きっと俺がこの依頼を受けようと思った理由。俺が、ずっと昔から憧れて探していたものがいた。
見間違えるはずがない。しかしこんな場所に、しかもたった一匹でいるようなものじゃない。だから、信じられなかった。
「な、っんで、絶滅したはずのキャットドラゴンが此処にいるんだよ!?!?」
俺が泉から上がることもせずにそう叫べば、目の前の可愛らしいモンスターは、しまった!という表情で固まってしまった。
「な、っんで、絶滅したはずのキャットドラゴンが此処にいるんだよ!?!?」
顔を会わせてものの数秒で種族がバレました、ヤバイかもしれません。
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よーし!これだけ木の実を集めれば充分だろ!
今、オレの目の前には大量の木の実が山積みになっている。頑張って集めました!
しかも、運良く美味しい果物も見つけた!見た目は梨っぽいけど、味はブルーベリーだった。めっちゃ瑞々しくて旨い。
リピに何て言う果物なのか聞いたら、名前がつけられていない未発見の果物らしい。え、オレ凄くね?
そんなこんなで、大物(?)を見つけたオレは行きと同じく意気揚々と泉まで戻ってきた。
近づくと、泉の淵に誰かがいる。行き倒れの人が起きたっぽいな。具合はどうか聞かなくては。
特に何の警戒もせずに近付こうとするオレは、相変わらず無機質だけども、何処か心配そうな声色をしたリピに止められた。
『いいえ。マスター、無闇に近付くのは危険だと思われます』
意味が分からず首を傾げるオレは、何だか呆れ混じりで説明された。
曰く、オレの今の種族【キャットドラゴン】は狙われやすいのだから警戒心を持て、とのこと。もしかしたら売られる可能性だってある、とも言われた。
全くもって面倒くさい種族にしやがったよな、あのアホ神。
しかし、このままではせっかく取ってきた木の実が勿体無い……そこで役立つのがこれだぁー!!!
てれれれー!!特殊スキル【心を覗く目.Lv1】!!
このスキルを使うと、相手の考えていることが大まかに分かるのだ!ただし、レベルが大変低いため今の状態では大まかにすらも分からん。でも!一応相手の善悪は判断できるらしい!(リピ談)
と、言うわけで、スキル!【心を覗く目】!!
…………
…………………………
結果!!!何か変なもやもやが見える!!何あれ!?!?
『はい。スキルレベルが低いため、薄いオーラが見えているだけです。レベルが上がれば、大まかな感情を読み取ることが出来ます。オーラの色が黒い程、相手は悪人に近いです』
なーるほどー!じゃあ、あの行き倒れの人は大丈夫っぽいな!
行き倒れの人のもやもやは、綺麗な黄緑色をしている。なんでか、居心地が良さそうだなぁ、なんて感想を持ってしまった。
とりあえず、危険は無いようなので安心する。一応、キャットドラゴンに似ているらしい【シーフーキャット】なるものに間違えてくれ~!とダメ神に願っておく。
木の実を沢山包んだ大きな葉っぱを抱え、そっと行き倒れの人に近づいてみる。行き倒れの人は、何か考えているのかオレに気づかない。
一応、この泉の付近にも危ないモンスター出るんだけどな…危機感というものが無いのだろうか(人のこと言えない奴)
三分ぐらい斜め後ろで待機してみるも、全く気づかない。ちょっとユラユラと動いたりしているのに、視界に入らないようだ。
更に五分経ち、相手が何か呟くも聞こえなかったし、やっぱりオレに気づいていなみたいだ。オレは小さく「ミャア…」と鳴いてみる。▼返事がない。ただのシカバネのようだ。
更に更に五分後。我慢のできなくなったオレは足元に木の実の包みをおいて、小さな枝と地面に文字を書くときに使う長い木の棒を持ってくる。
まず、行き倒れの人の斜め後ろに文章を書く。カリカリと音がしたのに、それでも気づかない。だんだんとムカついてきた。
そして、行き倒れの人の後ろにまわり、
「…うぉあ!?!?」
思い切り体当たりをして泉に落とした。
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空腹を紛らわすため、ちびちびと泉の水を飲む。よくよく考えれば、泉を見つけたからと言って俺にはもうどうすることもできないのだ。
泉までの地図を作れ、だなんて…普通に考えれば無理に決まっているだろうに。
「何で俺、この依頼受けたんだっけ…」
依頼を受けたと言っても、自主的に受けた訳ではない。押し付けられた形で依頼を受理してしまった。でも、断ることだって出来たのだ。それでも、この依頼を受けた理由は…
何て考え事をしていたら、突然背中に何かが当たって、俺は泉に落ちた。
「……ぷはぁっ!!…ごほっ…くっそ、何処のどいつだ!いきなり突き落としやがって!!」
いきなりで焦ったが、どうにか泉から上がり、空気を吸い込む。一気に吸い込んだせいで少し噎せてしまった。
何て非道なことをする奴だ、どんな顔をしているのか見てやる、そう思いながら見れば
そこには、きっと俺がこの依頼を受けようと思った理由。俺が、ずっと昔から憧れて探していたものがいた。
見間違えるはずがない。しかしこんな場所に、しかもたった一匹でいるようなものじゃない。だから、信じられなかった。
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