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第一章『転生したらしい』生命の森編
『きんきゅーかいぎ』
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おはようございます、カナメです。
いやぁ~~~~!!名乗れるって素晴らしい!!清々しい朝ですよー!!!
「いや、もうお昼だから。おそようだからね?」
「ルイス、つっこむな。可愛いからいいんだ」
「甘いのもいい加減にしなさいな」
なんか後ろで、娘を可愛がりたい父親とそれを嗜める母親みたいな会話がされているが、うん、無視無視。昨日から度々感じてる、何かを弾くような感覚も無視しよう。
「そこは無視しないで欲しいんだよねぇ…」
さっきから何で心を読まれてんのさ!!魔法?そういう魔法??え、顔に全部出てる?あっ、そう…
「まぁ、読心魔法も使えるんだけど…君、別に使わなくても丸わかりだからねぇ」
むぅ…それはそれでかなり恥ずかしいな。表情筋の鍛え方ってあるかな?とかなんとか考えていれば、ガシッ!とジャンに肩を掴まれる。手加減はされてるので全く痛くない。どちらかと言えばふわって感じだった。
「そのままで…お前はそのままでいいんだ!変なことは考えるな!頼むから!!」
と、止められてしまった。おぉう…勢いよ…というか、そんなに分かりやすいのか、オレ。
「はいはい、ジャンは一回頭でも打って正気に戻りなね。で、カナメくんについて今から『きんきゅーかいぎ』をしようと思うんだけど、先に一つ確認いいかな?」
ルイスさん、結構ジャンさんに辛辣なこと言うね。そしてジャンさんはそれをスルーですか。そのやり取り日常なの?そして緊急会議とは?確認?あ、いいよ。
「昨日から君を【鑑定】しようとしてるんだけど、何故か弾かれるんだよねぇ。君、レベルいくつ?【鑑定】ってその人が余程鑑定を拒否するか、される人のレベルが術者より高いと弾かれるんだよ。だから、君はどっちかなぁって」
フムフム。つまり、オレがルイスよりレベルが高いのかも、と思われていると。
うん、絶対ない。だってオレのレベル29よ??ジャンさんのゆっっっるい授業を受けて、29になったばっかりよ??どう考えてもルイスの方が高いって。
で、考えられることは一つだけ。
「あの、一つ言いそびれた事があるのですが…」
「何で突然敬語なのさ」
「実はオレ、【迷子の子供】ってスキルを持ってて、それで【森の案内人】を持ってるんだけど…多分、それかなって」
カミングアウトをしたのでリピを呼んでみる。人型の光がオレの周りをヒラヒラと飛ぶ。え、今見えてる?あ、見えてる。
現れたリピを目で追っている二人は、なんとも言えなさそうな表情である。どうしたのだろうか。
「そら、ものの数十分で迷宮ダンジョンから脱出するわな!!」
我慢ならないという感じでルイスが叫ぶ。ジャンは上を仰いで頭を抱え、またしてもオレの肩を掴んだ。
「カナ、絶っっっっ対に他の奴にそのスキルを言うんじゃないぞ!【案内人】は唯一迷宮ダンジョンを攻略できる鍵だ。下手に知られれば、それこそ貴族どもがこぞってお前を狙いに来るぞ」
ただでさえ珍しい種族だというのに、更に珍しいスキルを持っていれば、それだけで金貨何千万は下らないという。そう言うジャンにオレは頷く。だって捕まりたくないもん。奴隷とか死んだ方がましじゃね?
「大丈夫、言わないよ!これでもオレだって大人だからね!言って良い人と悪い人の区別はつくよ!!」
胸を張ってそう言えば、二人とも頭を抱え項垂れた。
「ダメだ、この子…一人にしちゃいけない…」
「大丈夫だ…俺が一生守るから…そのままでいい…」
「バカも休み休み言いなよバカ!!いいわけないデショ!?こんなんじゃあ、この子ずっと常識って言うものを知らずに生きることになるよ!?」
おい、流石に失礼じゃないか??
────
「これより!!『きんきゅーかいぎ』を行います!!異議ある者は!?いないね!?始めるよ!!」
ルイスが司会で始まりました、この謎の会議。
あのあと、リピに【鑑定】を弾かないよう言ったので、ルイスの【鑑定】は成功したらしい。
そして、オレは先にステータスを確認しなかったことを後悔した。
────────────
名前:カナメ 性別:両性
種族:リトルキャットドラゴン
Lv :29/100
状態:無
HP :520/520
MP :6890/6890
物理スキル
【獣の爪.Lv3】【鱗の鎧.Lv2】【猫パンチ.Lv1】【突進.Lv1】【投擲.Lv4】【身体強化.Lv4】【全状態耐性.Lv2】【精神耐性Lv.4】【威圧.Lv2】【猫の眼.Lv1】【猫の足.Lv1】【HP自動回復.Lv1】
※以下、専用武器が必要なスキル
【一閃.Lv1】【一刀両断.Lv1】【急所命中.Lv1】【貫き.Lv1】
魔法スキル
【癒しの手.Lv5】【恐怖の月光.Lv2】【全属性魔法.Lv4】【魔力感知.Lv3】【飛行魔法.Lv1】【空間魔法.Lv--】【爆発魔法.Lv1】【広範囲上級回復魔法.Lv1】【聖魔法.Lv1】【浄化.Lv1】
※その他は習得に時間がかかります。もうしばらくお待ちください。
特殊スキル
【精霊の加護】【迷子の子供】【戦場の舞姫】【心を覗く目.Lv3】【無限収納】【愁嘆の繰返し】【学ぶ者】
独立スキル
【万物を知る精霊】
称号
【不憫な異世界人】【毒キノコ使い】【巻き込まれ体質】【あなたは子供ですよ、種族じゃなくて中身が】【過去からの転生】【残念な子】
────────────
すいません、なんか前回に「大分後になってから後悔」とかなんとか言ってたくせに、後悔の回収早くないですか??一話もたってないぞ??意味深なフラグ立てて即刻回収ってバカなの??あ、メタ発言なのは気にしないでね。
そして!!どこでこの大量のスキルを覚えた!?!?魔法スキルはまだ増えるんですかね!?なんで!?
と、オレもよくわからないのにルイスに説明を求められたため、早急に開催されたきんきゅーかいぎ。
緊急会議じゃないんだって。『きんきゅーかいぎ』なんだって。何が違うんだろうね。
不幸中の幸いか、どうやらルイスの【鑑定】は称号が出ないらしく、異世界人ってことはバレなかった。これだけは助かった。覚えてないのに説明できないもん。
…不憫やら残念やらといったものも見られなかったことも正直助かった。
「さて、レベルとMP量とスキルの数が合わない説明を是非ともしてほしいんだけど。ねぇ、聞いてる?か、な、め、ちゃ、ん?人の話はきちんと聞きなさい?」
「いひゃい、いひゃい…ほめんふぁふぁい、ひゃんほひひまふ」
「なに言ってるのか全然わかんない」
「うぅ…ほっぺつねんないでよ…ちゃんと聞くから、お母さん」
「だ、れ、が!お母さんだ!!反省してないでしょ!?」
してる、してるから!ほっぺつねんないでって!!ついお母さんって呼んじゃってごめんなさいお母さん!あぁっ!両方つねる!ごめんなさい!!
「まぁまぁ、それくらいにしてやれよ。お母さん」
「うるさい!この不良息子!!シスコンもいい加減にしないと、"彼女"呼ぶよ!!」
「ごめんってルイス、それだけは勘弁してください本当に」
彼女…?これは、ジャンの彼女って意味なのか、単純に女性のことだから彼女って言っているのか。うーん、反応的にはどっちでもあり得るぞ?
そして、意外とルイスノリいいな。不良息子だって。ジャンがお兄ちゃんで、シスコンってことはオレは妹なのか?オレって女なの?
「何考えてるのかな?カナメちゃん?君は!まず!ボクらへの説明を!しなさい!!」
「すみません!今すぐします!!」
と言っても、正直オレにもよくわからないんだって。
とにかく、昨日まではこんなにスキルが無かったこと、特殊スキルは元から五つもあったのでそこまで増えてないこと、これから増えるらしい魔法スキルに関しては何も知らないこと、MPはレベルが上がったらこうなったこと等。とりあえずそこら辺の説明はした。
あと、リピが『ステータスの偽装が出来ます。設定を決めてください』と、オレにしか聞こえない声で言ってるんだけど、先に言って欲しかった。今やったら確実に怪しまれるって。
「しかし、あれだな。【鑑定】は珍しいスキルだが、持っているやつは少なくはない。どうやってこのステータスを隠す?スキル【偽装】でもあれば良かったんだが…」
あ、これは丁度いいや。言ってしまえ。
「はーい!リピが、ステータスの偽装できるって!どんな感じに偽装したらいい?」
そう言えば、またしても固まる二人。おや?タイミングは間違えてないと思ったんだけど。そしてまたまた頭を抱える二人。
「なんなの君…意味わかんない…できるならさっさとやればいいのに…なんでボクにあの規格外ステータスをみせたの…」
「あー、偽装は、そうだな…必要最低限のスキル以外は隠して、種族は猫人族にしたらいい。MPはHPとの差が最大200前後だと可笑しくないだろう。特殊スキルと独立スキルは絶対に隠さないとな」
ふむふむ、なるほど。言われた通りにステータス偽装設定を記入していく。あー、性別どうしよう?なんか妹って言われたし、とりあえず女性でいいかな。
なんかね、ステータス画面みたいなのが出てきて、念じれば自由に変えられるんだよね。とても便利。
で、完成したのがこちら。
────────────
名前:カナメ 性別:女性
種族:猫人族
Lv :29/100
状態:無
HP :520/520
MP :730/730
物理スキル
【獣の爪.Lv3】【鱗の鎧.Lv2】【猫パンチ.Lv1】【突進.Lv1】【投擲.Lv4】【身体強化.Lv4】【猫の眼.Lv1】【猫の足.Lv1】
魔法スキル
【癒しの手.Lv5】【恐怖の月光.Lv2】【魔力感知.Lv3】【風魔法.Lv2】【水魔法.Lv2】
特殊スキル
【戦場の舞姫】
────────────
大分安全になったね。物理スキルの大半は持っててもおかしくはないので、残すことに。特殊スキルは、全くないのもおかしいかもしれないと言うことで、一つだけのこした。
ちなみに、【戦場の舞姫】は物理スキルの威力を増幅してくれるらしい。便利。
自分のステータス画面も偽装されたものなのだが、二枚重ね見たくなっていて、元のステータスもちゃんと見れる。
ルイスからのOKももらい、【鑑定】対策はバッチリである。
「さて、そろそろ『きんきゅーかいぎ』も終わりにして、いい加減出発しようぜ」
ジャンがそう言って、小さなカバンを腰につけた。その上に乗るように矢筒もつける。弓はどうやらカバンのベルトにさすらしい。
「そうだね。旅に出るならそろそろ出ないと。厄介事を押し付けられる予感がするよ?」
「だーっ!そうなったら一週間は動けねぇぞ!?よし、今すぐ出よう。そっと出ていこう」
どうやら、ジャンとルイスはこの町で頼られているらしい。オレは別にいいんだけどな。
ルイスも早々に準備を終わらせ、さぁ行くかと家を出た瞬間…
「大変だ!!西のほうからワイバーンの群れが来た!直ちに…って、なんだ。準備万端じゃないか?」
と、先日のジャンの知り合いさんが急いだ様子でやって来た。
ほら見ろ、と心底嫌そうな顔をするジャンと、深いため息を吐くルイス、呆然とするオレの目の前で、何匹かのワイバーンが爆発した。
……まって!?ワイバーンが爆発!?!?
いやぁ~~~~!!名乗れるって素晴らしい!!清々しい朝ですよー!!!
「いや、もうお昼だから。おそようだからね?」
「ルイス、つっこむな。可愛いからいいんだ」
「甘いのもいい加減にしなさいな」
なんか後ろで、娘を可愛がりたい父親とそれを嗜める母親みたいな会話がされているが、うん、無視無視。昨日から度々感じてる、何かを弾くような感覚も無視しよう。
「そこは無視しないで欲しいんだよねぇ…」
さっきから何で心を読まれてんのさ!!魔法?そういう魔法??え、顔に全部出てる?あっ、そう…
「まぁ、読心魔法も使えるんだけど…君、別に使わなくても丸わかりだからねぇ」
むぅ…それはそれでかなり恥ずかしいな。表情筋の鍛え方ってあるかな?とかなんとか考えていれば、ガシッ!とジャンに肩を掴まれる。手加減はされてるので全く痛くない。どちらかと言えばふわって感じだった。
「そのままで…お前はそのままでいいんだ!変なことは考えるな!頼むから!!」
と、止められてしまった。おぉう…勢いよ…というか、そんなに分かりやすいのか、オレ。
「はいはい、ジャンは一回頭でも打って正気に戻りなね。で、カナメくんについて今から『きんきゅーかいぎ』をしようと思うんだけど、先に一つ確認いいかな?」
ルイスさん、結構ジャンさんに辛辣なこと言うね。そしてジャンさんはそれをスルーですか。そのやり取り日常なの?そして緊急会議とは?確認?あ、いいよ。
「昨日から君を【鑑定】しようとしてるんだけど、何故か弾かれるんだよねぇ。君、レベルいくつ?【鑑定】ってその人が余程鑑定を拒否するか、される人のレベルが術者より高いと弾かれるんだよ。だから、君はどっちかなぁって」
フムフム。つまり、オレがルイスよりレベルが高いのかも、と思われていると。
うん、絶対ない。だってオレのレベル29よ??ジャンさんのゆっっっるい授業を受けて、29になったばっかりよ??どう考えてもルイスの方が高いって。
で、考えられることは一つだけ。
「あの、一つ言いそびれた事があるのですが…」
「何で突然敬語なのさ」
「実はオレ、【迷子の子供】ってスキルを持ってて、それで【森の案内人】を持ってるんだけど…多分、それかなって」
カミングアウトをしたのでリピを呼んでみる。人型の光がオレの周りをヒラヒラと飛ぶ。え、今見えてる?あ、見えてる。
現れたリピを目で追っている二人は、なんとも言えなさそうな表情である。どうしたのだろうか。
「そら、ものの数十分で迷宮ダンジョンから脱出するわな!!」
我慢ならないという感じでルイスが叫ぶ。ジャンは上を仰いで頭を抱え、またしてもオレの肩を掴んだ。
「カナ、絶っっっっ対に他の奴にそのスキルを言うんじゃないぞ!【案内人】は唯一迷宮ダンジョンを攻略できる鍵だ。下手に知られれば、それこそ貴族どもがこぞってお前を狙いに来るぞ」
ただでさえ珍しい種族だというのに、更に珍しいスキルを持っていれば、それだけで金貨何千万は下らないという。そう言うジャンにオレは頷く。だって捕まりたくないもん。奴隷とか死んだ方がましじゃね?
「大丈夫、言わないよ!これでもオレだって大人だからね!言って良い人と悪い人の区別はつくよ!!」
胸を張ってそう言えば、二人とも頭を抱え項垂れた。
「ダメだ、この子…一人にしちゃいけない…」
「大丈夫だ…俺が一生守るから…そのままでいい…」
「バカも休み休み言いなよバカ!!いいわけないデショ!?こんなんじゃあ、この子ずっと常識って言うものを知らずに生きることになるよ!?」
おい、流石に失礼じゃないか??
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「これより!!『きんきゅーかいぎ』を行います!!異議ある者は!?いないね!?始めるよ!!」
ルイスが司会で始まりました、この謎の会議。
あのあと、リピに【鑑定】を弾かないよう言ったので、ルイスの【鑑定】は成功したらしい。
そして、オレは先にステータスを確認しなかったことを後悔した。
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名前:カナメ 性別:両性
種族:リトルキャットドラゴン
Lv :29/100
状態:無
HP :520/520
MP :6890/6890
物理スキル
【獣の爪.Lv3】【鱗の鎧.Lv2】【猫パンチ.Lv1】【突進.Lv1】【投擲.Lv4】【身体強化.Lv4】【全状態耐性.Lv2】【精神耐性Lv.4】【威圧.Lv2】【猫の眼.Lv1】【猫の足.Lv1】【HP自動回復.Lv1】
※以下、専用武器が必要なスキル
【一閃.Lv1】【一刀両断.Lv1】【急所命中.Lv1】【貫き.Lv1】
魔法スキル
【癒しの手.Lv5】【恐怖の月光.Lv2】【全属性魔法.Lv4】【魔力感知.Lv3】【飛行魔法.Lv1】【空間魔法.Lv--】【爆発魔法.Lv1】【広範囲上級回復魔法.Lv1】【聖魔法.Lv1】【浄化.Lv1】
※その他は習得に時間がかかります。もうしばらくお待ちください。
特殊スキル
【精霊の加護】【迷子の子供】【戦場の舞姫】【心を覗く目.Lv3】【無限収納】【愁嘆の繰返し】【学ぶ者】
独立スキル
【万物を知る精霊】
称号
【不憫な異世界人】【毒キノコ使い】【巻き込まれ体質】【あなたは子供ですよ、種族じゃなくて中身が】【過去からの転生】【残念な子】
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すいません、なんか前回に「大分後になってから後悔」とかなんとか言ってたくせに、後悔の回収早くないですか??一話もたってないぞ??意味深なフラグ立てて即刻回収ってバカなの??あ、メタ発言なのは気にしないでね。
そして!!どこでこの大量のスキルを覚えた!?!?魔法スキルはまだ増えるんですかね!?なんで!?
と、オレもよくわからないのにルイスに説明を求められたため、早急に開催されたきんきゅーかいぎ。
緊急会議じゃないんだって。『きんきゅーかいぎ』なんだって。何が違うんだろうね。
不幸中の幸いか、どうやらルイスの【鑑定】は称号が出ないらしく、異世界人ってことはバレなかった。これだけは助かった。覚えてないのに説明できないもん。
…不憫やら残念やらといったものも見られなかったことも正直助かった。
「さて、レベルとMP量とスキルの数が合わない説明を是非ともしてほしいんだけど。ねぇ、聞いてる?か、な、め、ちゃ、ん?人の話はきちんと聞きなさい?」
「いひゃい、いひゃい…ほめんふぁふぁい、ひゃんほひひまふ」
「なに言ってるのか全然わかんない」
「うぅ…ほっぺつねんないでよ…ちゃんと聞くから、お母さん」
「だ、れ、が!お母さんだ!!反省してないでしょ!?」
してる、してるから!ほっぺつねんないでって!!ついお母さんって呼んじゃってごめんなさいお母さん!あぁっ!両方つねる!ごめんなさい!!
「まぁまぁ、それくらいにしてやれよ。お母さん」
「うるさい!この不良息子!!シスコンもいい加減にしないと、"彼女"呼ぶよ!!」
「ごめんってルイス、それだけは勘弁してください本当に」
彼女…?これは、ジャンの彼女って意味なのか、単純に女性のことだから彼女って言っているのか。うーん、反応的にはどっちでもあり得るぞ?
そして、意外とルイスノリいいな。不良息子だって。ジャンがお兄ちゃんで、シスコンってことはオレは妹なのか?オレって女なの?
「何考えてるのかな?カナメちゃん?君は!まず!ボクらへの説明を!しなさい!!」
「すみません!今すぐします!!」
と言っても、正直オレにもよくわからないんだって。
とにかく、昨日まではこんなにスキルが無かったこと、特殊スキルは元から五つもあったのでそこまで増えてないこと、これから増えるらしい魔法スキルに関しては何も知らないこと、MPはレベルが上がったらこうなったこと等。とりあえずそこら辺の説明はした。
あと、リピが『ステータスの偽装が出来ます。設定を決めてください』と、オレにしか聞こえない声で言ってるんだけど、先に言って欲しかった。今やったら確実に怪しまれるって。
「しかし、あれだな。【鑑定】は珍しいスキルだが、持っているやつは少なくはない。どうやってこのステータスを隠す?スキル【偽装】でもあれば良かったんだが…」
あ、これは丁度いいや。言ってしまえ。
「はーい!リピが、ステータスの偽装できるって!どんな感じに偽装したらいい?」
そう言えば、またしても固まる二人。おや?タイミングは間違えてないと思ったんだけど。そしてまたまた頭を抱える二人。
「なんなの君…意味わかんない…できるならさっさとやればいいのに…なんでボクにあの規格外ステータスをみせたの…」
「あー、偽装は、そうだな…必要最低限のスキル以外は隠して、種族は猫人族にしたらいい。MPはHPとの差が最大200前後だと可笑しくないだろう。特殊スキルと独立スキルは絶対に隠さないとな」
ふむふむ、なるほど。言われた通りにステータス偽装設定を記入していく。あー、性別どうしよう?なんか妹って言われたし、とりあえず女性でいいかな。
なんかね、ステータス画面みたいなのが出てきて、念じれば自由に変えられるんだよね。とても便利。
で、完成したのがこちら。
────────────
名前:カナメ 性別:女性
種族:猫人族
Lv :29/100
状態:無
HP :520/520
MP :730/730
物理スキル
【獣の爪.Lv3】【鱗の鎧.Lv2】【猫パンチ.Lv1】【突進.Lv1】【投擲.Lv4】【身体強化.Lv4】【猫の眼.Lv1】【猫の足.Lv1】
魔法スキル
【癒しの手.Lv5】【恐怖の月光.Lv2】【魔力感知.Lv3】【風魔法.Lv2】【水魔法.Lv2】
特殊スキル
【戦場の舞姫】
────────────
大分安全になったね。物理スキルの大半は持っててもおかしくはないので、残すことに。特殊スキルは、全くないのもおかしいかもしれないと言うことで、一つだけのこした。
ちなみに、【戦場の舞姫】は物理スキルの威力を増幅してくれるらしい。便利。
自分のステータス画面も偽装されたものなのだが、二枚重ね見たくなっていて、元のステータスもちゃんと見れる。
ルイスからのOKももらい、【鑑定】対策はバッチリである。
「さて、そろそろ『きんきゅーかいぎ』も終わりにして、いい加減出発しようぜ」
ジャンがそう言って、小さなカバンを腰につけた。その上に乗るように矢筒もつける。弓はどうやらカバンのベルトにさすらしい。
「そうだね。旅に出るならそろそろ出ないと。厄介事を押し付けられる予感がするよ?」
「だーっ!そうなったら一週間は動けねぇぞ!?よし、今すぐ出よう。そっと出ていこう」
どうやら、ジャンとルイスはこの町で頼られているらしい。オレは別にいいんだけどな。
ルイスも早々に準備を終わらせ、さぁ行くかと家を出た瞬間…
「大変だ!!西のほうからワイバーンの群れが来た!直ちに…って、なんだ。準備万端じゃないか?」
と、先日のジャンの知り合いさんが急いだ様子でやって来た。
ほら見ろ、と心底嫌そうな顔をするジャンと、深いため息を吐くルイス、呆然とするオレの目の前で、何匹かのワイバーンが爆発した。
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