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第一章『転生したらしい』生命の森編
舎弟ができました
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「カナメ!!無事か!?怪我はないか!?待ってろ!!今すぐそこのワイバーンを倒してやるからな!!」
「カナメちゃん!早くこっちに!!もう大丈夫だからね!!」
『姐さん!この人たちなんですか!?怖い顔してますけど!?敵ですか!?ひぃぃぃぃぃ姐さん助けてくださいぃぃぃぃぃ!!』
戦闘体制でオレを呼ぶジャンとルイス。そして、オレの後ろで今にも瓦礫に埋まろうとする気弱藍色さん。両方から一斉に話しかけられ、オレの頭はキャパオーバーを起こしそうである。
「あー、もう!!いいから大人しくオレの話を聞けー!!!」
そう叫んだところで、全員冷静ではない頭で聞いていないのは一目瞭然であった。
両者の声を聞きながら、オレはこうなった数分間の出来事を遠い目で思い返していた。
『ワイバーン(亜種)が仲間になりたそうにあなたを見ています。仲間にしますか?』
呆然としていれば、再度頭に響くリピの声。あぁ、うん、仲間ね。どうしようかな。
「仲間…仲間かぁ…ごめんね、オレだけじゃあ決められないや。ジャンたちにも聞かないと」
『姐さん!舎弟にしてください!ペットでも…奴隷でもいいですからぁぁぁぁ…』
聞いちゃいねぇぜ。そしてどんどん自分の立場を下げてくなぁ。奴隷って…まだペットの方がいいよ。
『ワイバーン(亜種)が仲間になりたそうにあなたを見ています。仲間にしますか?』
こらこら。変な言い方しないの。しないからね?ペットにも仲間にも。するにしても、ジャンたちに報告して許可貰わないと。
と言うか、姐さんって呼ばれるってことは、オレはやっぱり女子に見えるのか。目が覚めたときからオレって言ってるけど、オレっ子だったのかな?それとも、今のオレが見た目女子なだけ?
等と考えていれば、後ろから知った声が聞こえたため振り返る。
「カナメ!!いた!!無事か!?」
「ちょっと待ってジャン!カナメちゃんの後ろ!!あれ、ワイバーンじゃないの!?」
「はぁ!?襲われたのか!?」
わぁ、とても騒がしいよ、お二人さん。見てみろ、気弱藍色さんが頭を瓦礫に突っ込んじゃったじゃないか。痛くないのかな。
そして、ジャンたちからすれば、オレとワイバーンが一緒に居ればオレが襲われたと考えるのは普通なのだろう。会話をしてしまったオレはまったくそんなことを考えていなかったのだが。
だから、失念していたのだ。ジャンたちは現在進行形でワイバーンと戦っていたことを。オレの今の状態が、端から見たらどう見えるのかを。
結果、冒頭のあれである。オレの話なんか聞かず、と言うか焦りすぎて声が聞こえてないようで、ジャンとルイスは暴走中。
気弱藍色さんに至ってはもう瓦礫に頭どころか背中まで埋まっている。ジャンさん、よく見て。彼に戦う意志は微塵もないから。よく見て。そして落ち着いてくれ。
とりあえず、二人を落ち着かせるために、オレは足早に二人の元へ駆け寄る。
しかし、それが余計に誤解を促進させたらしい。パッと見、ワイバーンが怖くて二人に駆け寄ったようにしか見えなかったようだ。
何かをいう前にジャンに抱きしめられてしまい、声を出そうにもモゴモゴと言葉にならない。
そうこうしているうちに、ルイスの攻撃準備が整ったらしい。今にも魔法を発動するところだ。
焦ったオレは、ついつい願ってしまった。そう、あの遠慮を知らない精霊たちに、だ。
ルイスを止めてくれと。
結果、突然ルイスの魔力が乱れ、魔力暴走と似たような症状になり気絶してしまった。ちなみに、気絶した理由はリピが教えてくれた。
勿論、突然気絶したルイスを見れば、ジャンも固まるもので。そのうちにオレはジャンの腕から抜け出し、何があったのかの説明をした。
「な、なるほど?つまり、爆風で飛ばされたカナメを助けたのがそこのワイバーンで…」
「何でかわからないけど、カナメちゃんはあのワイバーンに気に入られている、と…」
「うん。仲間になりたいんだって。どうしたらいい?」
状況の説明をし、気弱藍色さんの事を伝えれば、二人は少し悩んだ後、似たような回答をした。
「うーん…まぁ、お前が飼いたいなら許してやりたいが、ワイバーンは流石に、なぁ?」
「うん。元いた場所に返して来た方がいいよ。無責任に飼えないしね」
と。どうやら、二人の中で気弱藍色さんはペットと認識されたらしい。いや、一応あれでもワイバーンだよ?瓦礫に頭どころかもうしっぽ以外突っ込んでるけど、ワイバーンだよ?ペットなの?ペットでいいの??
『ワイバーン(亜種)が仲間になりたそうにあなたを見ています。仲間にしますか?』
あ、瓦礫の中からこっちみてんのね。そう思いそっちを見れば、バッチリ目が合いました。そんな捨てられた子犬見たいな目でこっちを見ないで!!
「そ、そうだよね~…ダメだよね………あの、移動手段としては?」
余りにも頼りなさげな気弱藍色さんに、なんだか母性というか、保護欲というか、謎の守ってやらねば感が沸いてくる。
「いや、俺がカナメを抱えて走った方が早い」
あっ、さいですか。ジャンさんが自信満々にそう言うので、それ以外でいい感じの説得文句が出てこない。
どうしたもんかなぁ、と考えていれば、またしてもリピの仲間にしますか?コールが聞こえる。
そこで、オレはそう言えば先程から疑問に思っていることがあることを思い出した。ので、直球でジャンに聞いてみる。
「ねぇ、ジャン。亜種ってなに?」
「ん?あぁ、亜種ってのはな、たまに産まれる強い個体のことだな。魔法が使えない筈の種族から魔法が使える者が産まれたり、五大魔法の何れかに特化した能力になったり、身体的な違いとか、色々と。なんだ?あのワイバーン、やっぱり亜種か?」
なるほど。つまり、気弱藍色さんは他のワイバーンより強いのか。なのに気弱なのか。メンタルに強化値は振られなかったらしい。
「って、やっぱり?ジャン、わかるの?」
「なんとなく、な。今来ているワイバーンとは明らかに見た目が違うし、普通ワイバーンは魔法が使えないのに、お前を魔法で助けたらしいしな」
なるほど、なるほど。亜種はわかりやすいのかな。
「しかし、そうか、亜種族か…じゃあ、あいつは居場所がない可能性があるな…」
「うーん…そうかもしれない。なんかね、すっごい弱気なんだよ。自信が無さすぎるのにも程があるよ」
「そうか~…うーん、飼ってもいいんだけど、うーん……」
とても悩んでいる…オレと会ったときもそうだったけど、ジャンって実は帰る場所や居場所がない奴に対して弱いのでは?途端に悩みだしたぞ?
そう言う会話をしていれば、悩むジャンを横目で見ていたルイスがケロリといい放った。
「ジャンも亜種族だもんね~。同情しちゃうんだよ。彼、怖い顔して意外に優しいかrまってまってボク今体上手く動かないんだってその暗器しまってお願いしまってくださいすみませんでした」
明らかに失言だったようで、ルイスが話してる途中に武器を構えるジャン。めっちゃ怒ってる。顔が怖いよ、ジャンさん。
というか、人間にも亜種ってあるんだね。なんだろう。やっぱりジャンが規格外だったってことがわかった。
「人の亜種ってどんなの?」
気軽にオレが聞けば、ジャンは苦虫を噛み潰したような顔で、ルイスはそっと目を瞑って(普段から瞑ってるようなものだけど)首を横に振った。
どうやら、教えてはくれないらしい。
「カナメは…いずれ知るだろうから、うん。聞かないでくれ」
「そうだね…ジャンにだけは聞かないであげて?キミだからこの反応だけど、他の人ならころ痛い痛い痛い痛い耳引っ張んないで!?」
ルイス、またしても失言。なんか、言葉の途中で遮られること多いね?いつものことなのかな?
ふむ、しかし、聞くなと言われれば気になるもので。そして、お二人は忘れている。オレには、リピという心強い精霊がいることを。
と、いうわけで!リピさんや。人の亜種について教えておくれ。
『はい。人族の亜種は、生まれながらに魔力や身体能力等が常人の数倍で、軍事に利用されることが多い。現在確認されているものは、「竜人」「魔人」「紅人」の三つに分類され、それぞれ魔力もしくは身体能力に優れ、竜人のみは全てにおいて常人を遥かに超越する存在です』
なるほど、結構種類があるんだな。ちなみに、その3つの亜種についての説明はあるの?
『はい。「魔人」。よく魔人族と間違われることがあるが、魔人族の特徴である角や翼はない。大量の魔力を持ち、自然魔力を取り込み命を繋ぐことができるため、空腹等で死ぬことがない。出現率が年間四、五人と比較的人数が多い。
「紅人」。常人の数倍の身体能力を持ち、それは獣人族をも越える。しかし、その力の扱いを間違える人も多く、生まれた時から国の監視下に置かれることが多い。出現率は年間二人程。
「竜人」。魔人、紅人を越える魔力と身体能力を持つ。最強種族に入る竜族の力を受け継いでいるとされている。これが生まれた家は過去に竜と繋がりがあったとされ、その代から繁栄すると言われている。その圧倒的な力を軍事に利用するため、竜人たちは生まれてすぐに国の奴隷と化す。また常人より成長が早く、全盛期で成長が止まる。エルフ並みに長寿とされている。出現率は最も低く、十年に一人程。』
まって、竜人強いなって感想しか思い浮かばないんだけど。あと出現率ってゲームのガチャか、おい。
うん、でもこの説明聞いてわかった。ジャンが居場所や帰る場所を気にしている理由。自分も無かったから、他にも似た人がいると放っておけないんだね。優しい人だなぁ。
ところで、ジャンはどの亜種なんだろう?オレの予想は「紅人」なんだけど。まさか竜人なんてことは……
…やっべ、あり得る。全然あり得るよ。むしろちょっとアリだなって思えるぐらいあり得るよ。アリよりのアリエールだよ。
……クソつまんないこと言った。一旦落ち着こう。
いまだに気弱藍色さんをどうするか話し合っている二人を横目に、オレはひたすらぼーっとしつつ、リピとの会話に勤しむのであった。
「カナメちゃん!早くこっちに!!もう大丈夫だからね!!」
『姐さん!この人たちなんですか!?怖い顔してますけど!?敵ですか!?ひぃぃぃぃぃ姐さん助けてくださいぃぃぃぃぃ!!』
戦闘体制でオレを呼ぶジャンとルイス。そして、オレの後ろで今にも瓦礫に埋まろうとする気弱藍色さん。両方から一斉に話しかけられ、オレの頭はキャパオーバーを起こしそうである。
「あー、もう!!いいから大人しくオレの話を聞けー!!!」
そう叫んだところで、全員冷静ではない頭で聞いていないのは一目瞭然であった。
両者の声を聞きながら、オレはこうなった数分間の出来事を遠い目で思い返していた。
『ワイバーン(亜種)が仲間になりたそうにあなたを見ています。仲間にしますか?』
呆然としていれば、再度頭に響くリピの声。あぁ、うん、仲間ね。どうしようかな。
「仲間…仲間かぁ…ごめんね、オレだけじゃあ決められないや。ジャンたちにも聞かないと」
『姐さん!舎弟にしてください!ペットでも…奴隷でもいいですからぁぁぁぁ…』
聞いちゃいねぇぜ。そしてどんどん自分の立場を下げてくなぁ。奴隷って…まだペットの方がいいよ。
『ワイバーン(亜種)が仲間になりたそうにあなたを見ています。仲間にしますか?』
こらこら。変な言い方しないの。しないからね?ペットにも仲間にも。するにしても、ジャンたちに報告して許可貰わないと。
と言うか、姐さんって呼ばれるってことは、オレはやっぱり女子に見えるのか。目が覚めたときからオレって言ってるけど、オレっ子だったのかな?それとも、今のオレが見た目女子なだけ?
等と考えていれば、後ろから知った声が聞こえたため振り返る。
「カナメ!!いた!!無事か!?」
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「はぁ!?襲われたのか!?」
わぁ、とても騒がしいよ、お二人さん。見てみろ、気弱藍色さんが頭を瓦礫に突っ込んじゃったじゃないか。痛くないのかな。
そして、ジャンたちからすれば、オレとワイバーンが一緒に居ればオレが襲われたと考えるのは普通なのだろう。会話をしてしまったオレはまったくそんなことを考えていなかったのだが。
だから、失念していたのだ。ジャンたちは現在進行形でワイバーンと戦っていたことを。オレの今の状態が、端から見たらどう見えるのかを。
結果、冒頭のあれである。オレの話なんか聞かず、と言うか焦りすぎて声が聞こえてないようで、ジャンとルイスは暴走中。
気弱藍色さんに至ってはもう瓦礫に頭どころか背中まで埋まっている。ジャンさん、よく見て。彼に戦う意志は微塵もないから。よく見て。そして落ち着いてくれ。
とりあえず、二人を落ち着かせるために、オレは足早に二人の元へ駆け寄る。
しかし、それが余計に誤解を促進させたらしい。パッと見、ワイバーンが怖くて二人に駆け寄ったようにしか見えなかったようだ。
何かをいう前にジャンに抱きしめられてしまい、声を出そうにもモゴモゴと言葉にならない。
そうこうしているうちに、ルイスの攻撃準備が整ったらしい。今にも魔法を発動するところだ。
焦ったオレは、ついつい願ってしまった。そう、あの遠慮を知らない精霊たちに、だ。
ルイスを止めてくれと。
結果、突然ルイスの魔力が乱れ、魔力暴走と似たような症状になり気絶してしまった。ちなみに、気絶した理由はリピが教えてくれた。
勿論、突然気絶したルイスを見れば、ジャンも固まるもので。そのうちにオレはジャンの腕から抜け出し、何があったのかの説明をした。
「な、なるほど?つまり、爆風で飛ばされたカナメを助けたのがそこのワイバーンで…」
「何でかわからないけど、カナメちゃんはあのワイバーンに気に入られている、と…」
「うん。仲間になりたいんだって。どうしたらいい?」
状況の説明をし、気弱藍色さんの事を伝えれば、二人は少し悩んだ後、似たような回答をした。
「うーん…まぁ、お前が飼いたいなら許してやりたいが、ワイバーンは流石に、なぁ?」
「うん。元いた場所に返して来た方がいいよ。無責任に飼えないしね」
と。どうやら、二人の中で気弱藍色さんはペットと認識されたらしい。いや、一応あれでもワイバーンだよ?瓦礫に頭どころかもうしっぽ以外突っ込んでるけど、ワイバーンだよ?ペットなの?ペットでいいの??
『ワイバーン(亜種)が仲間になりたそうにあなたを見ています。仲間にしますか?』
あ、瓦礫の中からこっちみてんのね。そう思いそっちを見れば、バッチリ目が合いました。そんな捨てられた子犬見たいな目でこっちを見ないで!!
「そ、そうだよね~…ダメだよね………あの、移動手段としては?」
余りにも頼りなさげな気弱藍色さんに、なんだか母性というか、保護欲というか、謎の守ってやらねば感が沸いてくる。
「いや、俺がカナメを抱えて走った方が早い」
あっ、さいですか。ジャンさんが自信満々にそう言うので、それ以外でいい感じの説得文句が出てこない。
どうしたもんかなぁ、と考えていれば、またしてもリピの仲間にしますか?コールが聞こえる。
そこで、オレはそう言えば先程から疑問に思っていることがあることを思い出した。ので、直球でジャンに聞いてみる。
「ねぇ、ジャン。亜種ってなに?」
「ん?あぁ、亜種ってのはな、たまに産まれる強い個体のことだな。魔法が使えない筈の種族から魔法が使える者が産まれたり、五大魔法の何れかに特化した能力になったり、身体的な違いとか、色々と。なんだ?あのワイバーン、やっぱり亜種か?」
なるほど。つまり、気弱藍色さんは他のワイバーンより強いのか。なのに気弱なのか。メンタルに強化値は振られなかったらしい。
「って、やっぱり?ジャン、わかるの?」
「なんとなく、な。今来ているワイバーンとは明らかに見た目が違うし、普通ワイバーンは魔法が使えないのに、お前を魔法で助けたらしいしな」
なるほど、なるほど。亜種はわかりやすいのかな。
「しかし、そうか、亜種族か…じゃあ、あいつは居場所がない可能性があるな…」
「うーん…そうかもしれない。なんかね、すっごい弱気なんだよ。自信が無さすぎるのにも程があるよ」
「そうか~…うーん、飼ってもいいんだけど、うーん……」
とても悩んでいる…オレと会ったときもそうだったけど、ジャンって実は帰る場所や居場所がない奴に対して弱いのでは?途端に悩みだしたぞ?
そう言う会話をしていれば、悩むジャンを横目で見ていたルイスがケロリといい放った。
「ジャンも亜種族だもんね~。同情しちゃうんだよ。彼、怖い顔して意外に優しいかrまってまってボク今体上手く動かないんだってその暗器しまってお願いしまってくださいすみませんでした」
明らかに失言だったようで、ルイスが話してる途中に武器を構えるジャン。めっちゃ怒ってる。顔が怖いよ、ジャンさん。
というか、人間にも亜種ってあるんだね。なんだろう。やっぱりジャンが規格外だったってことがわかった。
「人の亜種ってどんなの?」
気軽にオレが聞けば、ジャンは苦虫を噛み潰したような顔で、ルイスはそっと目を瞑って(普段から瞑ってるようなものだけど)首を横に振った。
どうやら、教えてはくれないらしい。
「カナメは…いずれ知るだろうから、うん。聞かないでくれ」
「そうだね…ジャンにだけは聞かないであげて?キミだからこの反応だけど、他の人ならころ痛い痛い痛い痛い耳引っ張んないで!?」
ルイス、またしても失言。なんか、言葉の途中で遮られること多いね?いつものことなのかな?
ふむ、しかし、聞くなと言われれば気になるもので。そして、お二人は忘れている。オレには、リピという心強い精霊がいることを。
と、いうわけで!リピさんや。人の亜種について教えておくれ。
『はい。人族の亜種は、生まれながらに魔力や身体能力等が常人の数倍で、軍事に利用されることが多い。現在確認されているものは、「竜人」「魔人」「紅人」の三つに分類され、それぞれ魔力もしくは身体能力に優れ、竜人のみは全てにおいて常人を遥かに超越する存在です』
なるほど、結構種類があるんだな。ちなみに、その3つの亜種についての説明はあるの?
『はい。「魔人」。よく魔人族と間違われることがあるが、魔人族の特徴である角や翼はない。大量の魔力を持ち、自然魔力を取り込み命を繋ぐことができるため、空腹等で死ぬことがない。出現率が年間四、五人と比較的人数が多い。
「紅人」。常人の数倍の身体能力を持ち、それは獣人族をも越える。しかし、その力の扱いを間違える人も多く、生まれた時から国の監視下に置かれることが多い。出現率は年間二人程。
「竜人」。魔人、紅人を越える魔力と身体能力を持つ。最強種族に入る竜族の力を受け継いでいるとされている。これが生まれた家は過去に竜と繋がりがあったとされ、その代から繁栄すると言われている。その圧倒的な力を軍事に利用するため、竜人たちは生まれてすぐに国の奴隷と化す。また常人より成長が早く、全盛期で成長が止まる。エルフ並みに長寿とされている。出現率は最も低く、十年に一人程。』
まって、竜人強いなって感想しか思い浮かばないんだけど。あと出現率ってゲームのガチャか、おい。
うん、でもこの説明聞いてわかった。ジャンが居場所や帰る場所を気にしている理由。自分も無かったから、他にも似た人がいると放っておけないんだね。優しい人だなぁ。
ところで、ジャンはどの亜種なんだろう?オレの予想は「紅人」なんだけど。まさか竜人なんてことは……
…やっべ、あり得る。全然あり得るよ。むしろちょっとアリだなって思えるぐらいあり得るよ。アリよりのアリエールだよ。
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