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本編
第九話 魔法授業…まだ序の口
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今日も朝から山盛りご飯なんだけど、今まではこんな量を食べていなかったので昨日のが少しお腹に残っていた。
ルーナリア先生のお皿を見ると、昨日とは変わらない量が盛られていた。
「さぁ、これを食べたら早速授業を開始するわよ!」
「た…食べれるかなぁ?」
私は料理を食べていたけど少し残してしまいました。
ルーナリア先生は普通に平らげていました。
食事が終わって騎士団の訓練場に行くと、ルーナリア先生の護衛のピケットさんが騎士達に稽古を付けていた。
あんな子供みたいな身なりだけど、ピケットさんの周りには下級騎士や中級騎士に上級騎士までも地面に倒れて荒い息をしていた。
「デクスター、こんな体たらくで騎士団は国を守れるのかい?」
「プリズムナイツ…本当に別格な強さですね。」
上級騎士達がその言葉で立ち上がって、ピケットさんに向かって行ったけど…ピケットさんは巨大な鎌を振り回すと、上級騎士達は空に向かって吹き飛ばされていた。
「「「「「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
「ピケット、少しは手加減してあげたら?」
「充分手加減しているよ、僕は左手しか使っていないからね。」
ピケットさんは本当に強かった。
私でも全く歯が立たなかった上級騎士が子供扱いされていたから…
「さて、マーテルリア…私達はこっちで魔法の授業を始めるわね!」
「お願いします。」
私はルーナリア先生に言われた通りに普段やっていた身体強化をするみたいに魔力を放出した。
「うんうん、この感じでお昼までキープしておいてね。」
「お昼迄ですか⁉︎」
私は今迄は瞬間的に発動はしていたけど、持続させる事はしなかった。
私は自然体に構えて魔力を放出していながらルーナリア先生を見ると、ルーナリア先生は空中でソファーに座る様な格好で浮かびながら私と同じ様に魔力を放出しながら本を読んでいた。
私も…いずれはルーナリア先生と同じ事が出来るようになるのかな?
ところが先生はお昼迄同じ姿勢で魔力を放出しているのに対し、私は1時間も持続は出来なかった。
この授業は…下手すると武器での訓練よりも疲れる。
魔力が切れたらまた再開をして…これがお昼迄続いたんだけど、お昼近くになってお腹が空いて魔力放出が出来ない状態だった。
「だから言ったじゃ無い、朝ご飯を残したりするから…」
「食べれなくてもお腹に詰めなさいってこういう事だったのね…」
お昼になると私は食事を全て食べ尽くした。
そして午後からはまた魔力放出の持続が待っていた。
「これが1日できる様になるまで続くからね、その後から本格的な授業を始めるわよ!」
これって…まだまだ本の序の口だったのね。
私は本当に魔法を習得出来るのかな?
今はまだ未来が見えずにいたのでした。
ルーナリア先生のお皿を見ると、昨日とは変わらない量が盛られていた。
「さぁ、これを食べたら早速授業を開始するわよ!」
「た…食べれるかなぁ?」
私は料理を食べていたけど少し残してしまいました。
ルーナリア先生は普通に平らげていました。
食事が終わって騎士団の訓練場に行くと、ルーナリア先生の護衛のピケットさんが騎士達に稽古を付けていた。
あんな子供みたいな身なりだけど、ピケットさんの周りには下級騎士や中級騎士に上級騎士までも地面に倒れて荒い息をしていた。
「デクスター、こんな体たらくで騎士団は国を守れるのかい?」
「プリズムナイツ…本当に別格な強さですね。」
上級騎士達がその言葉で立ち上がって、ピケットさんに向かって行ったけど…ピケットさんは巨大な鎌を振り回すと、上級騎士達は空に向かって吹き飛ばされていた。
「「「「「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
「ピケット、少しは手加減してあげたら?」
「充分手加減しているよ、僕は左手しか使っていないからね。」
ピケットさんは本当に強かった。
私でも全く歯が立たなかった上級騎士が子供扱いされていたから…
「さて、マーテルリア…私達はこっちで魔法の授業を始めるわね!」
「お願いします。」
私はルーナリア先生に言われた通りに普段やっていた身体強化をするみたいに魔力を放出した。
「うんうん、この感じでお昼までキープしておいてね。」
「お昼迄ですか⁉︎」
私は今迄は瞬間的に発動はしていたけど、持続させる事はしなかった。
私は自然体に構えて魔力を放出していながらルーナリア先生を見ると、ルーナリア先生は空中でソファーに座る様な格好で浮かびながら私と同じ様に魔力を放出しながら本を読んでいた。
私も…いずれはルーナリア先生と同じ事が出来るようになるのかな?
ところが先生はお昼迄同じ姿勢で魔力を放出しているのに対し、私は1時間も持続は出来なかった。
この授業は…下手すると武器での訓練よりも疲れる。
魔力が切れたらまた再開をして…これがお昼迄続いたんだけど、お昼近くになってお腹が空いて魔力放出が出来ない状態だった。
「だから言ったじゃ無い、朝ご飯を残したりするから…」
「食べれなくてもお腹に詰めなさいってこういう事だったのね…」
お昼になると私は食事を全て食べ尽くした。
そして午後からはまた魔力放出の持続が待っていた。
「これが1日できる様になるまで続くからね、その後から本格的な授業を始めるわよ!」
これって…まだまだ本の序の口だったのね。
私は本当に魔法を習得出来るのかな?
今はまだ未来が見えずにいたのでした。
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