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本編
第八話 属性の適性
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「この反応は…四属性ね。」
ルーナリア先生は私の胸元に手を当ててから目を閉じると、魔力を私の体の中に流して私の属性を言い放った。
私の体に宿る魔力には、地・水・火・風の四属性があるらしい。
そして、私の魔力量は結構多いという話だった。
いつからかは分からないけど、私は騎士との訓練で知らない内に魔力を使っていた所為で魔力量が知らず内に増えていたらしい。
魔法をどうやって発動したり、使えるかも分からないけど…数ヶ月間は訓練が多少キツく無くなった事があったので、使っていたとしたらその頃だったのかな?
「それにしてもマーテルリア…」
ルーナリア先生は私の身体の色んな場所を撫でたり揉んだりして来た。
「な、何をするんですか!」
私は身を庇いながら距離を取ると、謝るような仕草をしていた。
「貴女の身体って…同世代の子に比べて小さいわね? ちゃんと食べているの?」
「王族に入る為の理想的な体型を維持する為に、普段から食事制限をされているんです。」
「はぁ…一体何を考えているの⁉︎ 成長期の子供にそんな真似をするなんて…この国の王族は馬鹿なの⁉︎」
私は教官に言われた通りにしていたけど、やはりあの食事の量は異常なんでしょうねぇ?
あ、ルーナリア先生の事だけど…最初は敬意を込めて師匠と呼ぼうとしたんだけど、柄じゃないと言って先生に落ち着いた。
「安心なさいマーテルリア、私がデクスターさんに申してあげるからね!」
あの教官が簡単に首を縦に振るとは思えないんだけど?
私はあまり期待をしないで夕食を迎えると、テーブルの上には今迄に見た事ないくらいに量がお皿に盛られていた。
「さぁマーテルリア、お腹いっぱいになるまで好きに食べなさい! 私が授業をしている間は、毎日同じ量を食べても平気だからね!」
「はぁ…」
私はルーナリア先生のお皿を見ると、この量を本当に食べれるのかというくらいに盛られていた。
「明日から魔法の授業を本格的に始めるからね、少量の食事では身が満たないわよ。」
「でも、こんなに食べてしまったら太りませんか?」
「私はいつもこの量よ? というよりも、魔法を使う人達の食事の量はこんな感じよ。 魔法使いに太っている人はいないくらいに、全て魔力でカロリーを消費しちゃうからね。」
ルーナリア先生は全く太っているようには見えない…筈なのに、お皿に山盛りだった料理がもう無くなりつつある。
私は先生の言う事に従い、王宮に来て初めてお腹いっぱいになるまで食べる事が出来た。
翌日…今日からルーナリア先生の魔法の授業が開始されるんだけど?
教官とは違う意味で魔法の授業はキツいものでした。
「確かにこれでは太らないわね…」
私は食事の時間が待ち遠しくて仕方無かった。
ルーナリア先生は私の胸元に手を当ててから目を閉じると、魔力を私の体の中に流して私の属性を言い放った。
私の体に宿る魔力には、地・水・火・風の四属性があるらしい。
そして、私の魔力量は結構多いという話だった。
いつからかは分からないけど、私は騎士との訓練で知らない内に魔力を使っていた所為で魔力量が知らず内に増えていたらしい。
魔法をどうやって発動したり、使えるかも分からないけど…数ヶ月間は訓練が多少キツく無くなった事があったので、使っていたとしたらその頃だったのかな?
「それにしてもマーテルリア…」
ルーナリア先生は私の身体の色んな場所を撫でたり揉んだりして来た。
「な、何をするんですか!」
私は身を庇いながら距離を取ると、謝るような仕草をしていた。
「貴女の身体って…同世代の子に比べて小さいわね? ちゃんと食べているの?」
「王族に入る為の理想的な体型を維持する為に、普段から食事制限をされているんです。」
「はぁ…一体何を考えているの⁉︎ 成長期の子供にそんな真似をするなんて…この国の王族は馬鹿なの⁉︎」
私は教官に言われた通りにしていたけど、やはりあの食事の量は異常なんでしょうねぇ?
あ、ルーナリア先生の事だけど…最初は敬意を込めて師匠と呼ぼうとしたんだけど、柄じゃないと言って先生に落ち着いた。
「安心なさいマーテルリア、私がデクスターさんに申してあげるからね!」
あの教官が簡単に首を縦に振るとは思えないんだけど?
私はあまり期待をしないで夕食を迎えると、テーブルの上には今迄に見た事ないくらいに量がお皿に盛られていた。
「さぁマーテルリア、お腹いっぱいになるまで好きに食べなさい! 私が授業をしている間は、毎日同じ量を食べても平気だからね!」
「はぁ…」
私はルーナリア先生のお皿を見ると、この量を本当に食べれるのかというくらいに盛られていた。
「明日から魔法の授業を本格的に始めるからね、少量の食事では身が満たないわよ。」
「でも、こんなに食べてしまったら太りませんか?」
「私はいつもこの量よ? というよりも、魔法を使う人達の食事の量はこんな感じよ。 魔法使いに太っている人はいないくらいに、全て魔力でカロリーを消費しちゃうからね。」
ルーナリア先生は全く太っているようには見えない…筈なのに、お皿に山盛りだった料理がもう無くなりつつある。
私は先生の言う事に従い、王宮に来て初めてお腹いっぱいになるまで食べる事が出来た。
翌日…今日からルーナリア先生の魔法の授業が開始されるんだけど?
教官とは違う意味で魔法の授業はキツいものでした。
「確かにこれでは太らないわね…」
私は食事の時間が待ち遠しくて仕方無かった。
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