元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第一章

第五話 学園長マッサランドの秘密?

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 「待ちたまえテルパ君!」

 「如何致しましたか、学園長?」

 「君は…私の姿を見て何もツッコミを入れなかったが?」

 「恐らく魔法で変化をさせている物だとは思うのですが、深くは追及しない方が良いのかと思いまして…」

 「君は出来た人間だな!人をこの部屋に招き入れると、この姿を見た者は真っ先にツッコミを入れるというのに…」

 「やっぱり、ツッコミを入れた方が良かったんですか!」

 この世界には様々な奇怪なものが存在する。

 手の平サイズで知恵のあるインセクター族。

 人語を話し一定の姿を持ち合わせないと言われるスライム族。

 数十年以上に実った果実が突然手足が生えて生活を始めるフルッツ族。

 他にも様々な種族が存在するというが、さすがに壺は聞いた事が無かった。

 「学園長は…魔法で姿を変えているだけですよね?実は真の姿が壺だったりはしないですよね?」

 「魔法ではありませんが…当然です!どこの世界のトップが壺の姿をしていると思うのですか?」

 実際に目の前に壺があるからな。

 壺じゃなければ…本来の姿は何なのだろう?

 「私の真の姿を見せる時が来た!刮目せよ、これが真の姿であろうぞ‼︎」

 壺の口から長い腕が出てくると、もう1本の腕も壺の口から出て来て…何というのか、ちょっとしたホラーな展開になりつつあった。

 そして両脚が出てくると…?

 出てくる……?

 ???

 「済まないテルパ君、手伝ってはくれまいか?お尻が引っ掛かってしまって…」

 毛の生えてない腕や脚を見る限りは女性というのは分かった。

 壺の中からの声は、響いていた為に男の声か女の声なのかが分からなかったが…?

 だが、どうやって入ったんだ…?

 しかもパンツが丸見え状態で…気付いていないんだろうな?

 非常に目のやり場に困る体制だった。

 「学園長、この壺は大事な…家宝とかですか?」

 「いや、昨日に露店で販売していた壺でね。今日の顔合わせに購入した安物なのだよ。」

 「なら、割っても問題無いですよね?」

 「うむ…」

 自分は持っていた剣で壺を割ると、中からの耳の尖った金髪の女性が姿を現した。

 学園長のマッサランドはエルフだったのだ!

 だけどエルフって…本来は細身の体型でこの程度の壺なら簡単に出られるのでは無いか?

 そう思ってマッサランドを見ると、豊満なボン・キュッ・ボンの体型だった。

 この肉付きの良さだと…確かに引っ掛かるだろうな。

 「ふぅ…改めて紹介しよう。私が英雄学園の学園長のマッサランドだよ。」

 「女性だったのに驚きましたよ、名前もですが…壺に中の声が響いて聞こえていて男か女か分からなかったので…」

 「壺の中からの対応も…いい加減、耳がおかしくなりそうだったのでね。それと名前だが、私の本来の名前は人間には発音が聞き取りにくい名前でね。分かりやすくする為にこの名前になったのよ。」

 「左様ですか。」

 まぁ、多少?お茶目だけど、根は悪い人じゃないみたいで良かった。

 ギルドマスターの古い知り合いで、英雄学園の学園長ともなれば厳格な老人を思い描いていたけど。

 「では、学園内の施設の案内をしながら…君の受け持つクラスを紹介するとしよう。」

 「え?学園長自らですか?」

 英雄学園の学園長のマッサランドは暇なのだろうか?

 案内してくれるにはありがたいが、いや…深くは追求しないでおこう。

 自分は学園長に校舎を案内されて、とある校庭に出た。

 学園長は校庭にいる生徒達を指して言った。

 「この子達が君の生徒だ。しっかり教育を頼むよ!」

 「はぁ…?」

 校庭の生徒達を見ると…確かに真面目とは程遠い態度で講師を馬鹿にしている節があった。

 これが噂に名高い英雄学園なのだろうか?

 どう見ても、不良の集まりにしか見えないのだけれど?

 自分は本当にこんな場所でやって行けるのだろうか?
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