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第一章
第一章・最終回 テルパからの卒業
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あれから3日が過ぎた。
現在クラスには、英雄クラスの者達の全20名が揃っていた。
「まずはおめでとうございます!君達は誰1人欠ける事なく、転移で戻る事もなく無事にダンジョンの目標地点までクリアしました。最初は…誰かがミスをして戻る物だとばかり思っていましたが…」
テルパはそういうと、クラスの者達は誇った様な顔をした。
「そして、ラス君とクリアさん、フレッド君にアリスさんは前に来て下さい。」
名前を呼ばれた4人は、教壇の近くまでやって来た。
「それでは各自の刻印が刻まれている証を取り出してから、フレッド君以外は魔力を…フレッド君は氣を流し込んで下さい。」
4人はそれぞれ…言われた通りにすると、箱の蓋が開いて中から武器と宝石の付いたベルトが出て来たのだった。
「先生、これは?」
「4人には30層に辿り着いた褒美として、3つの贈り物をプレゼントします。まず箱ですがこの箱はアイテムボックスになっていて、各自の魔力を流し込む事によりロックが掛かる仕組みになっています。鍵付きのアイテムボックスですので、大事な物はそこに収納出来ますよ。」
「これがアイテムボックスか!箱の形なのが少し面倒だな。」
「この箱は形状変化で好きな形に変化します。ウエストポーチがお勧めですので、ベルトに装着出来るようになりますよ。」
「確かに、これは便利そうですね。」
「次に宝石の付いたベルトですが、宝石の部分に魔力を込める事により…イメージによって防具に変化致します。ローブにも、コートにも、鎧にも変化致します。そして宝石に手を触れながら性質変化をする事により、その者の能力が防具に反映されて性能の良い防具となります…といいたい所ですが、分かりませんので説明しますね。」
テルパはラスを呼んだ。
「まずラス君はイメージで防具を作った後に、宝石に触れて炎を出現させて下さい。」
「こんな感じですか?」
ラスのイメージしたローブが炎を纏って燃えだした。
「この防具は能力を極めると…炎による攻撃は防具に吸収されて無効化に、火山エリアでは周囲の熱さを軽減し、敵からの矢等の飛び道具を燃やし尽くして防ぐ事が可能になります。」
「それなら…向かうところ敵なしじゃないですか!」
「極められれば…の話です。今の現状では、多少の防御力はありますが…如何なる物を無効化に出来る力はありません。修業を怠らずに続けて行けば、いずれその様な最強の防具になる事でしょう。」
「精進を怠るなという訳か!やりがいがあるな‼」
「そして…最後に武器ですが、この武器に使われているのはエヴォリディアン鉱石といって、この武器を装備して魔物を倒す事により進化する武器になっています。とはいっても…1匹を倒したくらいでは進化はしません。自身のレベルが上がる毎にか、特定の数の魔物を武器で葬れば進化するという能力を秘めた武器です。」
「では、この武器も極めれば最強の武器になるかもしれないのですね?」
「そうです!それ以外にも…自己修復機能も備えてありますので、どれ位に破損した状態になっているかにもよりますが、日数が掛かりますが完璧に復元する様になっています。」
「まるで伝説級の武器ですね!」
他の生徒達は、ラスの持っている装備を羨ましそうな目で見ていた。
「安心して下さい!他の生徒の方達も、30層に辿り着けば報酬として同じ物が手に入りますので、精進を怠らずに修業に励んで下さいね。」
「「「「「「はい!」」」」」」
他の生徒達はやる気に満ちていた。
そして他の生徒達は、ラス達に10階層以降のダンジョンの話を質問していた。
「そして皆様にもう1つお知らせがあります!」
「なんですか、先生?」
「もうすぐ先生の研修期間が終了します。そして先生は別のクラスの子達の担任に着く事になりますので、本来通りラウリス先生の指導の下で頑張って下さいね。」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「先生は卒業まで一緒じゃなかったんですか?」
「そんな、私達は先生と卒業まで一緒だと思っていたのに!」
「自分は別に学園を去る訳ではありませんので、別なクラスの担任になるだけですから。質問などがあればいつでも来てくれて構いませんよ。」
「そんな…」
生徒達はショックを受けたようだった。
テルパも初めは卒業まで英雄クラスで教える事が出来ると思っていた分、彼等と離れるのは辛かった。
「本当なら…英雄クラスの子達が全員ラス君達と同じ装備を見る事が出来なかったのは心残りではありますが、いずれは手に出来ると信じていますので、頑張って下さいね。」
「「「「先生…」」」」
「それとラス君にクリアさん、フレッド君にアリスさん。少し早いですが…君達に送った品を自分からの卒業の証ですので、これからも精進を怠らずに励んで下さいね。そしてこの学園から卒業した時に、世界に名を轟かす立派な英雄になって下さいね。」
ラスと他の生徒達は揃って頭を下げて来た。
「テルパ先生、今迄ありがとうございました‼」
テルパは手を挙げてから、クラスを後にした。
何故ならその場に留まっていたら泣いてしまうかも知れなかったからだ。
そしてゆっくりと廊下を歩いていると、クラスの中から声がしてきた。
「俺達の目標は年内までに50層をクリアだ!お前達は30層のクリアだぞ‼」
「「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」」」
もう…このクラスなら、自分が…いえ、私がいなくても大丈夫だろう。
少し前なら絶対に「地獄から開放される‼」…とか言う声が聞こえて来そうな物だったが。
彼等はやる気に満ちている。
そしていずれは本当に英雄になる子達になるだろう。
私は学園長室に向かった。
「学園長、テルパです。」
「どうぞ、お入りになって。」
「失礼します!」
学園長室に入ると、今度はちゃんとエルフの…本来の姿で立っていた。
「テルパ君…いえ、テルパ先生…研修期間お疲れさまでした。」
「これで正式に雇用される形で宜しいんですよね?」
「はい。そして先生には…学園の問題児の5人を教育して欲しいのです。その5人で1クラスになっています。」
「問題児って…何をして問題児になったのですか?」
「この子達の担任は今年に入って4人退職して行きました。この子達は色々と問題を起こすので苦労しているのです。」
「そんなのは全員退学させれば良いだけの話では?」
「そう出来れば楽なのですが、この子達の親が少し問題で…王家と公爵家、侯爵家と伯爵家、そして男爵家の子供達なのです。」
「ですが、この学園では貴族位は関係なく実力が物を言う…という校風ではないでしたっけ?」
「この5人の子達は、個々の能力だけで言えば…英雄クラスの子達を遥かに凌駕する程の実力を秘めているのです。」
「確かに問題児…アブノーマルな子達ですね。」
「これがこの子達の名簿ですのでご確認下さい。」
「どれどれ…?フムフム…ん?」
「どうしました?」
「いえ…知った名前がチラホラと見掛けた物で。」
第三王女と公爵令嬢に次女、侯爵家の三女に伯爵家の次女…ここまでは良い。
だが、男爵令嬢に…テトラ・リーン・バーニッシュという名前を見付けたのだった。
テトラは私の妹の名前だった。
私が牢に捕まっている時でも、散々上から目線で罵って来た妹だったが…まさかこの学園で会えるとは思わなかった。
「…というか、全員女の子ですか?」
「はい、そうなんです。引き受けて貰えますか?」
「構いませんが、私のやり方でやっても宜しいですか?」
「はい、宜しくお願い致します。」
この子達を直に説き伏せるには、かなり困難を極めるだろう。
まずは親から説得した方が早い気がするけど…?
もう親でも家族でもないけど、実家に行くのは気が引けるしなぁ。
準備期間を設けて貰う為に1週間の休暇を貰った。
そして1週間後にアブノーマルなクラスに挨拶に行くのだけれど…?
そこではかなり厄介な問題が待ち構えているのだった。
題名の残念な美少女達は、第二章からスタートします。
お楽しみに!
現在クラスには、英雄クラスの者達の全20名が揃っていた。
「まずはおめでとうございます!君達は誰1人欠ける事なく、転移で戻る事もなく無事にダンジョンの目標地点までクリアしました。最初は…誰かがミスをして戻る物だとばかり思っていましたが…」
テルパはそういうと、クラスの者達は誇った様な顔をした。
「そして、ラス君とクリアさん、フレッド君にアリスさんは前に来て下さい。」
名前を呼ばれた4人は、教壇の近くまでやって来た。
「それでは各自の刻印が刻まれている証を取り出してから、フレッド君以外は魔力を…フレッド君は氣を流し込んで下さい。」
4人はそれぞれ…言われた通りにすると、箱の蓋が開いて中から武器と宝石の付いたベルトが出て来たのだった。
「先生、これは?」
「4人には30層に辿り着いた褒美として、3つの贈り物をプレゼントします。まず箱ですがこの箱はアイテムボックスになっていて、各自の魔力を流し込む事によりロックが掛かる仕組みになっています。鍵付きのアイテムボックスですので、大事な物はそこに収納出来ますよ。」
「これがアイテムボックスか!箱の形なのが少し面倒だな。」
「この箱は形状変化で好きな形に変化します。ウエストポーチがお勧めですので、ベルトに装着出来るようになりますよ。」
「確かに、これは便利そうですね。」
「次に宝石の付いたベルトですが、宝石の部分に魔力を込める事により…イメージによって防具に変化致します。ローブにも、コートにも、鎧にも変化致します。そして宝石に手を触れながら性質変化をする事により、その者の能力が防具に反映されて性能の良い防具となります…といいたい所ですが、分かりませんので説明しますね。」
テルパはラスを呼んだ。
「まずラス君はイメージで防具を作った後に、宝石に触れて炎を出現させて下さい。」
「こんな感じですか?」
ラスのイメージしたローブが炎を纏って燃えだした。
「この防具は能力を極めると…炎による攻撃は防具に吸収されて無効化に、火山エリアでは周囲の熱さを軽減し、敵からの矢等の飛び道具を燃やし尽くして防ぐ事が可能になります。」
「それなら…向かうところ敵なしじゃないですか!」
「極められれば…の話です。今の現状では、多少の防御力はありますが…如何なる物を無効化に出来る力はありません。修業を怠らずに続けて行けば、いずれその様な最強の防具になる事でしょう。」
「精進を怠るなという訳か!やりがいがあるな‼」
「そして…最後に武器ですが、この武器に使われているのはエヴォリディアン鉱石といって、この武器を装備して魔物を倒す事により進化する武器になっています。とはいっても…1匹を倒したくらいでは進化はしません。自身のレベルが上がる毎にか、特定の数の魔物を武器で葬れば進化するという能力を秘めた武器です。」
「では、この武器も極めれば最強の武器になるかもしれないのですね?」
「そうです!それ以外にも…自己修復機能も備えてありますので、どれ位に破損した状態になっているかにもよりますが、日数が掛かりますが完璧に復元する様になっています。」
「まるで伝説級の武器ですね!」
他の生徒達は、ラスの持っている装備を羨ましそうな目で見ていた。
「安心して下さい!他の生徒の方達も、30層に辿り着けば報酬として同じ物が手に入りますので、精進を怠らずに修業に励んで下さいね。」
「「「「「「はい!」」」」」」
他の生徒達はやる気に満ちていた。
そして他の生徒達は、ラス達に10階層以降のダンジョンの話を質問していた。
「そして皆様にもう1つお知らせがあります!」
「なんですか、先生?」
「もうすぐ先生の研修期間が終了します。そして先生は別のクラスの子達の担任に着く事になりますので、本来通りラウリス先生の指導の下で頑張って下さいね。」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「先生は卒業まで一緒じゃなかったんですか?」
「そんな、私達は先生と卒業まで一緒だと思っていたのに!」
「自分は別に学園を去る訳ではありませんので、別なクラスの担任になるだけですから。質問などがあればいつでも来てくれて構いませんよ。」
「そんな…」
生徒達はショックを受けたようだった。
テルパも初めは卒業まで英雄クラスで教える事が出来ると思っていた分、彼等と離れるのは辛かった。
「本当なら…英雄クラスの子達が全員ラス君達と同じ装備を見る事が出来なかったのは心残りではありますが、いずれは手に出来ると信じていますので、頑張って下さいね。」
「「「「先生…」」」」
「それとラス君にクリアさん、フレッド君にアリスさん。少し早いですが…君達に送った品を自分からの卒業の証ですので、これからも精進を怠らずに励んで下さいね。そしてこの学園から卒業した時に、世界に名を轟かす立派な英雄になって下さいね。」
ラスと他の生徒達は揃って頭を下げて来た。
「テルパ先生、今迄ありがとうございました‼」
テルパは手を挙げてから、クラスを後にした。
何故ならその場に留まっていたら泣いてしまうかも知れなかったからだ。
そしてゆっくりと廊下を歩いていると、クラスの中から声がしてきた。
「俺達の目標は年内までに50層をクリアだ!お前達は30層のクリアだぞ‼」
「「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」」」
もう…このクラスなら、自分が…いえ、私がいなくても大丈夫だろう。
少し前なら絶対に「地獄から開放される‼」…とか言う声が聞こえて来そうな物だったが。
彼等はやる気に満ちている。
そしていずれは本当に英雄になる子達になるだろう。
私は学園長室に向かった。
「学園長、テルパです。」
「どうぞ、お入りになって。」
「失礼します!」
学園長室に入ると、今度はちゃんとエルフの…本来の姿で立っていた。
「テルパ君…いえ、テルパ先生…研修期間お疲れさまでした。」
「これで正式に雇用される形で宜しいんですよね?」
「はい。そして先生には…学園の問題児の5人を教育して欲しいのです。その5人で1クラスになっています。」
「問題児って…何をして問題児になったのですか?」
「この子達の担任は今年に入って4人退職して行きました。この子達は色々と問題を起こすので苦労しているのです。」
「そんなのは全員退学させれば良いだけの話では?」
「そう出来れば楽なのですが、この子達の親が少し問題で…王家と公爵家、侯爵家と伯爵家、そして男爵家の子供達なのです。」
「ですが、この学園では貴族位は関係なく実力が物を言う…という校風ではないでしたっけ?」
「この5人の子達は、個々の能力だけで言えば…英雄クラスの子達を遥かに凌駕する程の実力を秘めているのです。」
「確かに問題児…アブノーマルな子達ですね。」
「これがこの子達の名簿ですのでご確認下さい。」
「どれどれ…?フムフム…ん?」
「どうしました?」
「いえ…知った名前がチラホラと見掛けた物で。」
第三王女と公爵令嬢に次女、侯爵家の三女に伯爵家の次女…ここまでは良い。
だが、男爵令嬢に…テトラ・リーン・バーニッシュという名前を見付けたのだった。
テトラは私の妹の名前だった。
私が牢に捕まっている時でも、散々上から目線で罵って来た妹だったが…まさかこの学園で会えるとは思わなかった。
「…というか、全員女の子ですか?」
「はい、そうなんです。引き受けて貰えますか?」
「構いませんが、私のやり方でやっても宜しいですか?」
「はい、宜しくお願い致します。」
この子達を直に説き伏せるには、かなり困難を極めるだろう。
まずは親から説得した方が早い気がするけど…?
もう親でも家族でもないけど、実家に行くのは気が引けるしなぁ。
準備期間を設けて貰う為に1週間の休暇を貰った。
そして1週間後にアブノーマルなクラスに挨拶に行くのだけれど…?
そこではかなり厄介な問題が待ち構えているのだった。
題名の残念な美少女達は、第二章からスタートします。
お楽しみに!
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