聖女になんかなりたくない! 聖女認定される前に…私はバックれたいと思います。

アノマロカリス

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怪盗リアラの章

第二十五話

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 私は現在厨房に来ています。

 ガラス工房の見習い職人のルーブを丸み込める為に必要な物をパクリに来たのだった。

 ルーブはぽっちゃり系男子で菓子などの甘味に目がない。

 菓子を渡せばどんな秘密も守り通す…大抵の事はだけど。

 ポーションの瓶の完成品は鍵付きの棚に保管されている為にパクるのは不可能なので、制作の途中でヒビの入った瓶を引き取る為と、材料のガラスの砂を拝借する為だった。

 私の回復魔法には修復の効果もある。

 物の修復には材料が必要なので、割れた瓶を復元する為にガラスの砂が必要なのだった。

 厨房の中は大体どこに何があるかは把握している。

 ここは食事時間の3時間前にならないと準備は始めない為に無人の状態なので、誰か来る前に素早く回収させてもらう。

 目的の甘味は、上級神官の食後のデザートだ。

 下級神官には回らないので、私のデザートをルーブに持って行く事はできないのでこの方法しかなかった。

 私は目的のものを回収してからガラス工房に向かった。

 ガラス工房の中は親方不在で今はルーブしかいない。

 私はルーブに甘味を渡して壊れたガラス瓶とガラスの砂を入手した。

 本当は完成品の瓶をパクりたかったが、完成品よりも破損品の方が多いので良いだろう。

 破損品はもう一度砕いてから再利用するというものなので、無くなったりすると大事になるんだけど…

 私は最後にルーブには、甘味も破損品も秘密にする様に命じた。

 ルーブは満足そうな顔で頷いていた。

 ルーブは約束を守る男だ。

 甘味がバレても、破損品を紛失しても怒られるのはルーブなので私には被害が及ばない。

 さて次は調合器具なんだけど…?

 これに関してはパクるのは少し骨が折れるのだった。

 何とかバレずに上手くパクれないだろうか?
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