62 / 95
自由なスローライフの章
第六十一話
しおりを挟む
私は以前に来た食堂に来てボアを売りに来た。
裏口でボアを渡すと、報酬以外に1品をサービスすると言われて、以前食べ損ねたブルステーキを注文した。
サービスの値段が少しオーバーしていたけど、次も卸してくれるのなら…と言う条件でサービスしてくれた。
私は席に着いてステーキを待っていると、厳つい顔をした冒険者が3人の仲間を連れてやって来た。
「お前がウラノスにポーションを渡したっていう女か?」
「誰ですか、その人?」
自己紹介をしたわけでは無いので名前は知らないけど、薬品屋に飛び込んで来た冒険者の男の事だろう。
「まだ持っているのなら…俺達にも寄越せ!」
「全部薬品店に売りに出しましたので、もう有りませんよ。」
まだ中級が10本と上級が9本ある。
だけどこの男の態度が気に入らないので売る気がしなかった。
「アンタがまだ持っていることは知っているのよ、アタイは店の窓から見ていたしね。」
「はぁ…確かに持ってはいますけど、寄越せというくらいだから奪おうとか考えているんですか?」
「いや、買い取ってやるよ。1本銅貨1枚でな!」
「お話になりませんね。」
「お前、俺達が誰だか知っているのか?」
男と仲間は私の前で凄んで来た。
私は首を傾げて…
「さぁ?初めて会ったと思いますが?」
見た感じの装備を見る限り、ランクの高い冒険者なのだろう。
それをカサに威張り散らしている…という感じだろうか?
するとそこに先程の食堂の店主がブルステーキを運んで来た。
「嬢ちゃんおまち!」
「きたきた!」
私の前には以前食べ損ねたジュウジュウという音を立てて焼けるステーキがある。
私はナイフとフォークを持ってステーキを切ろうとすると、冒険者の男が肉を掴んで喰いつきながら言った。
「ブルステーキとは豪勢じゃないか!」
「あぁ…私のお肉!」
私は肉を食べようとすると必ずと言って良いほどに阻害される…呪いでもあるのだろうか?
近くの店員に声を掛けてブルステーキを注文したのだが、ブルステーキは今ので終わりという事だった。
やっとありつけると思ったのに…
「おい、何を黙っているんだ!早く出せ………」
「ウィンドブレッド‼︎」
私は冒険者の男の顔面に風魔法のウィンドブレッドを放つと、冒険者の男は食堂の壁迄吹っ飛んでから激突した。
冒険者の仲間は私の行為に武器を抜こうとしたが、私の体から溢れ出す魔力量を見て震え上がっていた。
「私のお肉…」
「な、何よアンタ、私達に逆らう気?私達はCランク冒険者よ‼︎」
「私はSランクだけど…」
私は冒険者カードを見せながら言った。
聖女の穢れの浄化の旅には神殿から発行された様々な免許以外に、冒険者ギルドのカードも発行される。
聖女は伝承の聖女と同じくSランクに認定されていた。
「アンタはただの小娘じゃなかったの⁉︎」
「私は貴方達に自己紹介をした記憶はないはずだけど…それよりも私のお肉をどうしてくれるのよ‼︎」
私は吹き出している魔力を冒険者達に向かって放つと、冒険者達は皆吹っ飛んでいった。
そして冒険者達は起き上がると、急いで食堂から逃げていった。
私は席に戻ってお皿を見ると、ステーキは無かったけどポテトとニンジンが残っていたので…ステーキソースを付けて食べた。
次こそは…と思い、食堂の店主に挨拶をしてから出た。
「またお肉を食べ損ねた…」
「それよりもマスター、先程冒険者ギルドカードを提示していましたが…名前の欄がマスターの名前のままになっていますので作り直さないといけませんよ。」
「そうね…私は死んだ事になっているのに、死んだ人間が死んだ人間のカードを使っていたらマズイか。」
何とか名前だけ書き換えられないかな?
まぁ、1から冒険者登録するのも良いか。
私は冒険者ギルドに赴く事にしたのだけど…?
そこでも少し厄介な事が待っていたのだった。
裏口でボアを渡すと、報酬以外に1品をサービスすると言われて、以前食べ損ねたブルステーキを注文した。
サービスの値段が少しオーバーしていたけど、次も卸してくれるのなら…と言う条件でサービスしてくれた。
私は席に着いてステーキを待っていると、厳つい顔をした冒険者が3人の仲間を連れてやって来た。
「お前がウラノスにポーションを渡したっていう女か?」
「誰ですか、その人?」
自己紹介をしたわけでは無いので名前は知らないけど、薬品屋に飛び込んで来た冒険者の男の事だろう。
「まだ持っているのなら…俺達にも寄越せ!」
「全部薬品店に売りに出しましたので、もう有りませんよ。」
まだ中級が10本と上級が9本ある。
だけどこの男の態度が気に入らないので売る気がしなかった。
「アンタがまだ持っていることは知っているのよ、アタイは店の窓から見ていたしね。」
「はぁ…確かに持ってはいますけど、寄越せというくらいだから奪おうとか考えているんですか?」
「いや、買い取ってやるよ。1本銅貨1枚でな!」
「お話になりませんね。」
「お前、俺達が誰だか知っているのか?」
男と仲間は私の前で凄んで来た。
私は首を傾げて…
「さぁ?初めて会ったと思いますが?」
見た感じの装備を見る限り、ランクの高い冒険者なのだろう。
それをカサに威張り散らしている…という感じだろうか?
するとそこに先程の食堂の店主がブルステーキを運んで来た。
「嬢ちゃんおまち!」
「きたきた!」
私の前には以前食べ損ねたジュウジュウという音を立てて焼けるステーキがある。
私はナイフとフォークを持ってステーキを切ろうとすると、冒険者の男が肉を掴んで喰いつきながら言った。
「ブルステーキとは豪勢じゃないか!」
「あぁ…私のお肉!」
私は肉を食べようとすると必ずと言って良いほどに阻害される…呪いでもあるのだろうか?
近くの店員に声を掛けてブルステーキを注文したのだが、ブルステーキは今ので終わりという事だった。
やっとありつけると思ったのに…
「おい、何を黙っているんだ!早く出せ………」
「ウィンドブレッド‼︎」
私は冒険者の男の顔面に風魔法のウィンドブレッドを放つと、冒険者の男は食堂の壁迄吹っ飛んでから激突した。
冒険者の仲間は私の行為に武器を抜こうとしたが、私の体から溢れ出す魔力量を見て震え上がっていた。
「私のお肉…」
「な、何よアンタ、私達に逆らう気?私達はCランク冒険者よ‼︎」
「私はSランクだけど…」
私は冒険者カードを見せながら言った。
聖女の穢れの浄化の旅には神殿から発行された様々な免許以外に、冒険者ギルドのカードも発行される。
聖女は伝承の聖女と同じくSランクに認定されていた。
「アンタはただの小娘じゃなかったの⁉︎」
「私は貴方達に自己紹介をした記憶はないはずだけど…それよりも私のお肉をどうしてくれるのよ‼︎」
私は吹き出している魔力を冒険者達に向かって放つと、冒険者達は皆吹っ飛んでいった。
そして冒険者達は起き上がると、急いで食堂から逃げていった。
私は席に戻ってお皿を見ると、ステーキは無かったけどポテトとニンジンが残っていたので…ステーキソースを付けて食べた。
次こそは…と思い、食堂の店主に挨拶をしてから出た。
「またお肉を食べ損ねた…」
「それよりもマスター、先程冒険者ギルドカードを提示していましたが…名前の欄がマスターの名前のままになっていますので作り直さないといけませんよ。」
「そうね…私は死んだ事になっているのに、死んだ人間が死んだ人間のカードを使っていたらマズイか。」
何とか名前だけ書き換えられないかな?
まぁ、1から冒険者登録するのも良いか。
私は冒険者ギルドに赴く事にしたのだけど…?
そこでも少し厄介な事が待っていたのだった。
6
あなたにおすすめの小説
『働いたら負けだと思ったので、何もしなかったら勝手に勝ちました』
ふわふわ
恋愛
王太子から一方的に婚約を破棄された公爵令嬢、
ファワーリス・シグナス。
理由は単純。
「何もしようとしない女だから」。
……だが彼女は、反論もしなければ、復讐もしない。
泣き叫ぶことも、見返そうと努力することもなく、
ただ静かに言う。
――「何をする必要が?」
彼女は何もしない。
問題が起きれば専門家が対処すべきであり、
素人が善意で口出しする方が、かえって傷口を広げると知っているから。
婚約破棄の後、
周囲は勝手に騒ぎ、勝手に動き、勝手に自滅し、
勝手に問題を解決していく。
彼女がしたことは、
・責任を引き受けない
・期待に応えない
・象徴にならない
・巻き込まれない
――ただそれだけ。
それでも世界は、
彼女を基準にし、
彼女を利用しようとし、
最後には「選ぼう」とする。
だがファワーリスは、
そのすべてを静かに拒み続ける。
働いたら負け。
何もしないのが勝ち。
何も背負わず、何も奪わず、何も失わない。
「何もしない」という選択を貫いた令嬢が手にしたのは、
誰にも邪魔されない、完全な自由だった。
これは、
戦わず、争わず、努力もせず、
それでも最後に“勝ってしまった”
一人の令嬢の、静かなざまぁ物語。
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十周年。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
婚約破棄されたので、前世の知識で無双しますね?
ほーみ
恋愛
「……よって、君との婚約は破棄させてもらう!」
華やかな舞踏会の最中、婚約者である王太子アルベルト様が高らかに宣言した。
目の前には、涙ぐみながら私を見つめる金髪碧眼の美しい令嬢。確か侯爵家の三女、リリア・フォン・クラウゼルだったかしら。
──あら、デジャヴ?
「……なるほど」
ローザリンデの第二の人生
梨丸
恋愛
伯爵令嬢、ローザリンデの夫はいつも彼女より仕事を優先させ、彼女を無碍にしている。
彼には今はもういない想い人がいた。
私と結婚したことにいい思いをしていないことは知っていた。
けれど、私の命が懸かっていた時でさえも、彼の精神は変わらなかった。
あなたが愛してくれないのなら、私は勝手に幸せになります。
吹っ切れたローザリンデは自分自身の幸せのために動くことにした。
※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。)
1/10 HOTランキング2位、ありがとうございます。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる(オリジナルバージョン)
鷹 綾
恋愛
『永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる』
永遠の十七歳――
それは、誰もが一度は憧れる“理想”のはずだった。
だがキクコ・イソファガスにとって、それは紛れもない呪いである。
三百年前、王国を救うために力を使い果たした結果、
彼女は歳を取らない身体を得てしまった。
見た目は少女のまま、中身だけが時代を重ねていく存在として。
人々を救えば救うほど、
見送る別れは増え、
静かに生きようとすればするほど、
世界のほうが彼女を放っておかない。
魔王を倒してようやく戻った平穏な日常――
そう思った矢先、王家から持ちかけられたのは
「女王になってほしい」という、とんでもない提案だった。
政務も陰謀も人間関係も、全部面倒。
本音は、紅茶と本と静かな暮らしだけでいい。
だが王位継承問題に首を突っ込んだ結果、
意外な“最適解”を導き出してしまい、
さらに事態は思わぬ方向へ転がっていく。
――そして現れたのは、
自分ファーストで強引な若き国王からの、まさかの求婚。
「永遠に若いなんて、羨ましいだろ?」
「いいえ。呪いよ」
これは、
最強だけど面倒ごとが嫌いな“永遠の十七歳”と、
暴走気味だが真っ直ぐすぎる王が織りなす、
少しズレた恋と王国の物語。
永遠は祝福か、それとも呪いか。
答えはきっと――
静かな紅茶の時間の中にある。
---
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる