【完結】虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!

アノマロカリス

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第五章 悲恋の章

第二話 目的は?

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 最初は私も抵抗はしていた。

 だけど奴等は一切声を発しないし、始末する為なら平然と行う。

 …と思っていた。

 ドミニクを無言で崖から放り投げた後に、奴等は私に対してこう言って来た。

 「大人しくしていれば危害を加える事はない。」

 「それに…これでお前を守る者も居なくなったしな!」

 ドミニクを始末した後に急に喋り出す様になっていた。

 目的は恐らく予想が付いているけど、何処に連れて行かれるかを確認する為に心の距離を詰めようと思った。

 「守る者って…さっきのがですか? は全く役に立たない上に、本っっっ当にしつこかったので…始末してくれて有り難くてお礼を言いたい位です!」

 私が掴まった原因の1番は、ドミニクに腕を掴まれた事だ。

 それが無ければ今頃は店に戻るまで鬼ごっこを続けていただろう。

 1人の方が色々と対処が出来ていたしね。

 「嘘を…言っている感じではないな?」

 「真実ですからねぇ、あの男は魔物の襲撃に遭っている所を助けた後に街中を探して私のいる場所を突き止めた後に、「結婚を前提に付き合え!」と言われて、翌日には「俺と結婚しろ!」、更に翌日には「こんな店で働かなくてもオレが養ってやろう!」とか、「お前を国に連れ帰って紹介するから用意しろ!」だとか言ってこっちの都合は全部無視。」

 「そんな男いるのか…?」

 「他にも女性客だと問題は無いけど、男性客に応対している際に邪魔してくるし…客がいなくなった後には「お前はオレの女なのだから、男に愛想笑いをするな!」って、私は全部断っているのに話を全く聞かなくて…」

 「確かにそんな男が居なくなれば感謝するか…」

 「えぇ、本当に清正しました。」

 私は心の底から感謝を込めて言った。

 ドミニクの事は正直言ってどうでも良い…けど、あの高さから落とされても海なら多少でも助かるかも知れない…いや、拘束されたままでは無理かな?

 どちらにせよ…2度と会う事は無いだろうから別に良いか!

 それにドミニクがいなくなった事により、隙を見て逃げ出せる確率が増えた訳だしね。

 一緒に居たら足枷…いいえ、オマケに鉄球が付いているのと変わらないからね。

 「それで貴方達は多分傭兵だと思うけど…私を必要としているのは貴方達では無いわよね?」

 「あぁ、依頼主とこれから行く港で落ち合う予定だ。 その時にお前を渡す事になっている。」

 やっぱり依頼主が居たか…せめて私を拉致した理由くらいは聞けないかなぁ?

 「その依頼主はあの店の店員の私を攫ってどうするの? まさか愛妾にとか奴隷にするとかじゃ無いわよね?」

 「ポーション製作者を攫えとしか言われてないからな、他の理由は知らん!」

 「ポーション製作者って…私の事じゃないわよ。 私はあの店の副店長で、ポーション製作者はあの店のオーナーが作っているの。」

 「オーナー? あの店には中年の女とケットシー族しか見なかったが…あの中年女がオーナーなのか⁉︎」

 「それも店員よ、オーナーは別の場所でポーションを作っているから…」

 やっぱり私の店を監視していた訳か。

 でも私が副店長という話は知らなかったみたいね?

 「オーナーがいるという話は知らなかった。」

 「オーナーはいつ顔を出しているんだ⁉︎」

 「オーナーとのやり取りは魔道具を使用しているわ。 転送用魔道具で私は採取した薬草を届けてから、それを元に作ったポーションを送ってくれてそれを販売しているだけなんだけど…」

 「な、何だと⁉︎」

 「じゃあ、お前は本当にただの店員なのか⁉︎」

 「うん。」

 「なら…そのオーナーは何処にいる⁉︎」

 「オーナーはテルシェリア王国の王立薬学研究所にいるわ。 元々ポーションがテルシェリア王国の女性が製作したという話を知らない訳ではないわよね?」

 あ…男達の様子だとその事は知らなかったみたいね?

 このまま開放してくれるとありがたいんだけどねぇ…?

 「勘違いって分かったのなら開放してくれるとありがたいんだけど…」

 「確かにただの女を連れて来たなんて知れたら…」

 「だが依頼主…あの男はこの女を連れて来いと命じられたんだが?」

 「悪いがこのまま連れて行く事にする。 依頼主はお前を…と命令されたのでな。」

 私の拘束は解かれる事が無く、私はそのまま港に連行されて行った。

 そして男達は私を依頼主という男に引き渡すのだけど…?

 どうして私なのか…依頼主の男の顔を見て納得した。

 まさか…この男が依頼主だとは夢にも思わなかった。
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