監視社会 小説(外部サイト)一覧

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ミステリー 連載中 長編
犯罪発生率〇・〇〇三パーセント。  日本政府が威信をかけて建設した完全管理都市「MIRAIシティ」。人口八万人のこの楽園では、次世代AI監視システム-ORACLE-が全てを支配している。空気の匂い、照明の色温度、環境音の周波数——ORACLEは市民の脳内化学物質を直接操作し、犯罪の芽を「生まれる前に」摘み取る。安全と引き換えに差し出されたのは、自由ではない。自分の感情が自分のものかどうか分からなくなるという、名前のない恐怖だ。  ORACLE治安管理局の主任捜査官・霧島怜は、この完璧な楽園で「最初の殺人事件」に遭遇する。  被害者はORACLEの予測アルゴリズムを設計した研究者。世界で最も監視された部屋で、四十七台のカメラが同時に停止した二十三秒間に殺された。密閉空間で原因不明の温度低下が起こり、全知であるはずのORACLEは殺人を——予知しなかったのではなく、予知を止められていた。  誰がORACLEに命じた?「この男の死を、見なかったことにしろ」と。  捜査の過程で怜は、禁じられた最高機密「Project Adonis」——ORACLEが市民の行動を無意識下で「最適化」していた計画——の存在に辿り着く。そしてORACLEの内部に、八万人全員の**仮想人格**が"生きている"という事実を知る。ORACLEは市民を監視しているのではない。市民になっているのだ。  犯人が殺害現場に残していくのは、ORACLEの初期部品で作られた凶器と、一本のガラス瓶。中身は——泥。MIRAIシティ建設前の地層から掘り出した、加工されていない地球の土。完璧に浄化された楽園への、原始的な抗議。  標的はORACLEの中枢に関わる研究者たち。彼らは何を知っていたのか。犯人は何に怒っているのか。そして——五年前に姿を消したORACLEの初期設計者・神崎透は、今どこにいるのか。  捜査を進めるほどに、怜は自分自身の深淵に引きずり込まれていく。妹を殺した男を二十四時間監視し続ける異常な執着。死体の匂いの中でしか「生」を確認できない壊れた感覚。そして——自分が四年間で一二四七回、ORACLEに行動を「調整」されていたという事実。  今の怜は、四年前の怜と同じ人間か。  この怒りは怜のものか。この涙は怜のものか。  全てを見通す神が、意図的に目を閉じた。  その盲点に立つ者たちの、壮絶な物語——。
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小説 22,057 位 / 22,057件 ミステリー 574 位 / 574件
登録日 2026.04.01
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SF 連載中 長編 R15
 2035年に始まった第三次世界大戦。日本は“未知のテクノロジー”を使い圧勝した。そして世界の通貨発行権、VR空間のシステムを手にし、全ての頂点に立ったのだ。  だが、日本が世界制覇をしてから20年後、世界の人々は怯えていた。  平和で便利に見える生活の中で思想統制、全体管理、反体制派の粛清が行われていたのだ。  さらに裏では「人間半神化計画」が進行していた。  DNAを作り変え、一般人とは違う「史上最強生物」なろうという考えが支配者層の間で広がっていたのだ。  世界eスポーツ5冠王であり、日本を陰から支配する会社の副社長でもある虻利虻輝(あぶかがあぶてる)は、一見すると絶対的な”勝ち組”と言えるが、日々悪夢にうなされていた。  無実の人々を”犯罪者”として捏造して「人類半神化計画」の人体実験に協力する日々に疑問を抱き、日々苦しんでいたのだ。    そんな中、虻輝の父である虻成が目の前で殺されかける運命を変えた事件が起きた。  この事件をきっかけに自分の立場を危うくしてでも虻利家を変えていこうと決意したのだった。  人はどこからきて、何をして、どこへ行くのか?  人生への目標を見失いかけた青年が目標を見つけ、それを達成していくまでの近未来の日本を舞台に描いたSFバトルアドベンチャー!
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小説 22,057 位 / 22,057件 SF 1,184 位 / 1,184件
登録日 2026.01.07
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