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リーラン王国の名門クライセン公爵家に生まれたエリオ。 バルディオン王国の名門ルディラン侯爵家に生まれたサラサ。 黒髪に、残念オーラを纏ったエリオと、銀髪で、赤銅色の目を有する異形のサラサ。 敵味方に分かれたこの2人を中心に、戦乱の物語が進んでいく。 2人は共に名門に生まれた為、若き日から艦隊を率いて東奔西走する事となる。 そして、国家の存亡、一族の興亡を掛けた艦隊戦を繰り返すのだった。 だが、それは必ずしも2人が望んだ戦いという訳でもなかった。
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小説 21,276 位 / 21,276件 ファンタジー 8,267 位 / 8,267件
登録日 2022.07.11
設定編はこちらで:https://www.alphapolis.co.jp/novel/712272090/177810011 その男は暗く黒くどこまでも深く染め上げられた外套に身体をすっぽり隠していた。 頭巾から見え隠れする双眸の瞳もやはり黒曜石のように黒く、左腕の鱗籠手は黒鋼で背中の両手剣の刀身、柄、全てが黒鋼だ。 幾重もの剣戟のなか白刃を受け流し叩き返してきた籠手。その傷跡は死合う相手に幾度も死を呼び込んだことを伺わせた。槍襖を食い破るよりも多く首を跳ねたであろう黒鋼の大剣は切先から柄まで鋭く、黒光の珠が滑り落ちた。 世界はあまりにも曖昧で境界線が朧げとなった。 リードランを放浪するアッシュ・グラントは空を眺めそんなことを考えた。 今日この日を迎えるまでの出来事がそう思わせたのだ。それは昨日のことでもあったし、気が遠くなるほど昔の話でもあった。アッシュ・グラントの名を含む英雄譚は幾つかあったが、その始まりは百年以上も前になる。だから決定的にコレがといえる譚はなかった。いやどちらかと云えば、それを考えることが面倒だったのかもしれない。ただ漠然と曖昧さと朧げさを頭の片隅に置いておければ良かった。 今は行方をくらました友を探しダフロイトへ到着をしたばかりだ。 そちらに力を注ぐべきなのだ。 だから息を大きく吸い込み、アッシュ・グラントはダフロイトの南大門を静かにくぐった。   ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ※本編は文字数が多いので本当にお時間あるときに是非。 ※本作は、残酷描写|暴力描写|性描写 がございます。  これらが苦手な方はお気をつけください。
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小説 21,276 位 / 21,276件 ファンタジー 8,267 位 / 8,267件
登録日 2023.12.09
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