お仕事小説 小説(外部サイト)一覧
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人生の節目で、人はなぜ本を手放すのか。
路地裏の古書店で交わされる、売る理由と残される余白。
路地裏にある、小さな古書店。
看板は古く、営業日も不定で、常連と呼べる客はいない。
それでも、この店にはなぜか「訳あり」の客ばかりが訪れる。
離婚を決めた帰りに本を抱えてくる人。
もう会えない相手の蔵書を処分しに来る人。
人生の整理がつかないまま、紙袋を下げて立ち尽くす人。
店主は、客の事情を深く聞かない。
慰めもしなければ、助言もしない。
ただ、本の状態を確かめ、静かに値段を告げるだけだ。
けれど、本には、前の持ち主の時間が、ほんのわずかに染みついている。
それは声になるほどはっきりせず、説明できるほどの不思議でもない。
それでも、確かに「残っている」。
本を売るという行為は、何かを終わらせることなのか。
それとも、別の形で残すことなのか。
この古書店では、人生は救われない。
大きな奇跡も起きない。
ただ、誰かが少しだけ決断をして、店を出ていくだけだ。
それでも、今日も店は開いている。
訳あり客を迎えるために。
登録日 2025.12.26
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『逝くなら天国(てんごく)。住むなら天国(あまくに)』
2020年、春。緊急事態宣言下の東京。 街は死んだように静まり返り、人々はステイホームを強いられていた。
しかし、家にいればこそ「家」の闇は濃くなる――。
拝金主義の事故物件専門不動産屋社長・天國栄(あまくに・さかえ)。
顔だけは良い無気力なホームレス除霊師・北条紫苑(ほうじょう・しおん)。
性格最悪な二人が手を組み、現代の事故物件を物理と霊力で「ロンダリング(洗浄)」!?
「死人は家賃を払わない。祓ってリノベして高く売るぞ!」
「へいへい。……それより今日の晩飯は?」
2020年の東京を舞台に描く、社会派ブロマンス・不動産ミステリ、開幕!
※表紙は生成AI画像で作成されたものです。
※本作には、事故物件に関するシリアスな表現(自殺・孤独死への言及など)が含まれます。この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。また、特定の個人や職業を貶める意図はありません。
※カクヨムに投稿したものと同じものになります。
登録日 2025.12.07
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