「追悼」の検索結果
全体で23件見つかりました。
高校時代、一緒にバイクを乗り回した友人が、一週間ほど前に亡くなった。
バイク事故だった。
仲間内で行う追悼式の前日、その友人との想い出がある公園に、ひとりで赴いた。
「俺がやられたらさ、おまえが俺の形見をもらってくれ」と言っていたが、友人のお気に入りだったブランコの上に、大きくへこんだヘルメットが置いてあった。
さらに、その傍らには一本の鍵が。
試しに、俺がそのヘルメットをかぶってみたら、バイク事故の映像が脳裡に浮かんできた。
黒いライトバンに追突されて、宙を舞うバイク乗りーーその顔はまさに友人のものだった!
※他サイトでも掲載しています。
小説家になろうでは、ホラー短編作品集『あなたの知らない怖い公園』の1作品 として掲載しています。
文字数 3,694
最終更新日 2025.08.24
登録日 2025.08.24
チャンネル登録者数十万人超えのゲーム配信者・スズキリカ。
炎上もアンチコメントも日常茶飯事の彼女には、一つだけ面倒な定番ネタがあった。
「朝鮮人」
配信のたびに飛んでくるその煽り文句に、リカはいつものように「人種差別はやめましょう!」と返して笑いを取る。だが、ある日ふと疑問を抱く。
――そもそも、なぜ「朝鮮人」が悪口になるのだろう。
軽い好奇心から調べ始めた彼女は、関東大震災直後に起きた朝鮮人虐殺の歴史と出会う。そして、千葉県の追悼地を巡るバスツアーや、名古屋で上映されるドキュメンタリー映画『1923』の存在を知る。
「歴史は知らないけど、朝鮮人って煽られたので手を合わせてきた」
配信のネタのつもりで始めた旅。
しかし、追悼碑を守り続ける人々や、百年以上語り継がれてきた記憶に触れるなかで、リカは少しずつ過去と現在のつながりを知っていく。
ネットの炎上文化と百年前の虐殺。
軽薄な配信者の好奇心から始まった旅は、やがて「忘れられた歴史」と向き合う物語へと変わっていく。
登録日 2026.06.03
体操選手・宮田笙子の跳馬演技に焦点を当てたエッセイ。演技前の優しい笑顔と、助走の瞬間に見せる戦士のような表情の対比を描き、彼女の人間味あふれる姿に胸を打たれる筆者の心情を綴る。さらに、若さゆえの過ちでパリ五輪出場を辞退した宮田が、再び跳馬台に立つ姿に、かつて人々に感動を与えた長嶋茂雄の面影を重ねる。世間の冷たい視線を背負いながらも、一歩を踏み出す宮田の姿は、失敗や恥に負けずに生きる全ての人への応援歌だと筆者は信じる。文章の最後では、物を書くことの意味を「感動すること」と捉え、感動する心を持つ大切さを再認識する。全体を通じて、スポーツを超えた人間の強さと再生の物語が心に響く内容となっている。
文字数 1,787
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.06.03