「おみ」の検索結果
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年中、満開の桜が狂い咲く都【桜都(おうと)】
都ではいま、美女ばかりを狙い殺害しては吊るす、猟奇犯『火車(かしゃ)』が世間を騒がせていた。
「どうして火車は俺を狙わん!」
当代随一の美貌を持つ天才文筆家・東正臣(ひがし まさおみ)は、己が火車に狙われないことに激怒していた。
そんな主の奇行に呆れつつも付き従うのは、かつて東に拾われた元ヤクザの付き人・北晴康(きた はるやす)。
しかし、東の軽薄な言動の裏には悪を裁く『天罰』という、独善めいた正義が隠されていた。
「俺はお前を巻き込みたくない」
「お前と汚れるなら悪かねェさ」
外道を裁くのもまた外道。
血と桜の香りが交錯する中、「天罰」の幕が上がる――。
文字数 102,317
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.30
雨宿り横丁の売却期限は、土曜午後六時。亡き蒔絵職人・照乃が遺した木箱には、「三時間で新しい名前を見つけ、八人全員の署名をそろえれば、三年間の使用権予約が発効する」と記されていた。
集められたのは、時計修理と木工を請け負う凌大、土地管理会社の調査担当・陽、喫茶店跡にこだわる獅門、手紙の異変に気づく佐矢香、書類の遅れを抱えた敬泰、理科知識で謎を解く巴海、防災用品を抱える久哲、夜に帳簿とおみくじを整えてきた裕希菜。八人はそれぞれ、知られたくなかった失敗や隠しごとを抱えている。
おみくじ型の参加票、ナス紺の値札、椿油の残る手紙、氷屋の気温表、朱色の印鑑箱、楕円時計の裏側。照乃が残した手がかりは、くだらないと思われていた暇つぶしの遊びと、横丁で過ごした時間につながっていた。誰か一人の正解ではたどり着けない。八人が自分の過去を認めたとき、雨宿りからはじまった場所の本当の名前が見えてくる。
文字数 98,876
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.06.23
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