「いつか、俺が俺を好きであるとき」の詳細

 交通事故により、家族と、自らの記憶の大部分を失った柏木恵一。  失われたものを探しもがく毎日の中で、担当の医師、さくらとの間にほのかな恋心が芽生え始める。  満ち足りていく日々のその一方で、柏木は自分が無意識下で綴っている断片的な走り書きが、ことごとく未来を予測していることに気づく。  記憶と引き換えに得たもの、それは未来予知の能力なのか?  逡巡する柏木の前に、その能力に感づき、利用しようと目論む不穏な影と、さくらを狙う恋敵の姿がちらつく。   これは柏木が「本当の自分」を取り戻すまでの、青春群像劇。
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登録日 2018.03.19