もうひとつの考え方に、世間が騒いでいることにさほど興味を持たず、自分のやり方を貫いてしまうという生き方もあります。
新しいことを受け入れるには、かなりの時間を必要としますが、自分に自信があれば、受け入れないという態度も可能です。
それには自分独自の技術や特技を持っている必要があります。
何も新しいことを取り入れていくほうが、脳にいいということではありません。
自分が追求する世界を、とことん追いかけるほうがずっと難しく、脳も使います。
そのほうがずっと若い脳でいられるのではないでしょうか。
高齢になってくれば、時代に自分を合わせていくのが大変になります。
何も常に新しいものに対応していく必要はありません。
新しいものを拒否し、昔を大事にするという考え方でもいいのです。
新しいことについていけないのが、悪いこと、脳が衰えた証拠のように言うことがおかしいのです。
新しいことに挑戦しなくても、自分の持っている古い記憶、経験に磨きをかけるというやり方もあるはずです。
年齢を重ねる、脳が年を取るという感覚は、70歳を過ぎてくるとわかるものです。
思考が遅く、判断に迷い、いろいろな意味で時間がかかります。
だからこそ、やたらにスピードが要求される、新しいことが苦手になります。
しかしだからと言って、新しいことにまったく興味がないというのは、さらに脳の若さを失わせてしまうことになります。
新しいことに挑戦するかしないかは、個人の自由と能力の問題かもしれませんが、次の3つのことは年齢関係なくやっていくべきことです。
家の中にいては何も起きないし、だれかに遭遇することもありません。まずは外に出てみるべきです。偶然だれかに会う、何気なく入った店に自分の欲しかったものがあったりと、とにかく外に出て行動することが、努力することなく新しいことを手に入れる方法です。
ある状況になって、そこで何かを発見する人、面白いと思う人、感じ方は様々ですが、新しい発見をする感性がどうしても必要です。
感性をいまさら磨くわけにはいかないので、自分が面白い、興味が持てることを探してみましょう。
新しい発見などという大げさなことではありません。自分の直感を信じて何かを見つけることです。
新しく見つけたものを受け入れる姿勢は非常に大切です。
新しいものに対して拒否的になるとしても、自分が面白いと思ったものは受け入れやすいでしょうし、自分の感性を信じて、受け入れる勇気も必要なのです。
若者が面白がっていること、新しい商品など、受け入れなくともいいでしょう。それで脳が衰えるわけでもありません。
自分の判断力で面白いものを探すことができれば、十分なのです。