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5章 レーデンブルク 悪魔討伐編
イリス、お仕置きを受ける
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さあ、次はイリスの番ね。
「イリス、準備はいいかしら?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「それじゃあ、残りの悪魔、イリスと戦いなさい。あと制限時間は10分だけど、攻撃回数は無制限に変更よ。イリスは格闘戦に不慣れだしね」
「お姉様!ありがとうございます!」
悪魔はうつむき加減で歩き、なにやらブツブツ言いながらイリスがいる場所へ行った。
「あの悪魔達も気の毒にな。サーシャと俺に出会ったせいで、弄ばれる運命になったんだから」
「別に良いんじゃない?今まで、別の異世界の勇者を弄んでいたんでしょ?それなら、いつか自分達が弄ばれる事ぐらいわかるでしょ?」
「いやわからないと思うぞ。奴等は、変にプライドが高いからな」
「それなら、この世界で理解すれば良いわ。自分達を弄ぶ存在がいるという事をね」
イリスと悪魔が向かいあっている。
「さあ、イリス始めなさい!」
さあ、悪魔はどう動くかな?
「悪魔さん、こちらも全力でいきます」
「くそ、逃げ場なしか!せめて、お前を道づれにして死んでやる!」
イリスも悪魔も全力を出したわね。やはり、能力自体は2倍近く差があるわね。
「おい、イリスと言ったか。自分よりも強い奴と戦う場合、正攻法ではまず太刀打ち出来ない。その場合は、こういうやり方で敵を混乱させるのさ。お前の頭をほんの少しだけだが覗かせてもらったぜ」
あら、悪魔がエレノア様そっくりに変身したわね。エレノア様は、イリスにとって母親のようなもの。イリスはどう対処するかな?
「----エレノア様?」
「そうよ、イリス?私と戦えるかしら?」
おー、あの悪魔!結構やるわね。
エレノア様の雰囲気や喋り方も、かなり似せている。これは動揺するかな?
イリスは小動物のようにプルプルと震えている。
「隙ありだ!死ねーーーー」
エレノア様じゃなくて、悪魔は自分の爪を伸ばし、イリスの心臓目掛けて突き刺そうとした。
「------誰が死ぬかーーこのボケ悪魔―ーー!!!」
えーーーー、イリスの右拳がエレノア様の顔面をヒットした~~!
あの子、躊躇なくエレノア様の顔面を殴ったわね。
「げはあ~~、お前、自分の母親のような存在を普通殴るか!」
エレノア様の声で言われると、なんか笑っちゃうわね。
「ええ、殴ります。母親であっても、間違った事をする場合がありますからね。躊躇いなく、殴れますね」
「このガキ、本当に躊躇いなく殴りやがって!それならこの姿ならどうだ!」
げ!あいつ、私に姿を変えたわ!自分で自分を見るのも変な感じね。
「ふふふ、さあイリス、お姉様である私を-----ガハアアアァァァァーーーー、ちょっとお前、ちょっと待っ----」
あの子、遠慮なく私の顔面を殴りまくっているわね。
「あはははは、今までの訓練でお姉様を1度も殴った事がないんです。ていうか強過ぎて、攻撃が当たらないんです。ニセお姉様でも構いません。思いっきり殴らせて下さい。幸い、攻撃回数は無制限に変更になったので殴り放題です。あははははは」
あの子、私に攻撃が当てられない事がストレスになっていたのかしら?それにしても、自分が殴られる場面を客観的に見ると、ああなるのね。私ではないんだろうけど、なんか腹たつわね。自分の顔が、どんどんボコボコになっていくんだけど。
「ねえ、ジン、なぜかしら?私が本当に殴られている気分だわ。どんどん不愉快になっていくんだけど?」
「------あ、あ、あのサーシャ様、あれは悪魔だから、イリスも殴っているわけであって」
「あの子、私を殴ってみたいと断言したわよ?」
「え、いや、それは言葉の綾で------」
周りを見ると、ジン・リッカ・フィンが怖ろしく震えていた。小声で何か話し合っている。
《イリス、馬鹿だよ!あれじゃあフォロー出来ないよ》
《ヒイイィィィィー、サーシャ様が怒ってるよーーーー、ジンなんとかしてーーー》
《なぜ、そういう時だけ俺を頼る!もう手遅れだ!》
そう手遅れね。私の顔がボコボコになっているのだから。
「ああ、気分爽快です!悪魔さん、ありがとうございます!」
あ、元の姿に戻った。
「こっちは気分最悪だよ。母親のような存在や戦いの手解きを指導する先生に対しての殴り方じゃないぞ」
本当にそうね。躊躇いというものが全くなかったわ。
「次は、この小太刀十六夜の試し斬りをさせて下さい。どんな姿になっても、躊躇なく斬ってみせます。どうぞ!」
本当に躊躇いなく斬るでしょうね。
「この------ちい、これならどうだ!」
あ、レーデンブルクの王妃様になった。
「無駄です。あなたの核の位置は、先程殴りまくったおかげで把握済です。あなたの核を斬り刻みます。は!」
「ギャアアアァァァーーーーーー」
あーあ、遠慮なく王妃様の右腕を斬った後、右腕の中にある核を斬り刻んだわ。
「師匠、なんだか釈然としません。あれは悪魔とわかってはいるんですけど、お母様が本当に斬られたような錯覚に陥ります」
「奇遇ね。私も、自分自身が殴られたような錯覚に陥っているわ」
ついに、悪魔が力尽き灰となったか。イリスの合否は既に決定している。
「お姉様!やりました~快勝です!」
「イリス、不合格!」
「えええぇぇぇーーーー、なんでーーーー???」
「私とフィンの目の前で、私をボコボコにするし、フィンの母親を斬ったでしょ!私もフィンも思いっきり不愉快なのよ。よって、【グリグリ攻撃+刺激臭】の刑に処す。ジン、リッカ、反論はあるかしら?」
「「いえ、全くありません!イリスをお仕置きして下さい!」」
「そんなーーーー快勝したのに~~」
「私の目の前で、よくも私をボコボコにしてくれたわね!」
「そうだよ、イリス!私のお母様を容赦なく斬ったでしょ!右腕もあそこまで斬り刻む必要性ないよね!」
「う、それは-----」
はい、お仕置き確定ね!
「むぎょ~~~!この匂いは!お姉様~~!」
私はイリスのいる場所に移動し、刺激臭をイリスに送ってやった。そして-----同時にグルグリ攻撃を執行した。
「むぎょあああああぁぁぁぁぁぁーーー匂いがーーーー痛みがーーーーーフィン姉ダズゲデーーーーー」
「無理、イリスが悪い」
「ぞんなーーーーーーあぎょーーーー」
1分間念入りにお仕置きしてやった。
《ドサ》
イリスは白目を向き、痙攣しながら気絶してしまった。ちょっとやり過ぎたかな?
「ジン、ヤバイよ!あの刺激臭は私達の天敵だよ!そこにグリグリ攻撃をされたら-------」
「-----ああ、下手したら死ぬかもしれん。アルテハイムでの試験では、全力を出して速攻で悪魔を討伐しよう」
「そ、そうだよね!すぐに殺せば問題ないよね!」
うんうん、ジンとリッカにも上手い具合にプレッシャーが掛かっているわね。
想定通りよ。
-------イリスが気絶から復帰すると、土下座して盛大に私達に謝ってきた。
「ずいまぜーーん。戦いで、気分がハイになっていたせいもあって、調子に乗っていました~。どうか許して下さ~い」
猛烈に反省していた様なので、私もフィンも許してあげたわ。
「イリス、準備はいいかしら?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「それじゃあ、残りの悪魔、イリスと戦いなさい。あと制限時間は10分だけど、攻撃回数は無制限に変更よ。イリスは格闘戦に不慣れだしね」
「お姉様!ありがとうございます!」
悪魔はうつむき加減で歩き、なにやらブツブツ言いながらイリスがいる場所へ行った。
「あの悪魔達も気の毒にな。サーシャと俺に出会ったせいで、弄ばれる運命になったんだから」
「別に良いんじゃない?今まで、別の異世界の勇者を弄んでいたんでしょ?それなら、いつか自分達が弄ばれる事ぐらいわかるでしょ?」
「いやわからないと思うぞ。奴等は、変にプライドが高いからな」
「それなら、この世界で理解すれば良いわ。自分達を弄ぶ存在がいるという事をね」
イリスと悪魔が向かいあっている。
「さあ、イリス始めなさい!」
さあ、悪魔はどう動くかな?
「悪魔さん、こちらも全力でいきます」
「くそ、逃げ場なしか!せめて、お前を道づれにして死んでやる!」
イリスも悪魔も全力を出したわね。やはり、能力自体は2倍近く差があるわね。
「おい、イリスと言ったか。自分よりも強い奴と戦う場合、正攻法ではまず太刀打ち出来ない。その場合は、こういうやり方で敵を混乱させるのさ。お前の頭をほんの少しだけだが覗かせてもらったぜ」
あら、悪魔がエレノア様そっくりに変身したわね。エレノア様は、イリスにとって母親のようなもの。イリスはどう対処するかな?
「----エレノア様?」
「そうよ、イリス?私と戦えるかしら?」
おー、あの悪魔!結構やるわね。
エレノア様の雰囲気や喋り方も、かなり似せている。これは動揺するかな?
イリスは小動物のようにプルプルと震えている。
「隙ありだ!死ねーーーー」
エレノア様じゃなくて、悪魔は自分の爪を伸ばし、イリスの心臓目掛けて突き刺そうとした。
「------誰が死ぬかーーこのボケ悪魔―ーー!!!」
えーーーー、イリスの右拳がエレノア様の顔面をヒットした~~!
あの子、躊躇なくエレノア様の顔面を殴ったわね。
「げはあ~~、お前、自分の母親のような存在を普通殴るか!」
エレノア様の声で言われると、なんか笑っちゃうわね。
「ええ、殴ります。母親であっても、間違った事をする場合がありますからね。躊躇いなく、殴れますね」
「このガキ、本当に躊躇いなく殴りやがって!それならこの姿ならどうだ!」
げ!あいつ、私に姿を変えたわ!自分で自分を見るのも変な感じね。
「ふふふ、さあイリス、お姉様である私を-----ガハアアアァァァァーーーー、ちょっとお前、ちょっと待っ----」
あの子、遠慮なく私の顔面を殴りまくっているわね。
「あはははは、今までの訓練でお姉様を1度も殴った事がないんです。ていうか強過ぎて、攻撃が当たらないんです。ニセお姉様でも構いません。思いっきり殴らせて下さい。幸い、攻撃回数は無制限に変更になったので殴り放題です。あははははは」
あの子、私に攻撃が当てられない事がストレスになっていたのかしら?それにしても、自分が殴られる場面を客観的に見ると、ああなるのね。私ではないんだろうけど、なんか腹たつわね。自分の顔が、どんどんボコボコになっていくんだけど。
「ねえ、ジン、なぜかしら?私が本当に殴られている気分だわ。どんどん不愉快になっていくんだけど?」
「------あ、あ、あのサーシャ様、あれは悪魔だから、イリスも殴っているわけであって」
「あの子、私を殴ってみたいと断言したわよ?」
「え、いや、それは言葉の綾で------」
周りを見ると、ジン・リッカ・フィンが怖ろしく震えていた。小声で何か話し合っている。
《イリス、馬鹿だよ!あれじゃあフォロー出来ないよ》
《ヒイイィィィィー、サーシャ様が怒ってるよーーーー、ジンなんとかしてーーー》
《なぜ、そういう時だけ俺を頼る!もう手遅れだ!》
そう手遅れね。私の顔がボコボコになっているのだから。
「ああ、気分爽快です!悪魔さん、ありがとうございます!」
あ、元の姿に戻った。
「こっちは気分最悪だよ。母親のような存在や戦いの手解きを指導する先生に対しての殴り方じゃないぞ」
本当にそうね。躊躇いというものが全くなかったわ。
「次は、この小太刀十六夜の試し斬りをさせて下さい。どんな姿になっても、躊躇なく斬ってみせます。どうぞ!」
本当に躊躇いなく斬るでしょうね。
「この------ちい、これならどうだ!」
あ、レーデンブルクの王妃様になった。
「無駄です。あなたの核の位置は、先程殴りまくったおかげで把握済です。あなたの核を斬り刻みます。は!」
「ギャアアアァァァーーーーーー」
あーあ、遠慮なく王妃様の右腕を斬った後、右腕の中にある核を斬り刻んだわ。
「師匠、なんだか釈然としません。あれは悪魔とわかってはいるんですけど、お母様が本当に斬られたような錯覚に陥ります」
「奇遇ね。私も、自分自身が殴られたような錯覚に陥っているわ」
ついに、悪魔が力尽き灰となったか。イリスの合否は既に決定している。
「お姉様!やりました~快勝です!」
「イリス、不合格!」
「えええぇぇぇーーーー、なんでーーーー???」
「私とフィンの目の前で、私をボコボコにするし、フィンの母親を斬ったでしょ!私もフィンも思いっきり不愉快なのよ。よって、【グリグリ攻撃+刺激臭】の刑に処す。ジン、リッカ、反論はあるかしら?」
「「いえ、全くありません!イリスをお仕置きして下さい!」」
「そんなーーーー快勝したのに~~」
「私の目の前で、よくも私をボコボコにしてくれたわね!」
「そうだよ、イリス!私のお母様を容赦なく斬ったでしょ!右腕もあそこまで斬り刻む必要性ないよね!」
「う、それは-----」
はい、お仕置き確定ね!
「むぎょ~~~!この匂いは!お姉様~~!」
私はイリスのいる場所に移動し、刺激臭をイリスに送ってやった。そして-----同時にグルグリ攻撃を執行した。
「むぎょあああああぁぁぁぁぁぁーーー匂いがーーーー痛みがーーーーーフィン姉ダズゲデーーーーー」
「無理、イリスが悪い」
「ぞんなーーーーーーあぎょーーーー」
1分間念入りにお仕置きしてやった。
《ドサ》
イリスは白目を向き、痙攣しながら気絶してしまった。ちょっとやり過ぎたかな?
「ジン、ヤバイよ!あの刺激臭は私達の天敵だよ!そこにグリグリ攻撃をされたら-------」
「-----ああ、下手したら死ぬかもしれん。アルテハイムでの試験では、全力を出して速攻で悪魔を討伐しよう」
「そ、そうだよね!すぐに殺せば問題ないよね!」
うんうん、ジンとリッカにも上手い具合にプレッシャーが掛かっているわね。
想定通りよ。
-------イリスが気絶から復帰すると、土下座して盛大に私達に謝ってきた。
「ずいまぜーーん。戦いで、気分がハイになっていたせいもあって、調子に乗っていました~。どうか許して下さ~い」
猛烈に反省していた様なので、私もフィンも許してあげたわ。
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