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27.初めてはラブ○で
しおりを挟む「…ここ…?」
「ああ」
機嫌良さげに頷くレオンさん。そんな彼に肩を抱かれながら顔を引攣らせる私。
パーティー結成や同棲について話し合った後、私たちはギルドへ行くというエヴァさんと別れて市場通りで買い物してからある宿に来ていた。
そこはどう見ても…ラブホテルだった。いや、外観は普通だったのだ。だが入ってみると受付も、部屋も、若干の違いはあるものの、日本にあったおそらくちょっと古いタイプのラブホテルそのもの。丸い大きなベッド(さすがに回転はしない)、ガラス張りのバスルーム。照明はピンクじゃなくて間接照明だが、彼が開けたベッドの引き出しには…液体の入った瓶や張り型、ア、アナルビーズまで…。あ、あんなのラブホにあったかどうかは知らないけど。
ぜっっったい日本から来た転移人が作ったんだ。お風呂が高価なこの世界で、バスルームは非常にありがたい。でも、でもですよ?あの液体はナニ?ローションだよね?まさか媚薬とかじゃないよね?あの張り型は何であんなに大きいの?何でイボイボ付きなの?そして、何でアナルビーズまであるの!?
でもここが高級な宿なのは一目瞭然。部屋は広くて綺麗だし、ふかふかなベッドはたぶんクイーンサイズ、バスルームだって3人は一緒に入れそう。
実はこの高級宿、一夫多妻のハーレム夫婦なども利用出来るようになっている。その為全てが広く作られていて、1人の男が複数の女を同時に責められるよう張り型なども常備している。もちろんきちんと消毒済みだ。防音もバッチリでプライバシーも守られる。
エヴァントは何度も利用経験有りで、レオハーヴェンも初めてではないが当然キラは知らない。
「広い…綺麗…」
「気に入ったか?」
レオンさんが思わず呟いた私を抱き寄せて尋ね、口づける。
「…んっ、はい…お風呂、ありますし…」
「そうか。じゃあ入るか」
「ひゃっ…」
道具類はともかく、広いお風呂とふかふかのベッドは感動もの。素直に頷くとガバッと抱き上げられ、そのままバスルームへ。お湯はすでに張られていてすぐに入れるようになっていた。
脱衣所に降ろされるとすぐにまた口を塞がれ、大きな手が服を脱がしにかかる。
「っん…んふぁ…ま、って…自分で…」
「ン…は…駄目だ」
自分で脱ぐと訴えても即却下され、あっという間に彼に生まれたままの姿を晒した。咄嗟に胸や秘所を隠した手はレオンさんに避けられ、片手で両手首を掴まれた。
「…あっ…」
「隠すな」
掴んだ両手首を持ち上げ、身体ごと壁に押し付けられる。
「やっ…はずかし…」
「…綺麗だ…キラ…」
「あっ…」
恥ずかしさを訴えた言葉は彼の微笑みに掻き消され、空いていた手が胸を撫でるように弄り始めると声が漏れてしまう。そのまま唇を重ね、舌を絡め取られて身体の奥が熱く疼きだす。激しいキスと対照的な優しい愛撫に胸が高鳴り、いつの間にか解かれていた両手で彼の首にしがみついた。
「…んン…レオ、ンさ…ん…」
「…ッん…キラ…」
長い口づけを終えると彼は私を再び抱えて中へ入った。
■
「…あ、の…たぶん、初めてなので…優しく、して下さい…」
いちゃつきながらのお風呂を終え、ベッドに横たわって彼を見上げながら恥を忍んでお願いする。だって彼のモノはすっごく立派だったのだ。
「ああ、心配すんな。だが…たぶん?」
「はい、ええと…初めてですけど(この世界では)…神弟子さまがどういう風にこの身体を造られたのかわからないので、たぶん、です」
「神弟子様、か…そういや自分の好みで造った、って言ってたな…」
「はい…」
彼は少し考える素振りを見せたがすぐに笑みを浮かべた。
「大丈夫だ。どっちにしろよく慣らさなきゃ俺のは挿いらねえよ…随分狭かったからな…お前のココは…」
「んンッ、あ、あっ」
お風呂で弄られ、すでにヒクついている秘所を指で撫でられて腰が跳ねる。
「キラは感じやすいよな…可愛いぜ」
耳朶を食みながら囁いて首筋を伝い、乳房を舐め回してから乳首を口に含む。舌で舐られ、吸われ、甘噛みされて控えめな嬌声を上げた。
「んぁ…ぁん、あ」
まだ頭のどこかに冷静な自分がいて、声を出すのが恥ずかしいと思っている。それに、早くも感じている自分に対する戸惑いもあった。前の私は彼とのセックスであまり気持ち良いと感じたことがなかった。私の経験自体も少ない上に、相手は淡白で自分がイケば終わりという味気なさ。自分でした方が余程快感を得られたのだ。だからまだ前座の前座みたいな段階でこんなに気持ちイイなんて、感覚が違いすぎてまだ理解が追いついていなかった。
でも、声を抑える余裕があったのはここまで。
ぬぷっ、と2本の指がいきなりナカに入ってバラバラに動き、さっき見つけられたビンカンな内壁を擦りながら掻き回す。口はもう片方の乳首へと移動して同じように責められた。初めて感じる強烈な快楽に背を反らせ、縋りつくように彼の頭を抱えて喘いだ。
「っんはぁ、んうぅ、ンッ、ぁあッ」
「ッは…もうびちゃびちゃだぜ。これならもう一本指が入りそうだ…な!」
「ッあん!あ、あ」
3本の指が蜜壺で暴れ、いやらしい水音が私の耳まで届く。僅かに残っている理性が羞恥心を膨らませ、イヤイヤするように首を振る。でも身体はとっくに快楽の虜で、無意識に腰をくねらせ蜜壺から蜜を零していた。
「ん、や…お、と、や…ぁあ」
「くくっ、こんなに濡らしておいて、いや、か?まだそんな事考える余裕があるんだな…なら…何も考えられなくしてやるよ…」
レオンさんはにやりと笑って膣内を滅茶苦茶に掻き回し、乳首にむしゃぶりつく。激しい愛撫に彼の宣言通り私の頭は真っ白になってしまう。感じるがまま乱れ、喘ぐ。快感がどんどん膨らんで押し寄せ、私をいっぱいにしていく。
「あぁ、あ、あ、ンぁ!」
秘所の上の核をくりっ、と剥かれ、散々刺激された乳首に歯を立てられてビリッ!と電流が走り抜ける。
「ンああぁぁ!!」
その瞬間目の前まで真っ白になり、背を反らせ、全身をぶるぶる震わせながら達した。
「あ…ぁ…」
「…キラ…」
「…ん…」
レオンさんは余韻が抜けず小刻みに震える私の頬をそっと撫でる。その手に擦り寄るように頬を寄せると小さくキスしてくれた。
「イケたか?」
「…はい…」
初めて男性の手でイケて、その相手がレオンさんである事が嬉しかった。
「…休ませてやりてえところだが…俺ももう限界だ。我慢できねえ」
そう囁いて自らの怒張した肉棒を秘所に擦り付ける。ぬちゃっ、と粘ついた水音と共に熱い塊を感じ、ピクンッ、と身体が反応する。
「…大丈夫です、から…あの…き、きて、ください…」
「―――ッ!キラ…愛してるぜ」
欲望に負け、後から思い出したら絶対羞恥に悶えそうな事を思い切って口にすると、彼は蕩けた表情で愛を囁いて腰を押し進めた。
「ッあ…あ、は」
ゆっくりと膣壁を押し広げて挿いってきたモノの強い圧迫感に震えると、レオンさんが上体を倒して抱きしめてくれた。膣内は微塵の隙間もなく、もう彼のカタチになっている。厚い胸板に縋り、ぴったりとくっついたまま肉棒を受け入れると圧迫感が痛みへと変わった。
「ッひ、い、ん”ん…」
「ッは…唇、噛むな…痛かったら、痛いって言え」
唇を噛みしめて何とか痛みを堪えていると、レオンさんに唇を舐められて口が開いてしまった。
「いた…い…レオ、ンさん…」
「悪いな…もうちょっと我慢してくれ。…ッくぅ…キツいな…」
少しずつ、少しずつ、奥へ挿いってくる固くて大きなモノ。全て挿いった時には瞳に溜まっていた涙が流れてしまった。
「…キラ…ッあ…う…力を抜け…」
「んンっ…ふ…あ…」
私の涙を拭い、そのまま少し待ってくれる。そしてゆっくりと動き始めると気持ち良さそうな声を漏らす。その声を聞いているうちに痛みは薄れ、彼と繋がっている悦びが溢れた。言い知れない悦楽が押し寄せてきて愛液がじゅぽっ、じゅぽっ、と淫猥な音を立て始める。
「キラ…ぁあ、あ、イイぜ…すげえ…気持ちイイ…もっと…激しく、動いてイイか?」
「ぁん、ん、ん、あ、あっ、んは…」
すでに彼の言葉に答える余裕などなく、嬌声を上げながら必死に頷く。それを確かめたレオンさんは上体を起こして胸を鷲掴みにし、激しく腰を打ち付けた。突かれるたびに跳ねる身体は胸を弄る手で抑え付けられ、深く、奥へ奥へと肉棒を導く。抉られ、掻き回され、擦られて身悶え、喘ぎ続け、高みへ押し上げられる。
「あぁ、あ、あ!んひぃ…ィ、レオ…さ」
「キラ…キラ…あッ、ッくぅ…くそ…もう、イク…」
呻いて私の腰を抱え、スパートをかける。その切羽詰まった声が彼の快感を表していて嬉しさに震え、最奥まで貫かれて視界が弾ける。彼の手に捕まってガクガク痙攣しながら絶頂した。
「あ、あ、あッ!ああああぁぁ!!」
「ッくあ!うッ、ああああ!!」
その直後、引き抜かれた肉棒から勢いよく白濁が放たれて私にかかった。
「…ん…は…」
「…キラ…ん…」
「ん…」
快感の余韻に酔いしれて惚けている私にレオンさんがのしかかり、唇を重ねる。互いに舌を絡め、口内を隅々まで味わった。
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