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第2章 王都にて(前)

第29話 王族って

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色々あってユーリの心は要塞化したが、

エレンの発言はその要塞からでて色々突っ込まざるを得ないほど、

ツッコミどころが満載だった。

まずエレンの家の侍女頭の白髪の原因はエレンに違いないと思ったが、

イヤイヤそんなことよりもっと重大なことがあるだろうと、

心の中で自分につっこんだ。

「ぼ、ぼくにたいして、し、シンキクサイなんて、ぼ、ぼくは王族だぞ。

シンキクサイヤツなんて、ふ、不敬だ!」

ユーリは初めてエレンに向かってエレンの目を見ていった。

「フケイって何?(°▽°)?」

エレンは不敬という言葉を知らなかった。

「え!?ふ、ふけいとはな、えっと、き、貴族は皆王族に敬意を持って接しないといけないんだ。お、王族は偉いからな。

敬意を持って接しないことを、ふ、不敬というんだ。

そ、その、王族に対して、し、シンキクサイヤツなんて、

失礼ではすまないんだぞ、

ふ、不敬罪に問われてもおかしくないんだ!」

ユーリは動揺しながらもまたゴニョゴニョしながらいった。

改めて不敬って何と聞かれると、

とっさには中々難しかったが我ながら、

幼い子にもわかるように解説できた気がして、

ちょっとほっとした。

「へぇ(°▽°)君は難しい言葉を知ってるんだね(°▽°)

意味を教えてくれてありがとう(°▽°)」

エレンはニコニコしながら礼をいった。

考えてみればエレンは自分よりも年下でまだ幼いのだ。

言葉の意味もまだわかっていないのかもしれない。

自分もまだ子供だが、エレンよりは大人なので、

ユーリは自分がちょっと大人げなかったかなと思った。

そんなユーリに対して

エレンは純粋無垢な瞳でユーリに更なる難題をもたらした。

「ところで王族ってなんで偉いの?(°▽°)?」
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