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第4章 テオドアール領

第112話 多分

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ゼノはテオドアール家に来て、

赤ん坊のエレンと対面した。

「これがうちの娘のエレンだよ( ´_ゝ`)

超かわいいけど超小悪魔だから気をつけて( ´_ゝ`)

なんならエレンの攻略法でも見つけてくれると大変助かる( ´_ゝ`)」

ウィルはまた適当なことを言って、

赤ん坊のエレンをゼノに抱っこさせた。

『思ったより重い…

それに温かい…』

ゼノは身近に赤ん坊がいなかったので、

赤ん坊を抱くのは初めてだった。

もちろん赤ん坊の世話などしたことがなかったが、

育児書や教育本を山のように読みあさって、

エレンに実践してみた。

結果はすべて失敗に終わった。

赤ん坊のエレンを前に、

天才と呼ばれたゼノはまったくの役たたずだった。

ゼノの今まで培ってきた知識や技術は赤ん坊のエレンに対して、

まったく意味を持たなかった。

ゼノは自分が無力であることを悟り、

赤ん坊のエレンの世話に心血を注ぐことを決意し、

ゼノは学者の職を辞し、

テオドアール家で働くことにした。

そんな、ゼノに

ウィルは「まじか!?( ´_ゝ`)!?」

と言ったが、

ゼノはもう学者を辞めたあとだったので、

仕方なくテオドアール家に雇うことにした。

ゼノはエレンの乳母(父?)を希望したが、

ウィルに「さすがにキモいわ!!( ´_ゝ`)!!」

と一蹴され、

ちょうど家令のヨハンが引退を考えていた時期だったので、

ゼノは家令見習いとして働くことになった。

いまだエレンの行動はゼノの理解を越えており、

ゼノは生涯をかけて、

エレンを理解してみせると決意していた。

ゼノはエレンに出会ってから毎日エレンの観察日記を付けており、

その量はもはや床が抜けそうなレベルになったので、

母屋のゼノの部屋ではなく、

離れの書庫に保管されている。

ゼノはエレンに仕えているというか、

心酔しているというか、

溺愛しているというか、

研究対象として見ている訳であって、

決して犯罪性はない。











多分。
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