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三千年ものあいだ人類を脅かした魔王を、たった一人で討ち取った勇者エドリー。
その正体は魔王ではなく「武の神」ユタであり、二人は相打ちで死んだ。
神界で目を覚ましたエドリーが、ユタに告げた望みはたった一つ。
「どこか小さな村で、のんびりと日銭を稼ぎながら暮らしたい」
ユタはその願いを叶えてやると約束する。
剣術も魔法も、身につけたスキルはそのままに。ただし他人には見えないようにして。
──のだが、くしゃみのはずみで転生先を間違えた。
目を覚ましたエドリーは、侯爵家の三男レミラになっていた。
このままでは英才教育まっしぐら。
スローライフのために、レミラは七歳の鑑定の儀まで無能を演じ切ることを決める。
そして迎えた鑑定の日。「無能」の宣告。父の憎悪。追放。
送られた先は、瘴気に覆われ草木も枯れた辺境の廃村だった。
盗賊に食料を奪われ、痩せた土では作物も育たない。
そこに現れたのは、かつて魔王城の門番を務めた魔獣バイリアルソルジャー。
前世の力は残っている。だが七歳の体は、その力に耐えられない。
骨を折り、拳を砕きながら、元勇者の村づくりが始まる。
土を浄化し、盗賊を働き手に変え、才能ある子供を見出し、飯屋を開き、鍛冶師を招く。
目指すはただ一つ、静かなスローライフ。
そのはずだったのに──空が裂け、黒龍が舞い降りる。
文字数 8,728
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.08.16
俺は壊れた器だ。
一人じゃ何もできない。
だけどこんな俺にも一つの取り柄があった。
大切な人との出会い。
それが外れスキルといわれていたスキルを開花させることになるとは俺は分からなかった。
文字数 6,095
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.08.16
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