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死者の名前を借りると、その人の才能が使える。代償は、自分の記憶を一つ失うこと。
17歳の高校生・雨宮透は、亡き父の遺品から奇妙な貸出券を見つける。
そこに記されていたのは、父の名前ではなく、見知らぬ少女の名前だった。
手掛かりを追ってたどり着いたのは、町の地下にひっそりと存在する図書館《終名館》。
そこでは、亡くなった人間の名前を一日だけ借りることができるという。
名前を借りれば、死者が持っていた知識や才能、記憶の断片を使える。
ただし、返却するときには、自分の大切な記憶を一つ差し出さなければならない。
父の秘密を知るため、透は一冊の本を手に取る。
『白瀬栞――死亡確認済』
ところが翌日。
その名前の持ち主である少女が、透の前に現れた。
「お願い。その名前、返さないで」
少女は生きていた。
では、なぜ彼女の名前が死者の書架にあるのか。
十七年前の死亡記録。
閉鎖された病院。
記憶を失った主人公。
そして、真実を隠し続ける図書館長。
調べるほどに、透は気づき始める。
この図書館が保存しているのは、本当に死者の記憶なのだろうか。
忘れることでしか知ることのできない真実がある。
大切な記憶を失いながら、少年と少女が名前に隠された秘密を追う、長編ダークファンタジー・ミステリー。
文字数 132,192
最終更新日 2026.11.03
登録日 2026.10.11
毎日午前0時に配信される、明日死ぬ人間を予告する「明日新聞」。
17歳の雨宮トウマは、ある夜、死亡者一覧に自分の名前を発見する。
死亡原因は――「存在消失」。
さらに、死んだはずの少女から届いた謎のメッセージ。
「明日新聞は未来を予言しているんじゃない。未来を作っているの」
決められた未来に抗う少年と少女の、SFミステリーが始まる。
文字数 215,648
最終更新日 2026.10.06
登録日 2026.09.08
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