3
件
卒業式まであと10日と迫った、夕暮れの放課後。結衣(ゆい)は教室の窓から、大切な親友・美咲(みさき)とその幼馴染・健斗(けんと)が並んで歩く背中を見送っていた。しかしその直後、教室の窓外で網膜を焼き尽くすような「異様な青白い閃光」が走る。結衣が再び目を開けたとき、校門の先を歩いていたはずの二人の姿は、まるで世界の隙間に吸い込まれたかのように忽然と消え去っていた。現場に残されていたのは、アスファルトの謎めいた焦げ跡と、冷酷な表情に変質したウサギのマスコット人形だけ――。その日以来、姿を見せない二人。不安と焦燥感に苛まれる結衣は、彼らの行方を追っていく。
文字数 42,889
最終更新日 2026.09.02
登録日 2026.08.14
3
件