月浦水面

月浦水面

論理学者気質で哲学好き。
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ファンタジー 連載中 短編
死季は人の挫折を、季節の飾りに変える。 ――人の死の、不条理でブラックな物語。 一年のめぐりとともに現れる「死」と「生」の残響を描いた連作短編。 七月の屋上で死を望む少女、十月の路地裏で朽ちゆくカボチャ男、 十二月に遅刻して現れたサンタクロース、 そして一月の神社で語る折り紙のやっこさん。 彼らはみな、生の形をした死者であり、死の影を背負った生者でもある。 語り手は彼らと出会い、死に触れながらも感情を押し付けず、ただ“観察する”。 無関心の仮面をかぶったその視線の奥には、人間の滑稽さと、 生きることの矛盾への深い理解が潜んでいる。 「星になりたい」と願う者、「意味を失った」と嘆く者。 死の季節をめぐる彼らの断片は、現代の孤独と虚無、 そして“それでも続く日常”を静かに照らす寓話として心に残る。 これは、死に向かう人々の物語であり、 それを見つめ続ける者が、最も生に近づいていく一年の"おぞましくも美しき"記録である。
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文字数 2,369 最終更新日 2025.10.20 登録日 2025.10.20
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