2
件
アニメなんて子供が見る娯楽だと思っていた普通の青年・春斗。
ある日、何気なく見た異世界転生アニメに心を奪われる。
「これ、面白い……」
さらに、それが小説原作だと知った瞬間、何かが弾けた。
「小説なら……俺にも書けるかもしれない」
その軽い一言から、彼の創作は始まる。
しかし現実は甘くなかった。
構成も文法も分からない。頭の中では完璧でも、文字にすれば何かが違う。
それでも書くしかなかった。
「これって面白いのか?」と自問しながら、それでも書き続ける。
やがて——その物語は、小さな奇跡を生み始める。
文字数 12,831
最終更新日 2025.11.07
登録日 2025.10.20
この物語は、世界そのものが「五分前に創られたのかもしれない」という哲学的仮説を題材にした、静かで不気味なショートストーリーです。
主人公の**光(ひかる)**は、ある朝から日常の中に微妙な“ずれ”を感じ始めます。
時計の時間が少し違う。写真のインクがまだ乾いていない。年輪が滑らかすぎる木。
その違和感は、まるで世界そのものが「ついさっき」形作られたような印象を与えます。
同じ感覚を持つ女性**美雪(みゆき)**と出会った光は、街に散らばる「不自然な証拠」を集めていきます。
やがて二人は、「世界の整合性を保つ」という謎の組織“保全局”と接触します。
彼らは「この世界は定期的に再生成されており、それは秩序を守るためだ」と説明します。
真実を知った光と美雪は、「真実を暴くか」「何も知らないまま生きるか」という選択を迫られます。
彼らが選んだのは、暴露ではなく**“記録”**。
世界が何度作り直されても、ほんの少しでも“前の記憶”を残せるよう、証しを埋めるという静かな抵抗を選ぶのです。
最後に光は悟ります。
——世界が五分前に生まれたとしても、「いま感じている感情」は本物だ、と。
哲学的でありながら、感情のぬくもりを持つ一篇。
「存在とは何か」「記憶とは何を保証するのか」という根源的な問いを、静かな語りで描いたショートショート作品です。
文字数 3,157
最終更新日 2025.10.08
登録日 2025.10.08
2
件