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就職先も決まらず、アルバイト生活を送っていた佐藤悠人は、ある日ネットで見つけた怪しい求人広告に応募する。
その求人の名前は――「異世界不動産」。
気が付くと悠人は異世界へ召喚されていた。
帰る方法は不明。
面接も説明もなし。
しかも就職先は、普通の不動産屋ではなかった。
彼らが扱うのは、誰も近寄れない問題物件ばかり。
幽霊が出る屋敷。
毒に汚染された館。
古代兵器が眠る遺跡。
魔王軍の廃要塞。
勇者軍が放棄した監視塔。
売れない、住めない、近づけない。
そんな事故物件を調査し、解決するのが異世界不動産の仕事だった。
店長のガル、営業のレオン、事務員のミリアは頼りになるが、どこか常識がズレている。
実は彼らには大きな秘密があった。
元魔王。
元勇者。
そして元大陸最強の魔法使い。
しかし本人たちは過去を隠し、今はただの不動産屋として働いている。
一方の悠人は特別な能力を持たない普通の青年。
毎回死にかけながら事故物件へ向かい、呪い、毒、魔物、罠に振り回される日々を送る。
だが本人も気づかないうちに、その身体は少しずつ異常な環境へ適応していく。
そしてやがて――。
問題物件の調査を続ける中で、悠人たちは人間と魔族の戦争の真実へと辿り着く。
世界を救うのは勇者でも魔王でもない。
事故物件専門の不動産アルバイトだった。
これは、居場所を失った者たちが誰かの帰る場所を守るために働く、異世界不動産ファンタジー。
文字数 1,421
最終更新日 2026.06.05
登録日 2026.06.05
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